神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

右岸の用水3

2017-10-23 06:49:38 | 神田川2

 紺屋堰から右岸に分岐していた用水の続きで、浴風会前を離れ、左折して本流に戻ります。→ 「段彩陰影図」を見ると、高井戸駅の南西で神田川は右岸段丘と接し、右岸流の流れる余地がなくなっていますが、この区間で本流に戻っていたわけです。なお、「杉並の川と橋」(平成21年 杉並区郷土博物館)はやや上流にある錦橋について、「都は住宅団地建設に先駆けて浴風園北の台地に、一戸建用の文化住宅地を造成し『錦が丘団地』と名付けた。その団地専用とも言うべき橋が錦橋である」と書いています。昭和30年代の宅地造成によって、高井戸田圃が消滅した当時の話です。

 

Ugan3

    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

Ugans22

    ・ 「昭和22年米軍撮影の空中写真」  上掲地図のグレー枠の部分です。同一個所に同一番号を振っています。団地造営後の「昭和38年空中写真」は→ こちらです。

0906a

    1. 本部前を過ぎますが、右手の段丘上は引き続き浴風会の敷地です。 

0906b

    2. 相変わらず段丘の際を左右に蛇行しています。左手奥に清掃工場の煙突が見えてきました。

0906c0906d

    3. 通りは上り坂に差し掛かりますが、その手前で左カーブして本流に向かっていました。ただ、ここからは重なる道路はありません。

0906e0906f

    4. 錦橋から下流方向です。左カーブ付近で右岸段丘と接しており、その辺りで本流に戻っていました。