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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【連載 経営トップ15訓】  第14訓 「感情に走ったままで行動を起こさない」

2016-03-11 08:34:00 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】  第14訓 「感情に走ったままで行動を起こさない」

 グローバルな視点の経営者・管理職 

 


経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。



 

第 14 訓

感情に走ったままで行動を起こさない

■ 売り言葉に買い言葉

「人間は感情の動物である」と言われます。ちょっとした言葉上の表現方法で相手の感情を傷つけることが時々あります。いわゆる「売り言葉に買い言葉」ということも起こりえます。

 ある人が、私のことを「性急」だと言いました。私は、拙速と言うことも必要だと考えていますが、彼の仕事への考え方は「巧遅」しかないので、私は、彼の仕事のやり方に我慢に我慢を重ねています。「性急」だと言われて、思わず「そういうあなたには、その反対の言葉を返したい」と言いそうになりました。幸いに、強い表現を使わずに思いとどまることができましたが、もし、その言葉を発していたら、彼は私の許を去って行ったかもしれません。

 別のある人は、「理事長は、他の人より一周早く廻っているのに、それでも全力疾走を続けている」と言って私を諫めてくれました。これには返す言葉もなく、全社の人と都同じことを言っているのですが「反省の契機を与えてくれるとは、なんとうまい表現をする人だろう」と感心するほどでした。

■ 一呼吸を置く


 私のところの協会では、各理事が自分の本業を持っているので、一般の企業の役員のように会社の会議室や役員室に一堂に会することは年に数えるほどしかありません。そのために、通常の業務はメールでやりとりをします。緊急性あるときには電話を利用するし、会議はSKYPEなどネット・インフラを利用します。

 メールというのは大変便利ですが、微妙な問題や感情が絡むようなときには要注意です。感情が高ぶったままメールを書くと、ひと言余計なことを書いてしまったり、表現がきつくなったりしてしまいます。

 自分にとってあまり良い感情を抱けないような要件の時には、メールで返事を書いても、すぐに発信せず、翌日再び読み直すことにします。その時に、「こんなことを言って良いのか、自分が言われたらどうか」という視点を忘れないようにして読み直します。すると、こちらの言いたいことをきちっと伝えることもでき、相手を傷つけなくても済むような表現が思い浮かぶことが多いのです。

 別のあるとき、ある会員が「○○先生は、大企業を定年で退職したので、いまだにサラリーマン根性が丸出しだ」と憤慨していました。その時に、不用意に、「私だってそうだし、先生も時々そういうことがありますよ」と言ったのが彼の気分を害してしまいました。その結果、彼は私とは疎遠になってしまいました。

 一旦発してしまった言葉は取り返せません。それを心していると、比較的人とのトラブルを回避することができるような気がします。

 

 

 

 


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■■【連載 経営トップ15訓】  第15訓 「業務の標準化をはかれるようにマニュアル化・文書化

2016-03-10 13:27:06 | 【心 de 経営】 経営のヒント

■■【連載 経営トップ15訓】  第15訓 「業務の標準化をはかれるようにマニュアル化・文書化により常に一定レベル以上の会員サービスを行えるようにする」

 グローバルな視点の経営者・管理職 

 


経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 



第 15 訓
業務の標準化をはかれるように
マニュアル化・文書化により
常に一定レベル以上の
サービスを行えるようにする

■ マニュアルは「共用」して活きる

 永年、経営コンサルタントをやってきて、クライアントの業績がいったんは良くなっても、契約が切れてしばらくすると元の木阿弥に戻っているという苦い経験を何度かしてきました。

 そこで業務の標準化と共に、マニュアル化を徹底させるようにしています。

 マニュアルというのは、マニュアル通りのことしかできなくなってしまうという弊害が取りだたされます。それは、マニュアルが唯一無二のもので、その改訂の仕組みがないことが問題なのです。マニュアルは、改訂に改訂を重ねて、全員が利用しやすいようにしてゆきます。

 すなわち、社員の成長と共にマニュアルも成長していくことがポイントです。私は「マニュアルは共有するのではなく、共用するもの」と考えています。皆が使っていれば、マニュアルの不備ややりづらさなどが表面化してきます。それを無視しないことがマニュアルの活用に重要なのです。

■ 当然と思われる「標準化」の重要性を際し認識しよう

 マニュアルを共用化する前に、業務の標準化が重要です。その中の一つが文書規定です。文書の書き方に一定のルールが適用されると統一した様式で社内文書を作成でき、見た目だけではなく、利用もしやすいのです。

 例えば、文書のフッターに文書名を入れておくと、検索するときに短時間で見つけることができます。

 ファイル名の付け方もルール化しておくと、ファイル名でソートを掛けただけでファイル名から目的の文書を見つけ出すことも容易です。

 このような身近な簡単なことでも、ルール化していると業務効率は高まります。

 しばしば、「経営は複雑なのでマニュアル通りとか理論通りやってもうまくいかないことが普通である」と言われます。これはまさにその通りで、企業が10社あれば、10通りの経営があるべきであり、一つの企業でも、環境の変化等で経営も変化してしかるべきです。

■ 管理職はルールを破るために存在する

 マニュアルや経営理論に固執して経営を行うとマンネリ化が生じます。もし、社員(会員)がマニュアル通りに業務遂行をしていないときには、社員に注意を促すと共に、「マニュアルがおかしのではないか」と疑うことも必要です。

 同様に規則・ルールも、もし、遵守されないことがあれば、規則・ルールも疑うべきです。状況によってはルール通りやっていては機会損失を起こすことがあるでしょう。「管理職はルールを破るためにいる」と考えています。管理職に臨機応変さがなくなると企業にフレキシビリティがなくなってしまいます。

 定年退職をするときに「○十年間、大過なくサラリーマン生活を続けてこられたことは私の誇りです」というような挨拶をする人には、私はなりたくないと思っています。いままでとは異なることをやろうとすれば、既存の考え方やルールが相容れないことも多々あります。積極的に何かをやれば失敗もあります。私は、「有能な管理職は始末書をたくさん書く」と考えています。

 トップはいつまでもトップにいるわけではありません。大企業なら、トップが変わる毎に、新トップらしさが生きることが多いです。ところが、中堅・中小企業では、トップの経験を引き継ぐことにより、さらに上を目指せることが多々あります。

 トップの引き継ぎ書等というの聞いたことがないですが、トップのノウハウを引き継げるように工夫をする必要があると考えます。その実現はできていませんが、心しておきたいと考えています。


 

 



 


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■【 経営トップ 15訓】 【附章1】 電通鬼十訓 「仕事は自ら作るべき」

2016-03-09 13:33:05 | 【心 de 経営】 経営のヒント
経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 経営トップ 15訓 【附章1】 
電通鬼十訓 「仕事は自ら作るべき」

 「経営トップ 15訓」の最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 ただ、私は15訓に終わらず、附章1の「電通鬼十訓」と附章2「山岡鉄舟の名言」もまた座右の銘としています。それも是非皆様の参考にしていただきたいと思います。

■ 電通鬼十訓

 私どもの先人達は、私どもにたくさんの諺や名言を残してきてくれています。先人の知恵を拝借することにより、新しいアイディアが湧いたり、問題・課題解決のヒントを得られたり、元気や勇気をもらったりすることができます。

 その一つとして、私は「電通鬼十訓」を挙げたいと考え、クライアントにもお勧めしてきました。

 1.仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない

 2.仕事は先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない

 3.大きな仕事に取り組め、ちいさな仕事は己を小さくする

 4.難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある

 5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは

 6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる

 7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして、正しい努力と希望が生まれる

 8.自信を持て、自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらない

 9.頭は常に全回転、八方気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはその様なものだ

10.摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと、君は卑屈未練となる

■ 電通鬼十訓を活かす

 電通鬼十訓は、高等な人生訓と言うよりも、日常の仕事を進める上での訓戒集です。大変身近であり、しばしばその道をはずしがちな、「当たり前のこと」が書かれています。基本ですので、基本を重視し、その上に応用力を発揮すれば、業務の大半がスムーズに行くような気がします。

 「仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない」から始まります。「昨今の社員(会員)は言われなければやらない。しかし、やり始めると立派と言えるほどの仕事をすることができる」ということをしばしば聞きます。この言葉が十訓の第一項に来ているのは、その反映でしょうか。

 ビジネスパーソンは、先を読み、自分で仕事を創りだし、先手先手を打って取り組む、その仕事も経験を踏むほど、多少背伸びをして自分の実力の上をいく大きな、そして難易度の高いレベルで、かつ背伸びをしすぎないことが重要です。仕事には、障害がつきものです。

 一旦取り組んだら、一途に、しかし周囲を見ながら取り組み、途中で諦めず、自信を持って進むと成功・達成に近づくでしょう。

 1970年代から経営コンサルタントとしてやってきましたが、いまでもこの十訓は座右の銘から外せません。


も   く   じ
ダイヤ青 電通鬼十訓トップページ
ダイヤ青 はじめに
仕事は自ら作るべきで、与えられるべきではない
2  仕事は先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない
大きな仕事に取り組め、小さな仕事は己を小さくする
難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある
取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは
周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる
計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして、正しい努力と希望が生まれる
自信を持て、自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらない
頭は常に全回転、八方気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはその様なものだ
10 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと、君は卑屈未練となる
附1 電通「責任三カ条」
附2 電通「戦略十訓」

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■■【時代の読み方・日曜版】 この一週間の映像 2016年3月1週後半 0306

2016-03-06 08:33:00 | 【話材】 ビジネス関連

■■【時代の読み方・日曜版】 この一週間の映像 2016年3月1週後半 0306

  文字数制限のため、週を前半と後半に分けて掲載しています。週の前半は、すでに発信されていますのでナンバーをご参照くださると幸いです。

   http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/c2245.html

 一週間の出来事・映像に見る話題

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、映像も交えて、お節介心から紹介しています。

 この一週間、何があったのか、一括しましたので、見落としたニュース等をご覧下さると幸いです。

 

3日(木)


■【今日の出来事】

 日本:経団連九州経済懇談会

【時事用語解説】

■【今日のブログ】

 早朝発信 【今日は何の日
 午前発信 【時代の読み方】【時代の読み方総集編
 不定期便 【トップ+コンサルタント情報

■【今日は何の日】 
桃の節句、上巳(じょうし/じょうみ) 3/3

 上巳とは、五節句の一つで、3月3日にあたります。旧暦の3月3日の頃は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句とも呼ばれます。・・・・・<続き

映像に見る今日の話題 ←クリック

中性子線を使った癌治療が効果的 2016/03/03

 がんに罹病しますと、癌に冒された部分を切除するとか、いろいろな治療法があります。その一つが放射線治療ですが、時間がかかるなどで罹病者の負担が大きいという欠点がありました。

 このほど、国立がん研究センター中央病院は、がん細胞を破壊する力が通常の放射線治療の10倍以上あり、副作用も少ないとされる中性子線を使ったがん治療の装置を設置しました。

 この装置は、すべての癌に効果があるというわけではないですが、これまでの治療法では難しかったがんへの効果が期待されます。また、保険適用への治験も進められるようで、その恩恵にあずかれる日は遠くなさそうです。 <映像>

【 注 】
 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

4日(金)

 


■【今日の出来事】

 日本:勤労統計調査(厚労省) 、車名別新車販売台数
 米国:貿易収支(商務省)、雇用統計(労働省)

【時事用語解説】

■【今日のブログ】

 早朝発信 【今日は何の日
 午前発信 【今日のマガジン
 不定期便 【トップ+コンサルタント情報

■【今日は何の日】 
三線の日 3/4

 「さん(3)し(4)ん」の語呂合せから、3月4日は「三線(さんしん)の日」として琉球放送が制定しました。

 三線は、蛇味線とも呼ばれる沖縄の楽器で、三味線の元となったことでも知られています。
・・・・・<続き

【映像に見る今日の話題】 

【 注 】
 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

 

5日(土)


■【今日の出来事】

 中国全人代開幕

■【今日のブログ】

 早朝発信 【今日は何の日
 午前発信 マガジン・一週間を映像で振り返る<週前半>
 不定期便 【トップ+コンサルタント情報

■【今日は何の日】 スチュワーデスの日 3/5

 1931(昭和6)年3月5日に、日本で最初のスチュワーデス採用試験がその一ヶ月前に開催され、その結果が発表されました。それを記念して「スチュワーデスの日」が制定されました。

 「エアガール」という呼び名で募集され、日本最初のスチュワーデスが誕生したのです。試験には140人が応募し、合格者はわずか3人だったそうです。

 我々が若い頃
・・・・・<続き

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【 注 】
 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

  上記以前の最近の記事 ←クリック


【今月の経営コンサルタントの独善解説】 ←クリック

 

今月の見落とせない出来事
 3月11日(金)  日本:予算案衆院通過
 3月13日(日)  日本:自民党大会
 3月17日(木)  日本:沖縄基地問題判決
 3月中旬  日本:岸和田外務大臣訪欧 
 3月26日(土)  日本:北海道新幹線部分開業
 3月下旬  日本:民主/維新結党 
 3月31日(木)  日本:安倍首相核安全サミット出席

ロジカル・シンキングe-Learning無料講座
自分は起業すべきかどうか、再考しよう
中小企業診断士と経営士の違い
経営士・士補資格取得
経営コンサルタントの独り言集
経営コンサルタント独立起業5つの要諦
経営コンサルタントのブログの読み方
経営コンサルタントの一口情報

 


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■■【時代の読み方・土曜版】 この一週間の映像 2016年3月1週前半 0305

2016-03-05 14:47:50 | 【話材】 ビジネス関連

■■【時代の読み方・土曜版】 この一週間の映像 2016年3月1週前半 0305

 一週間の出来事・映像に見る話題

  時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、映像も交えて、お節介心から紹介しています。

 この一週間、何があったのか、一括しましたので、見落としたニュース等をご覧下さると幸いです。

 ブログの文字数制限のため、週を前半と後半に分けて掲載致します。

  後半は、準備でき次第発信いたしますが、日曜日正午頃の予定です。

 

28日(日)

 


■【今日は何の日】 ビスケットの日 2/28

 ビスケットの歴史は、江戸時代に遡ります。1855(安政2)年2月28日に、水戸藩の柴田方庵が萩信之助に、「パン・ビスコイト製法書」を贈った史実を記念し、「ビスケットの日」を全国ビスケット協会が1980(昭和55)年に制定し、翌年から実施されました。
 柴田方庵はパンの
・・・・・<続き

■【今日のブログ】

 早朝発信 【今日は何の日
 午前発信 一週間を映像で振り返る<週後半>

映像に見る今日の話題 ←クリック

iPS細胞の実用化がさらに進化している 2016/02/28

 これまで交通事故などで脊髄を損傷すると「髄鞘」という部分がダメージを受け、動作などが日常生活に支障をきたしてしまいました。ところがiPS細胞から情報伝達のスピードがより速い神経細胞を作り出すことに成功しました。

 まだ、マウスでの実験段階ですが、2年ほどで治療できる段階まで進む研究が続けられています。多発性硬化症など髄鞘の異常が原因のほかの病気への応用も期待できるとも言われています。 <映像

【 注 】 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

■■ 内閣府認証特定非営利活動法人・日本経営士協会  ←クリック

 

 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。プロコンサルタントから超初心者まで「共業・共用・共育」しています。

 あなたも仲間になりませんか?当方で、紹介状をお書きします。


 

29日(月)


■【経営コンサルタントのひとり言】  一週間を見るpoint 2016/02/22

 中国が議長国で、G20が終わりましたが、決議内容を見ますと、金融市場の安定に向け各国が政策を総動員することで足並みをそろえようとしたものの、あまり実効性のない会議になってしまっているように思えます。<映像

 今週は、なっと言ってもスーパー・チューズデー、世界の目がアメリカ大統領選の行方を占うために注目を集めています。大統領選挙と言うより、共和党候補者がどうなるのか、良きにつけ、悪しきにつけ注目されています。

 その頂点にいるのが不動産王と呼ばれるトランプ氏です。ニュージャージー州のクリスティ州知事が、自分はすでに立候補を断念していますが、トランプ氏を支持すると表明しました。

 民主党はクリントン氏が次第に優勢度を高めるでしょうが、初の女性大統領と注目されるにもかかわらず、今ひとつ人気がありません。クリントン疲れが出てきているのでしょうか。

 一方、中国では全人代が開幕されます。習政権の独彩度が高くなっている中、全人代で少しは効果があるハプニングが起こらない限り、独裁度を高めるパフォーマンスの場と化してしまうのでしょう。

02/29
 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数・商業動態統計(経産省)

03/01
 日本:家計調査・ 労働力調査(総務省)、有効求人倍率(厚労省)
 米国:大統領選スーパーチューズデー
 欧州:ユーロ圏失業率

03/02
 サッカー女子アルガルベ杯(ポルトガル)
 日本:マネタリーベース(日銀)
 米国:ベージュブック

03/03
 日本:経団連九州経済懇談会

03/04
 日本:勤労統計調査(厚労省)
 米国:雇用統計(労働省)

03/05
 中国全人代開幕

■【今週の出来事・行事】  

 テレビや新聞を見る人も、最近ではスマホでニュースを情報を入手をする人が多いのでしょう。「今週、何が起こるのかな?」という視点でいますと、事前情報を得ていると、ニュースや情報を見逃しにくいですね。

 日本:鉱工業生産・出荷・在庫指数・商業動態統計(経産省) 、住宅着工統計(国交省) 、大相撲春場所番付発表

【時事用語解説】

■【今日は何の日】 閏日、ニンニクの日 2/29

 1年は365.2422日なので、ずれが生じてしまいます。それを調整するために4年に1日を2月28日の翌日に挿入するのです。
 それが常識と思っていたら2月24日と25日の間に閏日をおく国もあるそうです。これは、紀元前713年にローマ暦に閏日のやり方が導入された時に採用した方法だからだそうです。
・・・・・<続き

■【今日のブログ】

 
早朝発信 【今日は何の日
 
午前発信 経営マガジン
 
正午発信 新・新米経営コンサルタントの独立起業日記
 不定期便 【トップ+コンサルタント情報


映像に見る今日の話題 ←クリック

 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

3月1日(火)


■【今日の出来事】

 日本:家計調査・ 労働力調査(総務省)、有効求人倍率(厚労省)、法人企業統計(財務省)
 米国:大統領選スーパーチューズデー、新車販売台数
 欧州:ユーロ圏失業率、国際自動車ショー開幕(ジュネーブ)
 その他:中国製造業PMI


【時事用語解説】

■【今日は何の日】 二月堂修二会 3/1

 3月1日には、奈良東大寺の二月堂で修二会が開かれます。修二会行事の一つである「お水取り」の行事は3月12日に行われます。

 修二会という言葉は
・・・・・<続き

■【今日のブログ】

 
早朝発信 【今日は何の日
 
午前発信 経営コンサルタントからのメッセージ
 
不定期便 【トップ+コンサルタント情報

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このようにすれば食品ロスをなくせる 2016/03/01

 名古屋の食品メーカーの期限切れ食品の横流しが話題になりました。その背景には、食べ残しや売れ残りによる食品が捨てられる「食品ロス」があるからです。食糧不足でなやむ人達がたくさんいる中、各国が食料援助をしています。しかし、食品ロスは、その量の2倍にあたると言われています。

 ICT(IT)時代、知恵を絞れば解決策があるはずです。それに取り組んでいる企業もあるのが嬉しいですね。 <映像

【 注 】
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2日(水)


■【今日の出来事】

 サッカー女子アルガルベ杯(ポルトガル)
 日本:マネタリーベース(日銀)
 米国:ベージュブック


【時事用語解説】

■【今日のブログ】

 早朝発信 【今日は何の日
 
午前発信 経営コンサルタントQ&A】【カシャリ!ひとり旅 埼玉県
 不定期便 【トップ+コンサルタント情報

【今日は何の日】 ミニの日 3/2

 3月2日の語呂合わせで「ミ(3)ニ(2)」から、今日は「ミニの日」の日です。

 ミニチュアなど小さいものを愛そうという日だそうですが、その様な日が必要なのかどうかと言う野暮なことは言わないでおきましょう。

 私の孫が、ミニカーが好きで
・・・・・<続き

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「民泊」が日本でも始まる 2016/03/02

 もう30年も以前の話ですが、ドイツで開催されます大きな展示会に行くことになりました。しかし、ホテルの予約は容易ではなく、民泊をすることにしました。イギリスのB&Bは有名ですが、こちらは日本の民宿のようなモノです。

「民泊」というのは、自宅一室などを旅行社に有料で貸す方法です。私が泊まったお宅では、お嬢さんの部屋を貸してくれました。以後、その家のご主人とは個人的な付き合いをするようになりました。

 日本でも外国からの訪問者が年間2000万人を超えようとし、ホテル不足が深刻になってきました。その対策の一環として民泊が始まります。旅館業法がありますので、申請をして承認されないと実施できませんし、何処でも民泊申請を受け付けるわけではありません。

 羽田空港が近い東京・大田区が、民泊制度を導入しています。しかし制度開始後1か月がたちましたが、申請したのは3件だけだそうです。まだまだ認知度が低いのでしょう。 <映像

【 注 】
 このコーナーは、【映像に見る今日の話題】欄として独立しました。

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【今月の経営コンサルタントの独善解説】 ←クリック

 

■■ 経営コンサルタントへの道 ←クリック 経営コンサルタントを目指す人の60%が閲覧

◇ 経営コンサルタントQ&A

◇ 経営コンサルタントの本棚

◇ 経営コンサルタントへの近道・資格取得

◇ 経営コンサルタントになろう


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■■【経済の読み方】何が起こった2016年2月を時系列に見る

2016-03-05 10:33:00 | 【話材】 ビジネス関連

■■【経済の読み方】何が起こった2016年2月を時系列に見る

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。

※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。

■ iPS細胞の実用化がさらに進化している 2016/02/28

 これまで交通事故などで脊髄を損傷すると「髄鞘」という部分がダメージを受け、動作などが日常生活に支障をきたしてしまいました。ところがiPS細胞から情報伝達のスピードがより速い神経細胞を作り出すことに成功しました。

 まだ、マウスでの実験段階ですが、2年ほどで治療できる段階まで進む研究が続けられています。多発性硬化症など髄鞘の異常が原因のほかの病気への応用も期待できるとも言われています。 <映像

■ 魚沼産コシヒカリだけが「特A」ではない 2016/02/27

 お米といいますと「魚沼産コシヒカリ」が人気ですが、最近は品種改良が進み「特A」にランクされている銘柄が46にも上がっているそうです。

 ところで、「魚沼産」というのは、新潟県の「魚沼市」でとれたお米だと思い込んでいませんか?もちろん、それも魚沼産コシヒカリですが、もともとは今日の「南魚沼市」でとれたお米のことなのです。<映像

■ 福島第一原発での東電対応への批判 2016/02/26

 東京女子大学広瀬弘忠名誉教授は、災害心理学が専門ですが、事故直後の東電について、このようにコメントしています。

「事故の際に当然、参照すべきマニュアルの規定に気付かなかったのは大きな過失だ。発表が遅れたことによって、それほど深刻な状態ではないのではないかという印象を与えてしまった」

 東電の社内マニュアルでは、事故発生の3日後にはメルトダウンと判断できたにもかかわらず、それを隠し、大事故ではないような発表をしていたことに対して、広瀬教授は厳しく批判しています。

 東電のこれまでの対応では、まだまだ国民の理解は得られていないのです。<映像

■ がんと仕事が両立できる企業向けガイドライン 2016/02/25

 がんを発症して仕事をしている人はおよそ33万人に上ります。がん発症者が適切な治療を受けながら仕事を続けられると良いですね。 <映像

■ 白物家電の最近の動向 2016/02/23

「白物家電」という言葉が日本でも定着してきた感が致しますが、英語で「white goods」といいます。もともとは「家庭用白色綿布」という意味でした。冷蔵庫や洗濯機といった家電が白色していることから大型な家電も指すようになりました。

 この分野では、中国や韓国製が世界的に幅を利かせるようになりました。シャープや東芝がこの分野を見直し、以前にはこの分野で強かったサンヨーがパナソニックに吸収されるなど、日本メーカーの再編が余儀なくされています。

 中国のハイアールは、当初は日本技術を導入することから始まり、昨今ではこの分野でのシェアは大きく、東南アジアでは価格が安いこともあり、店頭を賑わせています。

 日本国内では、まだ日本メーカーが大型な家電を中心に頑張っています。1月の白物家電の国内出荷額は1506億円で去年の同じ月を9%上回りました。白物家電の出荷額が前の年の実績を上回るのは9か月連続となっています。

 今後この分野で日本メーカーが生き残るのは大変難しいと思いますが、日本人らしいきめ細かさを持った商品で対抗せざるを得ないでしょう。 <映像

■ 一週間を見るpoint 2016/02/22

 やや陰りが見えてきたと言われるアメリカですが、消費者物価が上昇し、FRBは金利を上げるのではないかという噂がしきりです。一方で、製造業景気指数は芳しくなく、国民の財布はきつくなってきているようです。その表れとして所得税の申告還付をアメリカ国民の65%が受けるにもかかわらず、貯蓄傾向が強く出ています。今週前半に発表されます消費者景況感指数の結果が注目されます。
 日本経済は、強気発言の安倍さんや黒田日銀総裁ですが、日本経済に暗雲が立ちこめ始めているというのが、多くのエコノミストの見方のようです。今週後半に発表されます消費者物価指数には、安倍さんも固唾をのんで見守っているのではないでしょうか。


 23日(火) 日本:勤労統計
       米国:消費者景況感指数
 25日(木) 米国:耐久財受注
 26日(金) G20財務省・中銀総裁会議(~27)
       日本:消費者物価指数
       米国:GDP


■ 台湾の人は日本が好き 2016/02/20

 2020年に2000万人の海外からの訪問者を目論んでいたのが、前倒しの可能性が現実味を帯びてきました。景気減速の中国からも春節には多数の人が来てくれました。

 海外からの訪問者数では、中国や韓国よりは少ない第三位の台湾ですが、日本への訪問者が急増しています。台湾は国民の数が少ないため、訪問者数第三位とはいえ、1年間に台湾の約6人に1人が日本を訪れた計算になります。

 円安やLCCなどの航空路線の拡大などに伴って年々急増し、2015年には初めて300万人を超えました。訪問回数が2回以上のリピーターが多いのも特徴です。日本文化の影響を受けていることもあり、温泉好きな人が多いのも、他の国とは異なるといえます。

 日本や日本人に対する見方が好意的な国民といえますので、新幹線の導入も海外ではいち早く実現させ、台湾国民の重要な移動手段となっています。東日本大震災の時には、いち早く義援金を送ってくれています。

 中国寄りの馬政権から、中国本土と距離を置く政策の新政権に代わりましたが、正式な国交はないとはいえ、日本政府は台湾に対して一層目を向けるべきでしょう。 <映像


■ 【経営コンサルタントの視点】シャープはなぜ経営不振に陥ったか 2016/02/18

 経営不振に陥っていたシャープは、液晶技術の海外流出を望まない政府系ファンドの産業革新機構による、官主導での再編案が本命と見られていました。ところが、台湾のEMS・大手電子機器メーカーでありますホンハイ精密工業の傘下に入って再建を目指すことが大々的に発表されました。

 なぜ、シャープが産業革新機構を袖にして、ホンハイに走ったのかは、ぶら下げられたにんじんに釣られたというところがホンネのところかもしれません。支援金額が、前者の二倍以上の金額であれば当然のことかもしれません。

 ホンハイは、社員の解雇をしないとか、ブランドを残すとかいっています。しかし、数年後には、それがどうなるかは解りません。パナソニックという日本企業でさえ、サンヨーを買収したときには同じようなことを言っておきながら、結局サンヨーは消えてしまいました。

 では、なぜシャープは経営不振に陥ってしまったのでしょうか?同じ轍を踏まないためにもその理由を知っておくべきでしょう。

 シャープに限らず、日本のメーカーはほとんど垂直型統合といわれる経営形態をとってきました。開発から、製品化、製造、販売、アフターサービスと一貫して経営を行うやりかたです。

 すでに30年も前から、水平型といわれます経営への移行が、経営コンサルタント業界から持ち上がっていました。

 水平型経営では、例えば開発に経営資源を集中して、製造はホンハイのようなEMS企業に委託生産してもらうというアップルに代表されるやり方です。

 それに対して、シャープのみならず、多くの日本企業は垂直型を執ってきました。垂直型というのは、自社の技術をフルに活かすという点で、私は優れたやり方だと考えています。

 では、それにも関わりませず、なぜシャープは経営不振に陥ってしまったのでしょうか?

 エコノミストの大半が、シャープの経営悪化の原因は、液晶テレビの「亀山モデル」にあると言っています。

 2004年に奈良県の亀山工場でフルライン生産を始め、その工場名がブランドになる程の注目度を浴び、シャープとしても2007年には、その投資のおかげで過去最高の利益を挙げることができました。

 しかし、韓国を初めとする海外勢の追い上げで好調は長続きできませんでした。2009年には、逆に液晶事業を一気に拡大しようと大阪の堺工場で操業を始めました。しかし、時すでに遅く、タイミングを外してしまい、一時的に収支トントンレベルまでに至りましたが、過大な投資は、経営の足を強く引っ張ることになりました。

 この頃から主力製品は、スマートフォン用の中小型液晶パネルに替わり、業績も一時的に回復した。その前後にホンハイからの経営支援策が提案されましたが、一時的回復に期待を寄せすぎ、構造改革が先送りされてしまったのです。

 その時にホンハイは、シャープの意思決定の遅さに苦言を呈しましたが、シャープは謙虚にそれに耳を傾けませんでした。

 シャープの意思決定の遅さは、シャープに限らず、日本におけます大半の大手企業と同様に「大手企業病」にかかっていて、その認識の甘さが原因です。それが顕著に表れたのが、シャープだったのです。

 日本企業に共通した問題点は、それ以前の経営体質にも由来しているのです。

 日本メーカーは、かつては「日立のモーター」とか「東芝の電球」とか、とそのコアコンピタンスが明確でした。それが、高度成長期、ITバブル期などを経るに従い、総合メーカーを目指すことになりました。

 その結果に、自社のコアコンピタンスが何処にあるのかを見失ってしまったのです。

 この問題に真剣に取り組んだのが、カゴメであり、電機業界では、経営不振をいち早く体験した日立、続いてパナソニックが代表的です。その動向を横目に見ていたシャープは、今のなって遂にそのつけが回ってきたといえます。

 垂直統合と多角化から、経営資源の分散状態に陥りました。その組み合わせによるマトリックスのひとつひとつのセルは、貧弱で、中小企業にも劣る開発力となってしまいました。

 海外のメーカーが、選択と集中で経営資源を集中してきたことと比べれば、競争力の弱体化は火を見るよりも明らかです。

 謙虚さを取り戻せる日本企業は、これからも生き残れ、その間に真の経営力を蓄積することに繋がり、勝てる企業へ返り咲くことができるのではないでしょうか。

■ 麻薬が中高年に忍び寄る 2016/02/16

 元プロ野球選手の清原和博の覚醒剤ニュースは、多くの人にショックだったのではないでしょうか。NHKの寒川由美子解説委員のお話を集約してみました。

 世界では覚醒剤の生産が拡大し、特に中国やフィリピンなどに大規模な生産拠点が作られています。他国に比べて売値が高いことから、世界の密売組織からは日本そのものが狙われていると言われています。とりわけ中高年層に覚醒剤が広がり、密売側のターゲットになっているようです。検挙数を年代別でみますと、40代が最も多く、50代以上もあわせた中高年が6割近くを占めています。

 密売側は、若者よりお金を持っている中高年を狙うようになってきました。社会的地位や家庭があって口が堅い中高年は格好のターゲットです。「上司と折り合いが悪くストレスがたまっていた」とか「リストラでローン負担が重くなった」というような、中高年が現実逃避を求めて手を出してしまうようです。

 また、見逃せないのが、ネット社会で覚醒剤の売買が容易になっているという点です。覚醒剤密売の検挙者に占める暴力団員の割合は7割を超えています。覚醒剤は、暴力団の資金源となることが多く、ネットですと相手が暴力団かどうかなど確認できません。

 密輸を防ぐためには、水際対策を徹底しなければなりません。また、暴力団対策の強化も必要です。覚醒剤を使用する中高年側の依存症の対策と再発防止も吃緊の課題です。

 2016年から、薬物事件などを対象に、「刑の一部執行猶予」という制度が始まります。例えば懲役2年の判決の場合、実刑の期間を1年6ヶ月とし、残り6ヶ月については、代わりに2年間の保護観察付き執行猶予にするといった制度です。この期間に専門家の指導を受け、再犯防止につなげます。

 今回の事件を一過性の騒ぎに終わらせることなく、覚醒剤の撲滅や立ち直りの支援につなげることができるのか、改めて問われています。

■ 一週間を見るpoint 2016/02/15

10年後にはキャッシュがなくなる??

 インターネット上の仮想通貨としてビットコインがあり、話題にもなりました。通貨と異なり国などの後ろ盾がないなど、運営上に弱点があるといえますが、今後通貨がなくなってしまう可能性すらある昨今の動きです。
 それが「Fintech(フィンテック、Financial technology)」です。【Wikipedia】によりますと「情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのことである。2014年ごろから提唱された動向である。外部に公開した形で開発されることもあるため、オープンイノベーションの一環であるともされる。」と説明されています。
 この説明ではよく解りませんが、決済手段として、通貨に変わるものであり、その仕組みはすでにスマホにて利用可能状態になっているといえます。SPIKE、Line Pay、PayPalがその走りです。
 ビットコインと大きく異なるのは、運用にICT(IT)技術によるセキュリティのレベルが異なることといえます。すでに日経から「日経フィンテック」という雑誌が出ているほどで、社会インフラとして今後成熟していくと考えられます。
 私達の生活が大きく変化するかもしれませんね。

 15日(月) 日本:GDP、辺野古移設代執行訴訟口頭弁論
 16日(火) 日本:マイナス金利政策適用
 17日(水) 日本:機械受注統計
        米国:FOMC議事要旨
 18日(木) 日本:貿易統計
        中国:消費者物価指数


■ ミッキーが値上げで遠のく 2016/02/09

 春節で中国から爆買い集団が洪水のように押し寄せています。そのおかげでか、日本の国際収支が5年連続で黒字という数値が発表されました。中国人はただ買うだけではなく、日本を体験するというように変化をして来ているといいます。
 その一環として、和装体験などが報じられていますが、ディズニーランドやUSJへの訪問があるそうです。ディズニーランドは、香港にもありますが、規模的にも異なるので、訪問者が多いのでしょう。
 そのディズニーランドですが、運営会社オリエンタルランドが、ことし4月から入場料を値上げすると発表しました。1日利用券が6900円から7400円と、一挙に7%も値上げです。
 しかし、待ち時間は据え置きにするそうです。私は、ネオアゲテ、ミッキーから遠のきます。 <映像

■ 一週間を見るpoint 2016/02/08

 マイナス金利を実施した黒田日銀総裁ですが、住宅金利ローンの利率低下などで恩恵をうけ始めている人もいます。一方、預貯金金利が今後下がると、国民が持っている資金は何処に行くのでしょうか?今週は景気ウォッチャー調査の発表とともに、日銀金融政策決定会合がどのようなものかも気になります。

 アメリカでは、失業率統計が、予想ほど悪くはなく雇用面での改善が見られます。それが今週発表される小売売上高統計の発表で改善方向に向くのか、それによりイエレンFRB議長の議会証言がどうなるのかが注目点です。

 TPPの署名式が先週ありましたが、署名国のひとつベトナムが今後注目されます。

 社会主義国であるベトナムですが、歴史的に中国との関係がいろいろあり、近年は西砂諸島問題などでぎくしゃくしています。外資導入に積極的な現政府ですが、先進国向けの輸出も多く、日本企業の進出も積極的になってきています。ズン首相が日本訪問をするなど、安倍政権との関係も友好的です。

 TPP加盟により、GDPが10%もアップするだろうと見込まれていますが、近年GDPが前年比マイナス成長になっていない、東南アジア唯一の国でもあります。まだ人件費も安く、労働の質も高いと言うことから、今後のベトナムの成長が期待されます。

  8日(月) 日本:日銀金融政策決定会合、景気ウォッチャー調査
 10日(水) 日本:企業物価指数
       米国:イエレンFRB議長議会証言
 12日(金) 米国:小売売上高
       欧州:ユーロ圏GDP

■ 再び飛翔するコウノトリ 2016/02/05

 NHKの土屋敏之解説委員のお話を興味深く視聴しました。

 赤ちゃんを運んできてくれるコウノトリですが、私が子供の頃は田んぼに優雅に飛来してきてドジョウなどを食べている光景をしばしば見ました。翼を拡げますと2mにもおよぶ大きな鳥で、昨今では北海道の丹頂鶴が有名ですが、長い首とクチバシなどが鶴に似ていて大変優雅に思えたことを思い出します。

 しかし、1971年国内に生息する野生のコウノトリが絶滅したと発表されました。

 1985年にロシアから6羽が寄贈されました。コウノトリはロシアから飛来してくる渡り鳥ですので、日本に生息していた野生のコウノトリとDNAは同じです。今では特別天然記念物に指定されています。

 人工的に繁殖させて放鳥する取り組みが、兵庫県豊岡市から、2005年に始められました。野生で生息しているコウノトリは80羽に達し、全国的に目撃されるようになってきているのです。

 体が大きく、夫婦で縄張りを作ってカエルや淡水魚などを食べる肉食の鳥で、成長するとほぼ天敵もおらず、生態系の頂点に立つ生き物のひとつです。

 関係者は、コウノトリを見かけたらあまり近づかず、150mぐらいの距離を保って欲しいといっています。また、もし目撃したら、研究や保護活動にも役立つので、人工飼育や放鳥に取り組んでいる、「コウノトリの郷公園」に連絡をして欲しいと要望されています。

 極東のコウノトリ全体が2、3千羽しかいない絶滅危惧種なので、日本にも繁殖地が広がることは、国際的に希少種保護に貢献することになります。

 地域の人たちが様々な努力をしてきた結果、地域の農業とうまく共存共栄する仕組みが出来たことが繁殖に繋がってきているようです。関係者の努力には、頭の下がる思いがします。

■ 心の病気にかかっている人が増えている 2016/02/02

、従業員のストレスの度合いを確認する「ストレスチェック」が義務化されています。大手生命保険会社が、従業員1000人以上の企業を対象にアンケート調査を行いました。心の病気で長期間、仕事を休んだ従業員の数がこの5年間で「増えている」と答えた企業は48.2%とにも昇っていることが解りました。

 管理職への研修や相談窓口の設置を70%以上の企業がしています。それにもかかわらず、心の病気で仕事を休む人が減ったと答えた企業は10%余りにすぎないのです。

 心の病気に止んだ人が、職場への復帰に先だって、社外の施設で訓練を行う取り組みを行っている場合、仕事を休む人が減っています。今後、こうした取り組みを一層取り入れていくべきではないでしょうか。 <映像


■【経営コンサルタントのひとり言】  一週間を見るpoint 2016/02/01

 日銀がマイナス金利に利率を落として市中に資金が流れることを期待した発表をしました。しかし、市中ではそれほどの資金需要があるわけでもなく、一部のエコノミストはマイナス金利の弊害をとなえるほどで、効果のない、いわば黒田総裁のスタンドプレーであると言う人もいるほどです。

 今週はTPP署名式が予定されていますが、立役者と言われるような甘利氏が大臣辞任ということから出席できなくなってしまいました。クリーンな政治家はいない、と言われるような世界ではありますが、本人の責任が何処まで問われるべきかは別として、引き際を考えた行動のように見受けられます。

 甘利氏の事務処理のあり方にしろ、秘書の管理にしろ、上に立つ人間には、「管理」のあり方が問われることを教えてくれる政治劇でもありました。

 今週は、アメリカでは雇用に関する統計が注目されます。ここに来てスローダウンしてきているアメリカ経済ですが、瞬間的なものなのか、それとも噂をされているアメリカ経済後退時期が早まったのか、金利上げは行われるのか、注目されます。

平成28年2月1日(月)
 日本:新車・軽自動車販売台数、大手百貨店売上高
 米国:個人所得・消費支出、建設支出、ISM製造業景況感指数
 その他:中国PMI

平成28年2月2日(火)
 日本:マネタリーベース(日銀)
 米国:新車販売台数
 欧州:EC・独失業率
 その他:韓国CPI、インド準備銀行(中央銀行)政策金利

平成28年2月3日(水)
 日本:日銀金融政策決定会合、消費動向調査(内閣府)
 米国:ADP全米雇用リポート、ISM非製造業景況感指数
 欧州:ユーロ圏小売売上高

平成28年2月4日(木)
 日本:車名別新車・軽自動車・輸入車販売
 米国:労働生産性指数、製造業受注
 欧州:英中銀金融政策委員会

平成28年2月5日(金)
 日本:閣議、貿易統計(財務省)、景気動向指数(内閣府)
 米国:貿易収支、雇用統計

 

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■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>

2016-03-02 09:38:14 | 【専門業】 経営士からのメッセージ

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>

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★★ お客様の「望んでいること」が分かればいいのに・・・

★★ でも何もしていない、うまくできていない、どうすれば?

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 今回は、新ビジネスや問題解決のアイデア、新しい価値(サービス)を「発想する」後半で、思考を深め収束していくお話です。行動観察の結果に基づいて、かつてない新サービス(価値)の発想をまとめていきます。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◆ いろいろある発想法の利用

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 使える「発想法」が世の中にはたくさんあります。書籍などを参考にして、その方法(フレームワーク)を利用するのが分かりやすいでしょう。私も数種類の方法と型を使っており、下図は既存の手法を参考にした一例です。ここでは初期ステップから数ステップ展開しながら発想し、新規アイデアを生み出していきます。

      

 

 また別の指針として、経験上、分かりやすく思考できる方法が2つあります。「①何かと何かを組み合わせる」、「②何かを取り除く、ゼロとか無しにする」というものです。

 

 ①は、発明やまだ存在しないものを生み出すのではなく、既存のもの、質の異なるものを使って考えます。「ヴュジャデ」(デジャヴ:既視感の逆読み?)という言葉をご存じでしょうか?既に存在し見慣れているものが、考え方の組み合わせや異なる使い方により、初めてとか、新しく見えるとかに感じることです。

 

 ②の例は、世の中にたくさんあります。料金を無料にする、カロリーや脂質をゼロにする、間のステップや部品の一部を取り除く(羽根のない扇風機の例)、などなど。最初はありえない気がしますが、実に面白いことが起こります。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◆ アイデアがつながる

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 私は、普段ひらめいたこと、なぜかいいと感じたことなどを、PCやノートに記録しています。あるアイデアを練っているとき、全く別のことをしているときなどに、これらの記録が頭の中で相互にフッとつながって驚くことがあります。

 

 更にアイデアがつながる方法として、人とのコミュニケーションがあります。

 私は一昨年、大学の先生と共同で「創造性の開発」について研究を行いました。その中で「コミュニケーションの力」に感心したのです。試作した創造性開発ツールを数名のチームに試してもらったとき、他の人と作ったものを見せ合い対話することにより、個人の創造性が更に発展していく状況が確認できました。個人の知が自己を越えていき、他とつながっていくのです。そして再度自己に戻ってくると、また新たな創造が自己の中に芽生えてくるのです。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◆ 発想をまとめる

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 アイデアを選択し、詰めていくときのコツの一つは、そのアイデアから自社に向けて「つながり」を考えることです。自社の既存の立ち位置と、アイデアに距離感がある場合、そのアイデアのために自社としてどうすべきか、何をすべきかと思考し、自社へ「つなげていく」ことを意識すれば、まとめやすくなります。

 

 結果としてアイデアから「仮説」を作ります。仮説は論理的であることも必要です。また、行動学や心理学に照らして裏付けできれば、後々人を説得することに役立ちます。

 

 そして何より「人」中心の方向を見失わないことです。アイデアが対象となる人に適用しづらい、使い勝手が悪い、物理的に困難ではいけません。例えば高齢者向けのサービスだと、どんな制約があるかイメージしてみてください。

 

 この「発想する」ところは、一番やりがいのある、奥深いステップです。一人ではなく数人で、自由なコミュニケーションの中で行うことをお勧めします。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◆ 「壁」について

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 仮説ができ、次に進める前にぶつかる「壁」があります。実際にはもっと早く、活動を始める前からその壁が現われます。それは、企業として、また経営としてみたとき、仮説(新アイデア)を「承認できないという壁」です。

 アイデアが、従来の会社の方針、実績、経歴、立場とかなり異なる、ありえない、予め収益や成果が分かりにくい、投資額を越えている、あいまい過ぎる、リスクが大きすぎるとして、マネジメントからブレーキをかけられるのです。

 

 今までにない新しいこと、いわゆるイノベーションには、その壁を越えることが不可欠ですが、口で言うほど簡単ではありません。壁との戦いが、重要なヤマでもあります。諦めず、思考を止めず、何とか越えようとする強い意志やチームワーク、説得力が必要になります。

 

 ここでやろうとしていることは、人が他の人やモノと接したときの「経験」を行動観察で発見して発想し、他では得られない「新経験」を生み出そう、ということを狙っています。なかなか周りに分かってもらえない場面もあるでしょう。従来の延長である改善とか拡張とは異なり、新しいこと、創造、未知への挑戦なのです。

 

 もしかしたら、この壁が当ストーリーの最大のネックかもしれません。

 

 ▼▼▼

 次回<その6>が最終となります。手間や費用をできるだけかけないで、独自にすぐにでも始めてみましょう。「観察」から始める、新価値(サービス)発見・発想の活動を。当ストーリーは、ご自分の、または御社の今後を左右する「気づき」と「発見の習慣」が生まれることを狙っています。

 


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 世界津波の日 安政南海地震「稲むらの火」防災原点

2016-03-01 09:44:33 | 【専門業】 経営士からのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 世界津波の日 安政南海地震「稲むらの火」防災原点

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 ◆  11月5日「世界津波の日」  ◆

        ~ 安政南海地震「稲むらの火」防災原点 ~

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 国連総会第2委員会で、日本の提案によって11月5日を「世界津波の日」とする決議案が採択されたことは読者の皆様は御存じのことだろう。東日本大震災から16年3月で5年となるのを前に日本が提案。最終的に日本を含む142カ国が共同提案国となった。日本政府は今後、国内外で津波被害防止の啓発活動を行っていく。

 日本国内でも11月5日は「津波防災の日」とされている。同日は1854年の「安政南海地震」が起きた日にあたり、この地震による大津波に襲われた和歌山県広川町では、稲束に火を付けて人々を高台に避難させた「稲むらの火」の逸話が残っている。

 国連では日本などが主導した「国際防災の日」(10月13日)が制定されているが、津波に特化した国際デ―は初めてという。 安部晋三首相は、決議案が採択されたことを受け、「心から歓迎する。大変意義深い」とのメッセージを発表。3月に仙台市で国連防災世界会議を開催したことを踏まえ、日本が防災分野での国際社会の議論を主導してきたと説明し「日本が培った防災の知見や経験を活かし、より強靭な国際社会の構築に貢献していく」とした。

 

■ 津波防災の高台避難、その重要性の理解不足

 由来となった江戸時代の逸話「稲むらの火」の舞台、和歌山県広川町にある「稲村の火の館」の崎山光一館長は、「少しでも高いところに逃げ切る」という日本の津波防災を世界に伝え、世界の津波犠牲者を減らすことが出来ればうれしいと語っている。

 2004年のインド洋大津波で20万人以上の死者が出るなど世界でも津波被害は大きい。当時最大の被害を受けたインドネシアの高校生が同町を見学した際、高台避難の重要さを理解していなかったと言い、日本が津波防災に貢献できる余地はまだまだ大きいという。

 ■ 「稲村の火」防災の原点

 11月5日は、江戸時代末期の1854年に「安政南海地震」が起きた日である。「稲村の火は」この時、広村(現在広川町)で津波に気付いた実業家、「浜口梧陵」が収穫したばかりの自分の田の稲束を犠牲にして火を付けることで、村人を高台に誘導し避難させたとされる逸話である。

 日本では東日本大震災が起きた平成23年に「津波防災の日」と定められた。世界津波の日の採択を受け、同県の仁坂吉伸知事は、「津波に対する国際社会の意識を高め、津波による犠牲者を無くすものとなることを期待します」とコメント。

参考文献 産経新聞記事より


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