神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

右岸の用水

2017-10-20 06:19:49 | 神田川2

 高井戸田圃の灌漑も久我山の場合と同様、神田川本流の随所に堰を設け、左右の段丘沿いに用水を振り分けるというものでした。そのうち、久我山村との境にあった紺屋堰で右岸に分岐、浴風園前を東に向かっていた用水から扱います。なお、タウン誌「くがやま」(復刊4号 昭和56年)掲載の「戦前の久我山」(秦暢三)には、「井之頭線富士見が丘車庫南には紺屋堰があり、此の附近一帯の崖下は夏になると、山百合、リンドウ、ホタル草、カンゾウ、カタクリの花等が咲き乱れ、あたかも原生花園の様でした」との一文があり、堰の名前の由来は付近に染物屋があったためのようです。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 富士見ヶ丘検車区前の神田川です。右岸段丘が迫るこのあたりに紺屋堰はあったものと思われます。 

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    2. 富士見ヶ丘検車区から出た道路が無名橋を越えるあたりから、道路と水路跡が一致します。

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    3. 左折して東寄りに向きを転じ、右岸段丘に沿います。 

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    4. 右手の段丘上には都営富士見ヶ丘アパートや、富士見ヶ丘児童遊園があります。 

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    5. 月見橋を通る道路を越えます。現行の住居表示では、この道路が久我山と高井戸を分けています。