4度目の記事を『高校数学で分かるボルツマンの原理』(講談社ブルーバックス)のよかった点を書く。
第3章の「エントロピーとは何だ?」のところに「大きな系に入った小さい系の向かう方向とは」という節があり、内部エネルギーU, 絶対温度T, エントロピー S, 圧力 P, 体積 V という体系の熱力学変数があるが、「2つの変数を一定にすれば、必ずこう変化する」関係が得られるとして、
つぎの4つの場合が考えられている。
E, Vを一定にする場合: \Delta S>0 となる方向
S, V : \Delta E<0
T, V (等温等積過程): \Delta F<0
T, P (等温等圧過程) : \Delta G <0
これらは化学の反応がどういう方向に進むかについての知識を与えてくれる。この説明があるのはいいと思う。
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