神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

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簸川神社

2019-06-21 06:05:38 | 谷端川・小石川3

 「氷川明神社 同所西の方五町ばかりにあり。相伝ふ、孝昭天皇の御宇の鎮座なりと云々。祭神武州大宮の氷川明神に同じ、昔は白山御殿跡の地にありしが、白山権現と共に地を替させられしより、当社は此地に遷る。極楽水宗慶寺の持にして、祭祀は九月十日なり。・・・・当社は千有余年を経る所の宮社にして、八幡太郎義家公奥州下向の時、当社に参籠ありしと云伝ふ。中古荒廃して形ばかり残りしを、伝通院の開山了誉上人、此地の幽遂を愛し庵を結んで聖冏庵(しょうけいあん)と号け、此地に閑居ありし頃、宮居を重修ありしとなり。聖冏庵は本社より右にありて、今は氷川明神の御供所なり」(「江戸名所図会」)

 

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    ・ 「江戸名所図会 / 氷川明神社 聖冏庵旧跡 祇園橋」  神社下から左下隅の小石川まで氷川田圃が広がっています。小石川に架かる祗園橋(氷川橋とも)については、該当個所で改めて扱います。

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    ・ 網干坂  「図絵」にも描かれた白山台地に上る坂で、左手が簸川神社、右手は小石川植物園裏門ですが、一般の入口はここから700mほど先にあります。

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    ・ 簸川神社  鳥居脇に立っているのは、「千川改修記念碑」です。裏面に「昭和九年九月建立」と刻まれていて、暗渠化の年が特定できます。  

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    ・ 簸川神社  社殿は先の大戦で焼失後、昭和33年(1959年)再建されました。なお、社殿前の幟(のぼり)立ては、元禄5年(1692年)に奉納されたものです。