ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

Vnに関する本当のような話

2014年10月04日 09時18分13秒 | ヴァイオリン
 ヴァイオリンは神秘的な物と考える人が多いのか、「?」な説がいろいろとあります。

 ヴァイオリンは古いほど良いと言われ、これには一般の人もそれほど異論はないと思います。ところが、初心者用も含め最も普及している「量産品」の場合、経年変化は期待できないと言われます。使用木材の樹種はどんなヴァイオリンでも同じなので、不思議に思います。雑音が多く響きの乏しい楽器が経年変化で大化けすることは無いと思いますが、分業でも手作りのものなら、経年変化で良くなることが期待できるのではないかと思います。

 次に、古い木材で製作した新しいヴァイオリンは、古いヴァイオリンとくらべてどうなのか。ヴァイオリン用の木材は10年くらいは寝かせると聞きます。それ以上はと言うと、資金を寝かせることになり、保管場所も必要なので、現実的ではないように思います。彫刻家の平櫛田中さんは約30年分の彫刻用木材を持っていたとかで、これなどは極端な例。

 古い建築物や家具を解体して得られた古い木材を使って作られたヴァイオリン、古い楽器の音がすると言う人と、楽器を製作してからの年数が決め手と言う人の両方が居ます。いずれが本当なのかは分かりませんが、私は古い楽器の音がするのではないかと思っています

 弾き込みに関して。弾き込まれると楽器が良くなると言われます。弾くことによって与えられる振動が楽器の経年変化に良い影響を与えるからと説明されます。人間が弾くのと同様な振動を機械で与える試みを行なった有名メーカーもありました。理系とは言え物理は専門ではないのでうろ覚えかも知れませんが、振動のエネルギーは他の形態のエネルギーよりも格段に小さいと聞きますから、これが結晶化に大きな影響を与えるとは到底思えません。結晶化を促進したいのならオーブンで加熱するか、電子レンジでマイクロ波でも当てた方がよほど効果的と思います。

 弾き込みと言えば例の「デュランティ」。この楽器は長い間弾かれなかったとの事で、それなら千住真理子さんの手もとに届いた状態ではあまりよく鳴らなかったことになります。また最初は鳴らない楽器も弾いているうちに鳴るようになると言われます。私は、慣れは別として、鳴らない楽器はいつまで経っても鳴らないし、鳴る楽器は初めから鳴るのではないかと思います。

 さらにもう一つ、弾きこみはうまい人が行なわなければならず、下手な人が行なうとかえって悪くなると言う説。とても信じられません。

 厳密な比較をする雰囲気が乏しい世界だし、仮に大家が発言すれば否定しにくいのかも知れませんね。


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