カルチャーに対してカウンターカルチャーという語がある。
これは何を意味するのかと思って、検索をして見ると伝統的・支配的な文化に対する対抗文化だとある。またはヒッピー文化だとある。
インフレターゲット政策がカウンターカルチャーなのかどうかはよくはわからない。特に経済政策のことだからこれは文化とも言えないだろうか。
ともかくも世の中の経済学者の中で主流を占めている人たちはインフレターゲット政策を支持はしていないようである。
ブログにはインフレターゲット政策を支持するものがあるが、世間的にはなかなか風当たりが強いのではないかと心配をしている。
新聞に少なからぬ経済学者が書いているところでは日本の金利が低かったことで日本の円を借りて、アメリカをはじめとした世界に投資し、利益を得ようとしてきたことの結果が今回の金融危機だという。
それと現在の危機では金利を下げて金融を緩和して投資を誘っている。これらの意見の間のギャップは大きい。少なくとも現在の危機的状況においては金利を下げることは許されるとしてもこれはいつまでも続けることではないという気がする。
しかし、実際には円安誘導とか輸出拡大のためにこういう金利を低く抑えるという措置が長く取られてきた。
こういう議論を見ているとまるで進化論と分子生物学とのギャップを見ているような気がする。
個々の遺伝現象と大きな流れとしての進化論には理論的なギャップが存在しているようだというのが、私の理解である。
これは遅れた理解であるかもしれないが、まだすっきりとはしていない問題ではなかろうか。
進化論と分子生物学のそれぞれは正しいのだが、それをうまくつなぐリンクはまだはっきりとはしないようだという感じを生物学の門外漢としてはもっている。