杉原厚吉著「理科系のための英文作法」(中公新書)の紹介を続けたい。
わかりやすい英文をつくるというのが、この書の目的であるが、文章をなめらかにつなぐ4つの法則としてつぎのものをあげている。これはよくは知らないが、談話文法と言われているものらしい。
1. 話の筋道に道標を
2. 中味にあった入れ物を
3. 古い情報を前に
4. 視点をむやみに移動しない
この4つが杉原さんの勧める方法である。細かなことはまだこの本を詳しく読んでいないので説明できない。
3. 古い情報を前に
はドイツ語文でも古い情報要素ほど文の前に来ると聞いているので、これは文章の構成にも使えるのだということがわかる。
ところで先日久しぶりに庭にある、書庫に入って木下是雄著「理科系の作文技術」(中公新書)を杉原さんの書と共に取り出してきて、読もうかとしたら、昨日の朝日新聞の読書欄にこの書の紹介があった。偶然ではあるが、おかしなものである。季節がまだ大学の学期始めだということであろうか。
もっとも私のもっている「理科系の作文技術」は1992年発行のもの(子どもが購入)と私が購入したもの(1981年発行)であり、この書は2001年に改版されたと新聞にはあった。75刷を重ね、発行部数は88万8千部とまさにミリオンセラーになろうとしている。
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