神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

三分坂下

2014-10-21 08:09:56 | 城西の堀川3

 駒止橋の北にあるのが三分(さんぷん)は坂です。上り口にある三分坂の解説標識には、「急坂のため通る車賃を銀三分(さんぷん:百円あまり)増したためという。坂下の渡し賃一分に対していったとの説もある。さんぶでは四分の三両になるので誤り」 貨幣単位の「分」ですが、読み方に二通りあり、「ぶ」は金貨の単位で四分の一両、「ふん」は銀貨のほうで十分の一匁となります。車賃に金三分(さんぶ)では高すぎです。それと「坂下の渡し賃」という表現ですが、三分坂下に渡し船があったとの伝承があり、それとの関係のようです。渡し船が必要なほどの大河だったのでしょうか。あるいは溜池の入江が、今回の谷筋に沿って、ここまで入り込んでいたのでしょうか。

 

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    ・ 「江戸名所図会 / 種徳寺」  (画面から切れますが)左下隅が駒止橋。奥が種徳寺、右折する三分坂に面したお寺が報土寺です。

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    ・ 三分坂下  駒止橋から三分坂下に向かいます。正面の報土寺は慶長19年(1614年)一ツ木に創建され、安永9年(1780年)当地に移転してきました。

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    ・ 三分坂  左手に見える築地塀はその報土寺のものです。坂上は広島藩浅野家中屋敷跡、現在はTBS放送センター(ビッグハット)。

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    ・ 三分坂下  坂の中腹から報土寺、その奥の種徳寺方向です。奥の茂みは「図会」にも描かれた階段で上る高台にあたり、その裏側が今回目指す谷頭です。