物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

『聞かれるままに』

2017-03-21 12:18:07 | 日記

と『思想を織る』とは武谷三男が対談相手に語った、ある種の自伝である。ところが朝日新聞社から出版された『思想を織る』を武谷三男の研究者でこれを引用しない人はいないのに、もう一方の『聞かれるままに』(思想の科学社)はその認知度が低いように思われる。

どうしてだろうか。「武谷三男著作目録」(素粒子論研究電子版)を編集してその第5版まで出している私には不思議でならない。私の「武谷三男の著作目録」のコピーを持ち歩いていた武谷思想の研究者、八巻俊憲さんは多分この著書をお忘れではあるまいが。

岡本拓司さんにしても、金山浩司さんにしても『聞かれるままに』は引用しておられない。この二人は『昭和後期の科学思想』(勁草書房)で武谷三男の思想を論じられた気鋭の科学思想史家である。

もっともその存在は引用しておられなくても知っておられるのではあろうが、引用する必要がなかったということでもあろうか。それにしても冒頭にあげたような恐れもまったくないわけではない。

伊藤康彦さんは『武谷三男の生物学思想』を著された方であるが、武谷の『原水爆実験』(岩波新書)を引用してはおられなかった。それを読めば武谷への見方が変わったかもしれないのに。


3月は忙しい

2017-03-21 11:47:17 | 日記

3月14日に東京から帰って来てから忙しい。これは東京にいたときにできなかった仕事をかたづけるということが大きい。

全国の日独協会の会合が四月にあるとの連絡をもらっていたが、いなかったので、そのメールを見たのが3月14日だったが、ほかの用事で連絡が数日おくれて、日独協会の事務局長さんをはらはらさせた。

それが済んでからは主にサーキュラー「数学・物理通信」の編集に時間をとられた。それも準備段階で表現とか内容にいくつかのコメントがあったりして、それで表現を変えたり、それを投稿者と打ち合わせしたりした。

それも大方終わり、もう一度編集者としてチェックした後で今日中にも7巻1号と2号を発行しようと思っている。それだから、毎月1回融資の人とやっている雑談会の開催通知がようやく昨日にだすほどに遅れた。

心配した友人が私がそんなに忙しいなら無理に毎月開催しなくてもといいのではないかというメールをくれたが、時間を見るとそのメールをもらったとほぼ同時に開催通知のメールを送っていた。