神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

汐留川河口

2019-09-07 06:18:33 | 平川・外堀1

 汐留橋、汐先橋を流れた汐留川は浜離宮庭園(江戸時代の浜御殿)大手門前に至ります。そこから左回りで庭園をめぐり、汐留川水門先で隅田川と合流します。昭和30年代までには埋め立てられた汐留川ですが、この周辺だけはなお水面が維持され、今日汐留川と呼ばれるのはこの1km弱の区間です。なお、承応3年(1654年)、当地が甲府徳川家下屋敷となり、海が埋め立てられるまでは、汐留川の河口は大手門前にありました。その後、浜御殿の北西にあたる一辺のみを流れ、西の角で江戸湊に注いでいました。今日のように、左折して二辺を流れ、南の角で隅田川河口に注ぐようになったのは、昭和に入って竹芝埠頭のところが造成されてからです。

 

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の南部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載しています。  

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    ・ 蓬莱橋交差点  交差点の手前にあった蓬莱橋は、明治7年(1874年)に石橋となった際の名前で、それまでは汐留橋でした。「新橋の東にて、同じ川に架す。潮の此辺にて止まると云義なるべし」(「御府内備考」)  

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    ・ 汐留川  左手は浜離宮庭園大手門橋です。ここから先は開渠となって庭園の西縁を巡ります。なお、大手門橋の先は築地を巡る堀川、→ 築地川の河口に当たります。  

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    ・ 汐留川  浜離宮庭園の西隅で左折し、汐留川水門に向かいます。江戸時代の河口ですが、ここには右岸からの合流がありました。宇田川と呼ばれる大下水化した川で、桜川水系に属します。