今回わざわざバイク送りつけてまでやりたかったこと、というのがこの島原半島を一周すること、でした。もともと、高校一年生のときに友人七人で二泊三日でやったのですが、今回はそれを一日でやってしまおうという試み。まあ、普段大阪とかでやっていることをまあ実家近辺でやってみたかっただけなんですけどね。。。
しかしながら前日12時回るまで長崎市内で、その七人の一味である高校生のときの友人と痛飲。帰りのタクシーの中では久々に酔って電話かけちゃったよ。被害を受けた皆様、すいません。被害者の会とか結成しないでくださいお願いします。。。そんなこんなで、7時とか8時とかスタートの予定だったのが、だるいのとか酒が残って気分が良くないので結局11時スタート、になってしまいました。
出るときは正直、「とっとと帰ろう」の一言。特に梱包→組み立ての絡みで後輪のリムとブレーキが接触してて、いいかえると常に後輪にかるくブレーキがかかっている状態。なのでなんか推進力弱いし、酒で気持ち悪いし、そして三日続けてバイクなんて初めてなんで、太腿がいっぱいいっぱい。はっきり言って、だめ。でも、結構資金投入しての輸送だけに、無駄にモチベーションを上げよう上げようとします。まあ天気いいだけにそこだけはいいように受け取りつつ。
諫早駅をスタートし、愛野分岐まで30分。このあたりは車の通りが多いため、下手したら車で行っても一緒くらいかかることもあるようです。ここで時計回りか反時計回りかを決めます。ここはずっと海岸線を左手に見ながら走行が出来る反時計回りをチョイスします。たしか上り下りで不公平はあまりないはずなんでいいでしょう。さっそく吾妻町に入ります。
しばらく走ったところで後ろを振り返ると見えますよ、あれが。例の諫早湾干拓用の水門ですね。まさに壁。まあ事の是非はいろいろあるんであれですが、水門閉めるときだけ騒ぐだけ騒いで政治利用しようとした菅直人はじめ左の連中だけは10年経った今でも許しがたいというかまあいいですそれは。
いっぽうで前を見るとこんなシーサイドの情景。海を見て走るようになって気分も乗り出します。天気も暑すぎないナイスな晴天と絶好のチャリ日和になってきました。ノリノリでサッカーの町国見とフェリー港がある多比良を越えて島原市内へと突入していきます。
でも、このへんから方角が真南になって思いっきり向かい風でのライディングとなります。たかだか一時間半が経とうとしてるだけなのに、もう疲れてきたのかなと少しばかり己の体を呪いかかったりします。
島原駅前(44.1km) 1:38'31 HR/AVR146
チェックポイント言ってもよい島原駅前に到着しました。島原半島一番栄えている町、です。お城があったり、水が半端なくきれいだったり、素麺がおいしかったり、具雑煮が名物だったりと紹介し甲斐のある町だったりするんですが、今日はいったんスルーします。いちおうジャイアントくんも一緒にして写してみますよ。
このまま海岸線をさらに走り。深江町へと入ります。相変わらず吹き付ける逆風と予想外の起伏でヘロヘロになりながらも水無川につきます。
水無本陣深江(6.6km / 50.7km)21'18 / 1:59'50 HR/AVR140
ここがあの火砕流が流れてきた水無川、です。今も変わらず水が流れない川。奥にそびえる山が平成新山という山。そうあの普賢岳の噴火から14年、とかなんですね。このそばに水無本陣深江という道の駅があって、被害にあった住宅がいまだもって後世に伝えるために残存しています。そのへんの写真はこちらより。
向かい風でちんたらというのがよくわかるラップ、でした。ここで少しだけ休憩と撮影をして先を急ぎます。東京と比べて50分-1時間ほど日の入りが遅い地域とはいえ、なるだけ早く距離を稼いでいく必要があります。
布津→有家→有馬と、個人的には全く縁がない地域を疾走していきます。いやほらだって親戚の人とかいないし。しかしながら、風は相変わらず向かい風だわ何気に起伏激しいはで、非常にきびしいレッグ。ああ、バイクだとレッグなんていわないのかな。よくわからないけど。最後まで振り返って一番苦しい区画でしたよほんとに。
原城跡 (20.5km / 71.2km) 59'07 / 2:58'57 HR/AVR143
ロシア風に言うと、ハラショー、、、なわけありません。かつて島原の乱にて天草四郎が最期を遂げた城、の跡地です。中は写してないのかって?いや、城垣しか残ってないんですよもう。もともと海を後ろにした海城、なようです。あんまり城郭くわしくないのであれですが。
このへんから徐々に西のほうを向かうこととなり、風向きが変わってきて疲労の割に少しづつ走りやすくなってきました。そうだ、ようやくおれの時代だなとひそかにうれしくなります。
口之津を越えるあたりからもう脚も回りだしていい感じになってきました。風と坂に簡単に心が折れてしまう貧弱さはいいかげん克服したいところなんですが、意志の弱さだけはガチもんだったりしますはぁ。だからいつまでたっても体重エイティーズなんだよなぁ。
加津佐 (12.2km / 83.4km) 32'14 / 3:31'11 HR/AVR146
劇的にはペース良化しているわけではありませんが、気持ち的にはもうノリノリ。単純だなぁもう。で、この加津佐は千々石と並んで島原半島で数少ない砂浜海岸。くだんの二泊三日のときは二泊目をここのバンガローで泊まったんだよな。若かったなぁ、、、とか思いながらペダルをさらに回し続けます。そして、心が大きく弾みだす地域へと足を踏み入れます。
南串山 (9.1km / 92.5km)26'09 / 3:57'21 HR/AVR146
どこをどうみてもただのひなびた過疎漁港にしか見えませんが、このあたりこそがうちのルーツがあるあたり。先祖参りは、、、お盆にやるとして、この辺で使ったいりこなんかは、このあたりで親戚の船で取ったカタクチイワシを使って作られています。keihさんいちおう少しだけ泳げるんで、大阪でのサラリーマン生活に行き詰まったらこのへんで就職活動しようかな。まずなによりもとりあえず焼肉屋のリサーチが最優先なんですけど。
小浜温泉 (10.1km / 103.4km)22'13 / 4:19'35 HR/AVR145
どんどんペースが上がってきて100kmを越えてきました。そりゃまっ平らで追い風だったら、三四時間経っててもこれくらいで走っとかないと。写真地点は雲仙口で右に曲がれば雲仙の温泉街、、、10kmくらい果てしなく登りつづけることになりますけど。。。まあ普通に無理っす。ここで、この地に住む叔父をサプライズ訪問。いや、先ほどの南串山で、電話で「寄りません」と言ってたんですが、まあ年に二三回しか会わない上せっかくこんな近くまできているのに、、ということで、小高い丘の上までヒルクライム。もうへとへと。なんでこんな山の上なんだとぶつぶつ言いながら登頂完了。
結果、
予想以上の大歓待を受けてしまい、ここで強制終了してしまいました。いやあ、温泉に風呂は入りに行く勧誘であっけなく陥落。この時点で午後四時前で残り30kmというのに加えてまだ体力的に何とかなるんで、残念と言えば残念ですが、いろんな食べ物やビールを頂いたりいろんなお話が出来たりとまあいい時間を過ごすことができました。しかも家まで送っていただくという厚遇っぷりに感謝感謝。
まとめとしては、まあ誘惑に負けて断念、でしたがかつてママチャリで二泊三日かかった行路を一日で回れてしまうことがわかってしまったことに、物事のあっけなさと自己成長とをともに感じてしまいました。次、があるかはわかりませんけど、誘惑に負けずwwwさくっと完遂を目指します。
南の長崎はこの島原半島一周に限らず、野母崎半島一周や大村湾岸一周コースなど結構なコースが組めたりすることがわかり、バイクライドには非常に魅力的な地域だと判明しました。ヒルクライムもできますし非常に攻めがいのある地域でした。
もう明日には大阪に戻らないといけませんが、さすがに後ろ髪ひかれるような感じです。まあ来週も再来週も大阪でバイクライドする励みになった気がします。