アトリエ一般コース、K・Fくんが木炭を使った静物デッサンを制作中。基本的な幾何形体をしっかりと捉える練習課題です。
木炭は木の枝を炭焼きにしただけのとてもシンプルな画材、大昔の洞窟壁画などでも使われていたものです。もちろん、現代のデッサンはそれとは表現が異なりますが、木炭は柔らかく、表現の柔軟性に富むため、大きく描いたり(+の作業)、大きく消したり(-の作業)がやりやすく、色々と工夫・研究しながら描けるため、デッサンの勉強にはとても適した画材だと思います。(“消し具をいっさい使ってはならない”という技法で描く場合もあります・・・こちらはちょっと難しい) 鉛筆の描写に慣れている人にははじめ使いにくいかもしれませんが、その豊かな表現の幅はとても魅力的なものです。 昔の美大受験ではこの木炭デッサンが主流だったため、私より上の年代の方には懐かしい画材(苦い思い出?)かも。 近年描かれる方は少ないようですが、是非、見直してほしい画材のひとつです。
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