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梅雨空。終日眠い。
諸々の後始末のため峠を越えて隣町。その街の市役所へ。お城の正面の庁舎へ入って関係部署を探すのだけれどどうしても見つからない。聞けば道路を隔ててもうひとつ庁舎があってそちららしいとわかる。合併等でどんどん大きくなる街はチガウねえ、というか、大きい街だけに市民もいっぱいで、窓口の前に列を作って順番待ち。
そのあと同じ街の某金融機関。窓口の椅子に座って若いオネエサンの説明を聞く。ケッコウ高級感漂わせテキな設えで、なんかワシ身分不相応ですが気分で聞く。そのせいかオネエサンのご説明なんのことやらサッパリわからん、というよりハナからわかろうという気がない。わからんままにサインしたりハンコ押したりする。眠いからな。
それから近くのK林堂へちょっと寄る。
眠いせいか、ちっともひっかかってこない。日中で客は他にいなくてオヤジさんも閑そうだし、なんかちょっとでも買わないといけないような気になったのだけれど。
結局以下二冊。
浅見淵『昭和文壇側面史』(1996)
阪田寛夫『うるわしきあさも』(2007)
どちらも講談社文芸文庫。レジに持ってって勘定し終わったらオヤジさんが不意に、「この文庫なんでこんなに高いんですかねえ。」という。売る方で高価を嘆くなよ、と思ったけれど、もともとの文芸文庫の新価が高いということらしい。ともかくワシ的には虚を付かれたカンジになって、「ハア・・」とかなんとか返答にもならないカンジで出てきてしまった。あとで考えたら閑なオヤジさんと会話のきっかけになったかもしれない。先方でもそのつもりだったかも。そう考えたらすごく惜しいチャンスを逃した気になってきた。
帰ってわが町の市役所へ。
庁舎はリッパだけど、市民はそんなにいなくて、職員のほうがはるかに多くて、みなさんPC眺めて一生懸命マジメ顔つくっている、みたいでした。
眠いんだろうね。
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