よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

私にとっての寒山拾得

2012-11-16 19:57:23 | Weblog
今となってはどちらを先に目撃したのか、いや、ほぼ同時期に目撃したのだと思います。曾我ショウハクの寒山拾得(興聖寺蔵)の絵と大野一雄先生の印象は、私にはまるで同一人物かのように結びついて離れないのです。
私にとっては、どちらもお会いする機会がなく、イメージの依り代として存在する人物です。寒山拾得については禅思想や絵画、詩というメディア、大野一雄先生は写真と映像というメディアによって今に伝えられ、共に私にインスピレーションを与える存在なのです。
私は禅宗文化や思想に興味をもっています。禅宗は日本に水墨画をもたらした日本絵画史上重要な文化です。日本における水墨画の原点を探るとき、東山御物に見られるモウリョウ画に直面します。禅宗は江戸時代にも白隠によって再興します。江戸時代の禅をテーマとした絵画は、東山文化の美意識とはまったく異なりますが、どちらも大変魅力的です。
大変高いハードルですが、胸をかりるつもりで、私なりにコツコツ挑みたい内容ではあります。

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