物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

シェーバー

2012-01-25 12:51:59 | 日記・エッセイ・コラム

シェーバーとは昔風の言葉でいうと、電気かみそりである。私が学生だった頃にそろそろ日本でもその製品が売り出されてきた。

一番初めに私がシェーバーを手に入れたのは、大学生活を再開した2度目の大学1年生の1959年の夏休みであった。それはパナソニックのシェーバーであったが、これはその春に就職をしたばかりの次兄がその給料で私に買ってくれたものであった。

振動型のもので、はじめはうまく作動していたが、使っていくうちに、ひげがときどきひっぱられて痛くて、あまり性能がよくはなかった。これはその後だったと思うが、ロゲルギストとして知られた、一群の物理学者の書いた、エッセイにシェーバーの性能が話題に取り上げられて、ときどきひげを引っ張ることがこの振動型のシェバーの欠点だとあった。

兄がもっていたのはフィッリプス社の回転型のものであり、その当時は少し高値で私にはその頃は「高嶺の花」だった。しかし、いまでは私自身もこのフィリップス社製のシェーバーをいつも購入している。

アラン・ドロンだったかが、主演のフランス映画でバイクとこのシェーバーが印象に残っている。1950年代の終わりから60年代のはじめはフランスはまだ日本と比べてちょっと裕福といった感じをそれらのフランス映画から受けたが、もちろんアメリカ映画から受けるほどの生活の豊かさはまだ感じられなかった。

ひげの濃い、物理学者のUさんなどもこのシェーバーには感謝をしているとかいつだったか言われていた。私なども数日ひげをあたらないと、ほほにひげの帯ができてしまう方である。これは小学生のころからそうである。よく高校で健康診断に来た内科医の先生に不精はいけないと叱られたものであった。