神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

井草川遊歩道

2015-11-14 07:22:16 | 妙正寺川1

 三谷公園に戻って、井草川遊歩道のウォーク&ウォッチ開始です。妙正寺公園の終点までおよそ3.2km、途中、西武新宿線を行き来する二か所と、環七を越える一か所を除いて、地図にも明記された緑道が連続します。ところで、井草川がこのように姿を変えるまでには、二度の大きな改修を経ています。大正末から昭和の初めにかけて、東京近郊の宅地整備の画期となった井荻町の土地区画整理事業、そして、昭和56年(1981年)までに完了した暗渠化で、結果、地下の一部は下水道妙正寺上幹線となり、地上は現在の井草川遊歩道となりました。

 

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    ・ 井草川遊歩道  三谷公園の起点から120mほどのところで、ここに→ 「東京近傍図」にも描かれた最初の橋が架かっていました。道潅橋と通称されるものです。

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    ・ 井草川遊歩道  上掲写真のすぐ先です。左手は道潅橋公園、右手の茂みの中には石橋の石材、四本中の一本で作られた道潅橋跡の→ 石碑があります。

 <道潅橋>  なぜ道灌橋かというと、橋の架かっていた通りを北上すると、2kmほどで三宝寺池に出ますが、池畔の石神井城に拠る豊島氏を攻略すべく、太田道灌がこの付近に陣を構えたとの伝承があるためで、「杉並の通称地名」(平成4年 杉並区教育委員会)によると右岸台上にある道潅公園周辺には、幕陣という通称地名が、昭和30年ころまで残されていました。また、青梅街道沿いにある荻窪八幡まで、直線で1kmに満たない距離ですが、その境内には必勝を祈願して植えたと伝えられる、樹齢数百年の道潅槙があります。( → 「千川用水2 / 上荻窪村境」

 

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    ・ 道灌坂  右岸に上る道潅坂の中腹から井草川緑道を見下ろしています。右手の茂みは三谷小学校キャンパス、道潅公園は後方200m弱のところにあります。