物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

採集経済

2012-01-05 13:35:51 | 日記・エッセイ・コラム

採集経済などというと木の実を採集したり、海辺や河などで魚や貝をとったりして自給自足の生活をする原始世界であろう。

我が家の正月の食物はどうも採集経済みたいだというのが私の感想であった。ちょっと立ち入って説明をしないと分かってもらえないのだが、説明をしてみよう。

妻は知り合いとか友人が多くて、11月から12月にかけて友人のミカン畑にミカンを捥ぎの手伝いに行った。

自分が行くだけではなく毎回数人の知り合いを誘って行った。そのときにミカン畑の持ち主はミカンをキャリー一箱分だけ報酬として現物支給してくれたので、食べるミカンには困らなかった。

もっともうまいミカンばかりではなく、すっぱいミカンもあったので、酸味に弱い私などはもうミカンはいらないなどとと不平をもらした。

さらに、妻の友人に畑をもっている方があり、もう市場には出荷しないレタスを大量に収穫に行った。これももちろん妻は一人で行く訳ではなく、知り合いを誘って収穫に行った。

もっとも私はレタスが苦手であるので、私たちの家ではほとんど食べない。それで知り合いにもっぱらそれをあげた。そうして、もらった方々から別のものをお返しにもらったりした。

正月につきものの餅も何人かの方々からもらった。ある方からもらった餅はかなり量があったので、そのままそっくり知人にあげたが、それでも別の友人から2回に分けて餅をもらったので、我が家の雑煮はその餅を食べている。

また、これは3月1日に前進座の松山公演の切符の販売促進のために一緒に準備をしている委員の方からは味付け海苔を一瓶もらって毎食時に私がおいしく頂いている。

私の家の食卓に並ぶ佃煮とか漬物などもこういう風にして知り合いからもらったものを食べるという風である。これが私が言うところの我が家の採集経済である。

もちろんこれらは妻が多量につくって知人や友人にあげたミカンやきんかんのジャムのお返しであったりするので、単に私の家ではなんでも人に頼ってばかりの生活をしている訳ではない。それにしてもなんと幸せなことであろうか。