ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリンで不思議に思うこと(9)

2011年03月02日 09時08分31秒 | ヴァイオリン
 ヴァイオリンのf字孔についてです。何とも優雅な形状です。

 最近、f字孔を眺めていて気が付いた点があります。それは左右のf字孔で囲まれた部分は、表板全体から半ば独立していますから、木目方向の軸の周りに振動しやすいだろうと言う点です。精密部品であるデジタルミラーデバイスや加速度センサーの可動部分の形状を見ていて連想したものです。

 f字孔が無くても、表板の振動が起きるとは思いますけれど、1対のf字孔で挟まれた部分に、小面積の動き易い部分が形成されるので、弦の振動を表板の振動に変換する効率がアップしそうです。

 他の制約が無ければ、f字孔よりも、昔あったと言われるc字孔の方がより適していそうでけれど、マイスターのQ&Aによれば、c字孔の場合、文字で囲まれる部分の板が割れやすいのだそうで、f字孔に落ち着いたようですね。

 単に振動のしやすさから言えば、もっと極端に、fの横線部分から下を中心に向かって曲げた形状、つまり、c字孔の左右反対の形状のものも考えられそうな気がします。要するに、駒の周囲に、相撲の軍配のような形とか、漢字の「中」の形、あるいはギリシャ文字の「Φ」というような形が出来るのが振動の点では理想のように思います。ただ、駒を介して弦が表板に圧力をかけていますから、こんな形状では壊れてしまいますよね。

 デザイン的に見れば、ヴァイオリンの胴の下膨れ形状に合わせるには、現在のf字孔が適しているようにも思います。f字孔はいろいろな人の試行錯誤の結果なのでしょう。

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