■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 匠製本機械の海外ライバル比較 14-8-3-2
【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。
経営コンサルタント起業日記を読むポイント
日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
迷った挙げ句、部長に退職願を提出した。心機一転してコンサルティング・ファーム竹之下経営に入社したが、戸惑うばかりである。こんなことも体験・・・
【 注】 日記から週記へ
2013年11月24日から、日記ではなく「週記」になりました。週のうちに数回新規記事をアップロードします。また、逐次部分改訂をしますので、引き続き毎日ご覧下さると幸いです。
毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。
【注】
ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。
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■ 匠製本機械の海外ライバル比較 14-8-3-2
すでに手配をしていた、匠製本機械海外ライバルメーカーの資料が集まってきたので、比較表を作成しようと考えた。念のためロジカル・シンキング研修で学んだコンパリスン・マトリックスについて復習することにした。
最も輸出に力を入れたい小型紙折機に着手、エクセルを使って作成することにした。比較表の表頭は、匠製本機械を左に、それ以外の海外メーカーを匠製本機械の右側のコラムに、ライバル性の強い順に並べることにした。
それに対して、比較表の表側項目は、比較対象となる項目を列挙することにしたが、いざ項目を入力しようとすると、何を比較対象項目として採り上げるか、判断に窮した。いろいろと入れている内に、匠製本機械の和文カタログの使用欄の項目を基にとりあえず比較表を作成することにした。
比較表作成など、それほど難しいことではないと思っていたのが、そうではないことを身を以て体験した。
項目が決まると、意外とスムーズにデータを入れることができた。しかし、メーカーによって仕様項目が異なり、どのデータを入れたら良いのか判断に迷うことが多々あった。
不充分ながらとりあえず、出来上がったのがもう陽が傾く頃であった。比較して驚いたことは、匠製本機械の仕様が他社に比べておしなべて優れていることがわかった。「これなら売れそうだ」と思ったのもつかの間、二つの点で愕然とした。
一つは、機械の外形サイズである。匠製本機械のものが二倍以上も大きいのである。カタログを見ると海外メーカーのものは「デスクトップ」という表示がほとんどのカタログに載っていた。「小型」という概念が、日本と海外と異なることがわかった。デスクトップは、基本的にはオフィスユースである。
二点目の問題は、定価である。海外メーカーの定価は、匠製本機械の国内価格の三~五倍にもなってしまう。
お勧め書籍 「クリティカル・シンキングのポイントが解る本」今井信行著 秀和システム
■【主な登場人物・会社団体】
◇ 竹根好助 若き日の私にそっくりな男、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。
◇ 愛コンサルタント
日本経営士協会理事長である愛氏が経営する会社。愛氏は経営コンサルタント歴四十年の大ベテラン
◇ 日本経営士協会 経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ 笹本 日本経営士協会知修塾コーディネーター
◇ 秋元 商社マン、竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻