千川上水が要町3丁目交差点を越えるところに戻ります。上水跡はいったん都道420号線と接しますが、すぐに右手に離れ、100mほどでまた接します。その間は現在、孤状の細長い駐輪場となっています。その駐輪場の先で、(自身を含めて)七差路に突き当たり、右折します。ここが豊島区と板橋区の境で、「千川素堀筋普請所積見分」が、「是迄長崎村分上板橋村境」と書いているところです。V字ターン以降長崎村を流れてきた上水は、右折後は500mほど左岸上板橋村、右岸長崎村の境となっていました。なお、「所積見分」は方向転換の際、その旨付記することが多く、ここでも「子(北)・・・・橋より曲り寅(北北東)」と書いていています。
- ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)
- ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正測図) / 練馬」 上掲地図と同一場所、同一縮尺です。左上にある谷筋と溜池については次回詳細します。
- 1. 「千川素堀筋普請所積見分」にあった、長崎村分水口から11間目の石橋(「巾四尺 石三枚 渡七尺」)の架かっていたあたりです。
- 2. 上掲写真の茂みの裏から、上水跡の細長い空間が再開します。この区画は駐輪場になっています。
- 3. 板橋高校前の七差路に突き当たったところで駐輪場は終了、千川上水はここで右折します。
- 4. 板橋高校前です。左手の植込みのところが千川上水跡で、新クール「千川用水6」を開始する予定の大谷口まで500mほど続きます。