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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【心 de 経営】 経営四字熟語003 意馬心猿 マズローの欲求五段階説 本  四字熟語には、いろいろな示唆

2020-06-21 13:41:29 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

■【心 de 経営】 経営四字熟語003 意馬心猿 マズローの欲求五段階説

本

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.03

     ■■ 意馬心猿(いばしんえん)■■

 

 マズローの欲求五段階説

 「人間というのは、欲望・欲情から逃れることがなく、仏教では108の煩悩を持つ」と言われています。この煩悩を押さえがたいというのが、意馬心猿です。

「意」は、「心」という意味です。意馬心猿は、「心が、走り回る馬や騒ぎ立てる野猿のように落ち着かない」という意味から、人間というのは煩悩を抑えがたいということを表しています。

 マーケティングというのは、人間が持つ顕在的なニーズだけではなく、顕在化しているニーズをも引き起こし、売れる仕組みを作ることです。そのステップが「AIDMAの法則」です。

 マーケティングを学ぶときに、AIDMAの法則と共に忘れてならないのが「マズローの欲求五段階説」です。人間の欲望というのは、基本的な欲求と上を目指す欲求とがあります。前者としては、「生理的欲求」「安全欲求」があり、これが満たされると「帰属と愛情の欲求」が求められるようになります。

 自分が住む家に家庭があると「帰属と愛情の欲求」が満たされ、さらに上を求めます。会社で昇格をして管理職になりたい、さらには役員に就きたい、等々は「尊敬の欲求」というマズローの欲求五段階説の第4段階です。

 その様なニーズがある中で、経営コンサルタントは、その業務の一環として、社員研修の講師をすることにより、モラール(モチベーション)を上げ、その欲求実現のお手伝いをします。結果として企業の業績が向上すれば経営コンサルタントとしての評価が高まります。

 すなわち、経営コンサルタントとしての名声が上がります。マズローの第4段階は経営コンサルタントにも当てはまります。

 経営コンサルタントとして成功したいというのは、「自己実現の欲求」という第5段階に相当します。すなわち、われわれ経営コンサルタントは、企業を支援することにより、その企業の「夢」すなわちその企業の「自己実現の欲求」充足のお手伝いをしながら、自分自身の自己実現を図って行く職業なのです。

■ バックナンバー

 これまでの経営四字熟語のバックナンバーをブログで見られるようにしました。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/519a7840abf5dcf643227ecff6b01cef

 


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■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する11 部下のやる気を落とさないように注意やアドバイスをする

2020-06-21 09:03:39 | 【心 de 経営】 藤原流
■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する11 部下のやる気を落とさないように注意やアドバイスをする
 
 
 日本経営士協会は、ご存知の方も多いと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 会員は、それぞれ異なった専門分野を持っていますので、経営士同士が競合するというよりは、専門外の分野で補完し合っています。これを「共業・共用・共育」といっています。
 
 コンサルティングという実務を通じて、いろいろな体験をしています。その体験を通して、みなさまに情報をお届けしています。
 
■■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する
 

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。

 かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。

「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。

 ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。

 期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。

 物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。

 
 
11 部下のやる気を落とさないように注意やアドバイスをする

 

 このブログシリーズで、歩行喫煙をしている人に対する言い方について、相手に気づいていただく例をご紹介しました。

 それが、仕事上の部下であったり、目下の人であったりしますと、相手への配慮を欠いてしまうことがありがちです。

 「注意や叱ることにより、相手のやる気を削ぐことがないように」、できれば、「さらにやる気を高められるように」という視点になります。

 しかし、親にさえ叱られたことがないような人達が多い昨今ですので、上司だからといって、高圧的な言い方は厳禁です。「パワハラだ」と、訴えられてしまうかもしれないご時世です。

 一方で、ストレートに、相手の問題点を指摘し、論理的に話して納得させようというのも、「率直だ」という評価からうまく行く場合もあります。しかし、得てして、率直な物言いを、いきなりされても、逆ギレを買うことになりかねません。

 人によっては、自信を失い、せっかく、成長を意図しての行為ですのに、逆効果になってしまうこともあります。

 この様に、劣等感を抱かせたり、反感を買ったりしないためには、どのようにしたら良いのでしょうか。

 人によっては、「本論から入らずに、相手を誉めるところから始めるのがよい」とアドバイスをする方もいます。

 この方法は、成功することが多いですので、いろいろな人が推奨しています。ところが、反面、「下心が、見え見え」とこちらの手立てを読まれてしまいますと、せっかくの配慮もうまく行きません。


 ありきたりのことではありますが、注意をしたり、叱ったりするときの基本は、自分が冷静であることが第一です。

 相手の性格に応じて、誉めることから始めるのか、率直に切り出すのか、適切な判断が必要です。

 これもよく知られていることですが、他の社員のいる前での、注意や叱責は厳禁です。

 私は、事前に、キチンとストーリーを整理し、メモにしておき、原則は、それに沿って、論理的に、ゆったりとした口調で話をするようにします。

 多くの場合には、これでうまく行きますが、こちらが構築したストーリー通りに進まないことがあたり前のように起こります。そのようなときも、一旦は横道にそれることも容認して、ストーリーを修正したり、状況判断によって補正をしたりします。

 けっして、いつも言っていることや、他の人に言っていることと異なる論旨にならないように、主旨一環が原則です。その場限りのやり方は、矛盾を請じかねません。

 八方美人的に、「嫌われたくない」という気持ちが先行しても、平素言っている論旨から外れてしまうこともあります。

 しかし、中には、論理的に理詰めで話されるのが不得意な人もいます。その様な人の多くは、情緒的な人です。「相手の情に訴える」という戦法も人によっては効果的です。

 要は、目的と手段の選択と、状況に応じた臨機応変性が求められるといえます。

  (ドアノブ)

 


【経営コンサルタントの育成と資格付与】
 
 
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