神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

片山村境

2016-05-11 06:06:13 | 妙正寺川4

 大下橋を過ぎると、→ 「東京近傍図」にオレンジ細線で書き込んだように、右岸は新井村から片山村に変わります。現行の住居表示では西武新宿線を境に新井から松が丘ですが、元は大下橋の前後が村境でした。ただ、妙正寺川の改修に伴い、どこそこと特定することはできません。なお、片山にしろ松が丘にしろ、妙正寺川を大きくUターンさせている舌状台地をイメージしたネーミングですが、松が丘は昭和38年(1963年)の住居表示に際しての創作地名で、旧新井村の一部が含まれたため片山が採用されず、その代替といわれています。

 

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正) / 新井」  前回UPの→ 「明治42年測図」と同一個所、同一縮尺です。現在の妙正寺川の流路をブルーで、中野通り、西武新宿線をグレーで重ねています。

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    ・ 大下橋  大下(大下前)は下沼袋村の小名で、「新編武蔵風土記稿」にも記載されています。→ 「沼袋村用水図」などに描かれたものとは、通りの位置が一つ下流にずれています。

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    ・ 妙正寺川  大下橋から下流方向で、次の曙橋のあたりが新井、片山の境で、川中の堰がありました。なお、改修以前の妙正寺川は右岸段丘沿いに蛇行し、この位置には左岸流が流れていました。

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    ・ 右岸段丘の際  改修以前の本流が右岸段丘に接して流れ、昭和の初めに山下橋が架けられたところです。現在の→ 山下橋は数十メートル段丘から離れて架かっています。