事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

群像1月号

2011-12-10 21:55:07 | 本と雑誌

多和田葉子雲をつかむ話」-私はたまたまかかりつけになった女医とともにハンブルクを訪れた、23年前この街で殺人犯人に出会ったのだ、先月飛行機に乗って隣の席にそいつが座ってたというのは夢だったがハンブルクの以前住んでた家の近くで食事しながら女医にあの時のことを話している、今のこの状況はホントに現実なんだろか?もしや・・・(完)
これはもう単行本を買わずんばあるべからず、この作者に会えただけでもラジー賞に参加した甲斐はあったと思うよ

星野智幸夜は終らない」-男は話す、ある女の子が媚薬で男をつなぎとめようとしてタマゾン川(何だそれは!)のカワイルカと恋仲になってしまった、それがけっこうよい関係で・・・
お、おもしろいよ、何か調子出て来た?殺意ゲージ低下、次号を待つ、おいおいそれ来月もこの雑誌を買うってこと?

田中慎弥燃える家」-主犯の友人は拉致した先生を縛ってナイフをつきつけ「こんな状況でどうして神様は助けてくれないんですか」と不毛な議論をしかける、主人公は先生を強姦する役だったが、ようやく友人のナイフを奪って共犯者たちに「出て行け」と言えた、だがそこへ友人が金で雇った中年男が入って来て・・・
どうやら読むに耐えない惨状(複数の男が1人の女性を輪姦)にはならない設定だったようだし今までの伏線(主人公の家庭環境)がどんな方向へ向かうのか、ちょっと気になるかも、今のとこ単行本を買うほどとは思えんし、だうするかなあ

保坂和志未明の闘争」-私とガールフレンドは身延線の内船駅から「特急ワイドビューふじかわ」に乗って富士山を見た、その後新幹線で新横浜→東神奈川→山下公園と移動したのかもわからんけど時間軸乱れてるから確実じゃない・・・
ま、こんなんだうでもよいわ、短い縁だった、元気でな!!

大江健三郎晩年様式集」-新連載とのこと、地震でシッチャカになった家で何とか寝る場所を確保したというエッセイ風に始まり、四国に住んでる妹からの手紙(作者と文体ほとんど同じ)という形で小説へと移行する、ああ、お久しぶり、いたよな「ギーさん」って、どんなヒトだったかなあ、思い出せん・・・
もしや新規読者も昔を忘れた読者も旧作(どれだろ?)を買って読んでくれという商売にあらずや?はっきり言ってオコトワリ、今気分的にそんな余裕ないからね