
しかし、良禽択木という言葉があります。賢者は賢君に仕えるともいいますが、できる社員はできる経営者を選んで仕えるということをこの経営者は忘れているのです。社員は、経営者の鏡でもあります。社員が良くないのは、経営者に欠陥があるのです。
「子は親の背中を見て育つ」と言われますが、社員は経営者をよく見ています。経営者が人格・人品に優れていれば、社員もいずれそれに感化されます。しかし、率先垂範をすれば社員が自然と良くなるという者でもないことも知っておきましょう。
では、なぜ率先垂範をしても、良禽択木たることに繋がらないのでしょうか?
一つには、社員が目標意識を持っていないと、率先垂範が充分に効果を発揮しません。経営理念に基づく、経営計画、経営戦略を明確にし、それへの参画意識を持たせることにより目標意識が高まります。目標意識が高まると、経営者の人柄も目標の一つとなって来ます。
すばらしい経営者には、自然と優れた社員がついてきてくれるのです。


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