ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリンの曲を立場によって見る

2014年10月09日 19時59分29秒 | ヴァイオリン
(うまく表現できるかどうかが少々懸念されます。)

 ヴァイオリンを弾く側の人と聞く側の人では、同じヴァイオリンの曲について異なる接し方をしているのではないかと最近思うようになりました。フルートの場合はなぜかあまり感じません。私がどちら側なのかと尋ねられれば、習っている身なので、どちらかと言えば聞く側の人ではないかと思います。

 手始めにバッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調。バッハのヴァイオリン協奏曲には他にもソロヴァイオリンのための第1番と第2番もあります。一般的には協奏曲第2番ホ長調の方が堅苦しくなくて親しみやすく、次に第1番、「二つのヴァイオリン・・・」は曲の冒頭からしてぱっとしません。しかし教本として有名な鈴木教本の第4巻と第5巻で取り上げられていますので、ヴァイオリン初心者にとってはこの曲の方が最もポピュラーかも知れません。教材向きかどうかはともかく、弾いていてあまり楽しい感じはしません。

 ギョーカイ風にはこの曲はドッペルと呼ばれます。普通は「二つのヴァイオリンのための協奏曲」、あるいはダブルコンチェルトで通じますので、なんでドイツ語。きっと楽器はイタリア、弓はフランス、ヴァイオリン用語はドイツと考える人が多いためでは。協奏曲の事はドイツ風にコンツェルトとは言わず、イタリア風にコンチェルトと言うのも不思議。

 次にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番~第5番。モーツァルトの優雅さにあふれた良い曲と思います。私はCDでよく聞きます。鈴木教本では第9巻に第5番「トルコ風」、第10巻に第4番が収められています。私は名誉第6巻修了に過ぎないので当分取りかかれませんが、仮に取りかかれても、これらの曲の優雅さを表現できるかどうか。音符を夢中で追うだけになるでしょうね。ヴァイオリンをある程度弾いた人にとっては楽しみな曲と言うよりは、発表会や何かの課題曲と思っている人も多いような気がします。

 もう一つおまけにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調。三大ヴァイオリン協奏曲とか四大ヴァイオリン協奏曲の一つと言われます。この作曲家特有の憂いに満ちた美しさを備えていますから、それなりに弾いて貰いたいと思いますので、モトクロスバイクでオフロードを駆けるような汚い弾き方をされると興ざめします。難しそうな曲なので、気合いを入れて弾く必要があるものとは思いますが。例えば、交響曲第3番「スコットランド」、第5番「イタリア」、序曲「フィンガルの洞窟」、「真夏の夜の夢」などを聞いた印象からすれば、スピードを競うより走りを楽しむ方が曲想に合うように思います。でも競技に勝つためにはスピード優先なのかも知れません。


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