昨年の１１月の末に神戸大学の講座を二コマ行っていた時の
間の休憩時間に妹からメールが届いたメールには「先程、親父が息を引き取った」と
書かれていて、教室を出た廊下の所で大声を上げて泣きそうになった。
その後、近くで授業を受けているであろう長男に連絡して
会社の方に状況の連絡だけして、後半の授業の為に教室に戻ってから
葬儀の式場に親父が運ばれる間に少し事務所に寄った事だけは覚えている
しかし、その後９０分話した内容やどうやって実家の河内松原の駅前にある
式場に行ったのか、着くまでの記憶が全く欠落しています。
着いてから翌日からの１週間の仕事で講演や何か伺う事などのキャンセルの
電話をしたのは覚えているが、他は何も覚えていない。
昨日、神戸大学の発達科学部で昨年と同じ教室に入った時に本当に
様々な記憶がフラッシュバックしてきたのがいけなかったな～
講座が始まる時に、ついそんな事を口走ってしまった・・・
普通はアイスブレイクして緊張を解かないといけないのに全体を
完璧にフリーズさせてしまったのは反省です。
でも、この１年は本当に早かったな～
でも月に一度は夢の中で親父に会っている気がしますし、先週も
親父が出て来て、微笑んでた。
そんなにベラベラ私みたいに話す人じゃ無かったからそこにいるだけで
姿を見ただけで、ホッとする自分が居ます。
先週も和歌山で保護者向けの教育懇談会に呼ばれた時も、そんな話が
出ましたね、大学生の子供を持つ世代向けの話だから、自分と環境が
全く同じな訳ですから、家族構成や親の世代も同じだから共感しあえます。
今でも思うのは、亡くなる２日前に高知に出張に出た際にたまたま帰りに
空港まで送って貰って、持っていたチケットもたまたま時間変更が出来るのを
買っていて、前の便に空席があったから変更して貰った。
大阪に少し早く着いたから、面会時間の８時までに病院に行けるかも
知れないと、空港バスと電車を乗り継ぎ病院の受付時間に間に合った。
その日は私の兄貴も私が帰った後に病室に来て話をしていたと言うのを
後で聞きました、兄貴の奥さんがこの病院で働いているので面会時間など
関係無く入れるので、遅い時間に面会したって言ってた。
今でもそれは親父が俺たち兄弟を呼んでくれたと思っている、その翌日の
晩から容体が急変して意識が無くなって話も出来なくなったのだから。
次の日の夜中に危篤の知らせが入って一度、病室に行って朝方まで居て、
持ち直したから、徹夜で神戸大学の講義に向かったのだから・・
その時、親父と最後に話は親父にとって一番大事な人である婆ちゃんへの謝罪
の言葉だったな、体調が悪くなってどうしようも無く、家では対応出来なくなって
「病院に行く」と告げた後に思いっきり泣かれてしまったと言うのを
本当に申し訳無さそうに話していた。
「泣かしてしまったな～」って
お袋は医者から家に退院する時に「次に病院に来たら戻れないと思っておいて下さい」と
言われていたので、込み上げて来たんだろうなって思うし辛かっただろうなって。
親父は多分、お袋を泣かした事なんて一度も無かったと思うし
私も両親がケンカをしている所なって見た事無い、定年後も二人で京都・奈良の
ハイキングコースや神社仏閣は制覇したんじゃないかと言うくらい仲良く
歩いてお出かけしていた。
そんな大事な人を頼むって言われた気がしました。
前を歩いていた大きな背中が、この歳になるといなくなるんですね。
１年が経過しようとしているけど、未だに実家の部屋の壁にはお袋の書いた
張り紙が飾ってあります、
来週はそんな親父の一周忌です、みんなで親父の事を思い出して
しみじみとした時間を過ごしたいと思っています。
神戸大学の教室で、講義をしていたら本当に色々な事を思い出してしまいました。
降矢一朋 @kazfuruya