神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

江古田村分水

2016-05-27 06:34:23 | 妙正寺川4

 江古田川にかかわる他の分水と比べ、江古田村分水の特徴として、→ 「段彩陰影図」に見られるように、自然の小谷筋を利用した痕跡が顕著なことが挙げられます。もちろん、他の分水も大なり小なり自然の谷筋にあるわけですが、江古田分水の場合特に目立ち、分水口から現目白通りまでの人工的な開削部分と、合流口付近の区画整理による直線的な改修を除くと、周囲との段差やクネクネなど、自然の小河川の痕跡が色濃く残っています。ただ、そのあたりは→ 「千川用水4 / 江古田村分水」以下で詳細したので、今回は合流地点に限定し、昭和10年代半ばまでに完了した区画整理による改修を扱います。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正) / 新井」  上掲地図と同一場所、同一縮尺です。また、同時代の「野方町全図」(1/6000)に描かれた江古田村分水及び大堰からの用水をブルーで重ねました。

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    1. 合流地点の東橋からさかのぼります。左手の歩道が水路を含んで広くなっています。

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    2. 右写真は右岸(北側)からのショットで、改修以前はこの谷筋を二本の水路が流れていたことになります。

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    3. 200m強の直線コースの先、次の交差点で左折です。左手は都住宅供給公社の江古田住宅です。 

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    4. 左折後すぐに右折です。この後は自然の谷筋に沿い、区画整理前後で流路に変更はありません。