神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

丹波谷

2014-11-12 06:50:40 | 城西の堀川3

 「御府内備考」のいう水源は湖雲寺境内池ですが、谷頭はその南西200mほどの、六本木通りを越えた先にありました。丹波谷と呼ばれるものです。「町方北を丹波谷と相唱候儀者当時御書院番松平飛騨守様御組屋敷ニ而慶安元子年(1648年)始而岡部丹波守御組屋敷ニ相成候より前書之通相唱来候」 これは谷頭の南にあった不動院門前の書上げです。ただ、手元にある地図類では、延宝8年(1680年)の「江戸方角安見図」に、初めて「岡部丹波やしき」の書き込みが見られ、その後の切絵図などでは組屋敷(大番組屋敷)となっています。

 

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治16年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の南西部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載しています。

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    ・ 丹波谷入口  六本木通りの先の丹波谷に入る道路です。左手の寄席坂や六本木通りの上りに比べフラットで、谷筋になっているのが分かります。

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    ・ 丹波谷坂下  左折すると丹波谷坂です。→ 坂上の解説標識には、「明治初期この坂を開き、谷の名から坂の名称とした」とあります。

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    ・ 不動院  麹町平河付近にあり万治元年(1658年)当地に移転してきました。当初は境内地が狭かったため、附近の沼地を開拓したと伝えられています。