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神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

上荻窪村境

2017-02-02 06:34:41 | 善福寺川1

 数回前にUPの→ 「上井草村絵図」で見るように、善福寺川は原寺分橋の下流で上井草村から上荻窪村に入っていました。これを前回UPの→ 「東京近傍図」でより詳細に見ると、原寺分橋下流のUターンの先で、善福寺川が上井草、上荻窪の境になっていたのが分かります。そして、Uターンを抜け上荻窪に入って最初に架かっていたのが、橋名は不明ですが現在関根橋と呼ばれているものです。なお、現行の住居表示は西荻、上荻といった地名を創設し、かっての村境を反映しないものになっています。

 

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    ・ 善福寺川  原橋の次に架かるのが井荻橋ですが、その下流にUターンの頂点があります。なお、井荻橋の架橋は区画整理時と思われます。 

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    ・ 善福寺川  駅通橋から下流方向で、この右カーブの前後が村境でした。駅通橋は西荻駅前に出る通りにあり、井荻橋に先行して架けられています。 

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    ・ 関根橋  青梅街道と西荻駅を結ぶこの界隈のメインストリートに架かる橋です。ただ、「近傍図」当時の道は青梅街道まで一本道ではありませんでした。 

 <関根>  関根は「新編武蔵風土記稿」に「西の方にあり」と書かれている上荻窪村の小名で、明治に入り井荻村大字上荻窪の小字として、また、昭和7年(1932年)以降は杉並区関根町として引き継がれてきました。新住居表示実施に伴い、橋や公園の名前に残るだけですが、現在の上荻3、4丁目や西荻北5丁目の各一部に当たります。なお、地名由来については、次々回テーマの大堰との関連が推測できますが、「杉並の地名」(昭和53年 杉並区教育委員会)は、「地名の由来については、はっきりしないが小名として古くからあった地名である。善福寺川の流れに関係のある地名か、青梅街道に関係があるのか、或は付近の出山という古い土地(小名)に関係がある地名かも知れない」としています。