「家族ともっとシャベルる」というauのキャッチコピーに「それはスコップ」と突っ込む冬樹さん、「いや、移植ゴテ」とコメントする人。
岐阜県人の私はどれも正しいという気がするが・・・
それはさておきオランダ語のスコップと語源を同じくする scoop である、たぶん真っ先に綴りを覚えた単語の一つだった。これを書かねば「事件記者のページ」を名乗る資格がない。
ランダムハウスによればこの言葉の意味はゴマンとあるけど大きく分けると一つは
小はアイスのサジから大はパワーシャベルのバケットまで「何かをすくうもの」という名詞と「何かをすくう」という動詞
で、もう一つは
「特別なネタ=特種、情報、大当たり」という名詞と「どこかを出し抜く」あるいは「大当たりする」という動詞
もちろん後の意味こそドラマ「事件記者」の本質だったので、他社を出し抜く有能さにおいて日報が圧倒的に優れていることは最初から決まっていた。
だが作者島田一男氏の偉いところはドラマ化に当たって「社会部記者」の名探偵「北崎部長」をカットされたこと。有能ではあったが記者の誰も「全てを見通す神様の目」を持ってはいない(八田さんがはっきり「新聞記者は探偵とはちがうんじゃからね」と言ったことがあった)。そこに誰だって「間違って主役になれる」チャンスがあったのだ。
全くなあ、今さら言っても詮ないことながら、あの頃、薄謝協会の上層部はもちろん、登場人物もファンも、いや当の作者すらこのドラマのホントの偉大さには気づいてなかったんじゃないのかなあ-と久々に嘆き節を書いてみる管理人であった。