物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

親友の死

2012-01-16 12:43:53 | 日記・エッセイ・コラム

親友の死は堪える。それも死を知らなかったから。土曜日に家に帰ったら、友人の奥様から友人の死亡のお知らせがあった。これは私の出した年賀状への返事であったが、友人は昨年の12月19日に亡くなっていた。

これには腰を抜かさんばかりに驚いた。彼は私よりは1歳年下だったから、まだ71歳であった。大学の4年のときに同じ研究室に入り、その後大学院の5年間を一緒に学んだから少なくとも6年を机を並べて学んだ間柄であった。私たちは研究を始めた初期に2つばかり共著の論文を書いた。

その後も、お互いに行き来をしており、ごく最近ではあまり連絡が少なかったが、彼が私の勤めていたE大学に出張で来たことは年に2回ぐらいはあった。またそのときには必ず私の家に泊まった。出身大学の研究室の同窓会はごく最近は来なかったが、まだそれほどの年ではないので、元気にしていると思っていた。

彼は音楽が好きで、住んでいる三原市のオーケストラに所属をしていたと思う。また、私が定年退職した一年後に新居浜在住の友人のS君と二人が松山にやってきて、3人で道後のKKRの保養所である、S荘に泊まってお互いの定年退職と今後の健康を祈って祝杯をあげたものだった。

このH君とS君とは野外派であって、野菜をつくったり、野山を歩いたりすることも好きだった。これはあまり野外に行くことが好きではない私とは違った性質である。

H君は親戚の従兄弟とかがロサンジェルス近郊に住んでいるいうこともあって、UCLAに留学をしたり、アメリカの壮大な自然を好んで車で旅行したりした。

よく生前一年でも、または半年でもいいから、金持ちが住んでいるということで有名なビバリーヒルズに住むことが夢であるといつも言っていたが、定年退職後に数箇月ロスアンゼルスに行ったことはあるが、ビバリーヒルズに短期間でも住んだかどうかは聞いていない。多分まだその志は果たしていなかったと思う。

もし、彼がビバリーヒルズに住むことがあれば、あまりアメリカが好きでない私も遊びに行くからと言っていたのに。

20日にS君と共に三原まで弔問に出かけることを予定している。


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