加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

断熱の最低基準義務化 今度こそ・・・

2022-04-24 | 建築業界

定期的にご覧いただいている皆様、ごぶさたをしています。

なんだかんだで更新が滞っていて申し訳ありません。

今日は建築業界最新の動向のお話です。

 

今の日本には住宅の断熱性の最低レベルを定める法律がありません。

だから無断熱の家でも合法的に建てることができます。

この地域ではさすがに無断熱は無いかもしれませんが、20年くらい

前よりはましになったかな。という貧弱な断熱の家がまだまだ多いの

が現状です。

この地域でまともな断熱性能を持った断熱材や、まともな施工をする

には、建材店などの在庫品では基本的には無理ですので、すべて注文

で取り寄せる必要があります。

日本の断熱事情は世界に笑われるレベルと言われてきました。

そんな環境だった日本の住宅業界で、最低基準を定めることになった

2020年4月、大人の事情でけして高いとは言えない最低基準は義務化

されず、建てようとする住宅の断熱レベルの説明義務という???と

いうところに着地してまいました。

そんな決まりも、説明しなくても罰則等がないため守らなくても問題が

無いような感じなので、建築士すら持っていない工務店や大工さん、

建築士を持っているだけでその後の勉強をしていない工務店や大工さん

が建てている新築では、おそらく多くの新築で説明されていないんだろ

うななんて思っています。 もちろんこの地域でも・・・。

そんな衝撃のがっかり改正から2年弱、再び断熱の最低基準を義務化しよ

うと言う動きが始まり、ついに先日閣議決定が行われました。

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001479248.pdf

 

この法律が議会で可決されれば、2025年より歴史上初めて住宅(非住宅も)

に断熱基準の最低基準が義務づけられます。

概要によると、一般的な工務店に課せられるレベルは、アルミサッシに

普通の複層ガラス程度のようですので、品確法の断熱基準で言うと先日の

改正前の最高等級である等級4レベルになりそうです。

この地域では、まだまだこのレベルに届いていない新築住宅も多いような

ので、対応できていない地元系の業者さんはコストアップで大変だと思い

ます。

ちなみに弊社では、かなり前に断熱材と適切な施工のためのコストアップを

織り込み、このレベルはとっくにクリアしています。m(_ _)m

また、年間数百棟規模で建築を行う業者はトップランナー制度と言うものが

適用され、さらに高い断熱性能が義務づけられます。仕様は1クラス上の

先日追加された等級5(ZEH※住宅に備えるべき断熱基準相当)です。

※ZEH=ゼロ・エネルギー・ハウス

弊社はこのレベルを目標に提案しています。 

もちろん計算上の数値をクリアするだけでなく、施工しっかりすることで

その数値を実際に実現できることを目指しています。

弊社の断熱仕様では、平屋プランでしたら等級5はほぼクリアできています。

2階建だと熱損出が多くなりますので、達成できない場合が多々あります。

表面上の数字には表れませんが、実は断熱材の性能と同じくらい施行は大切

だったりします。

できることならばさらにこの先に設定される6・7等級に少しでも近づける

く押し上げていきたいと思っていますが、コストも絡む話ですのでそう

簡単にはいきません。

もっと高い断熱性能を採用してみたい!と言う方はぜひ御相談ください。

これからも丁寧な施工で断熱性能を重視した家造りをしていきます。

 

南房総にも高い断熱性能を備えた家を

千葉・南房総 (株)加瀬工務店
T.K
https://www.kasekoumuten.com/


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