加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

ふと聞かれて

2016-01-15 | 建築のアドバイス

年が明けたと思ったらはやくも半月ほどが軽く過ぎました。

これだもの、歳をどんどん取るはずですね。

先日のこと、我が社でのお仕事で訪問された方が雑談の中で、

「家を建てる時に何に気をつけたたらいいですか?」

と質問されました。

それに対して私は、「う~ん・・・高い断熱気密と丁寧な施工かなぁ。」

と答えました。

今の日本の多くの家では、あまりのも断熱気密が悪いので、暖かさ涼しさが

ドンドン漏れてしまい、それを補うように冷暖房を行う状態になっています。

しかもそれぞれの部屋でそれを行うので、部屋を出ると暖かさや涼しさは感じ

られず、冬だと暖かい部屋から一気に極寒な廊下へ出て、さらに寒い?

トイレや洗面所へ。

そりゃあ頭や胸に悪い影響があっても当たり前で、倒れる人も・・・。

という環境なわけです。

冷暖房にお金をかけるけど、総合的に見てそれほど快適には過ごせて

いないこの状況。

幾度かの大地震を繰り返しながら家が丈夫になり、設備が進化して快適になり、

仕上げ素材が良くなって綺麗な家になってきている今の日本の住宅。

住環境に関する大きな不満の中で数少ない残された部分と言っていいのが、

断熱気密に関わる熱環境の部分だと思います。

そこをしっかりやっておけば、20年先30年先も快適に過ごせているに

違いないと思います。

東北や北海道では寒さが生死に関わりますので、高い断熱気密化が進んで

いますが、比較的暖かい関東ではそこまでの関心にはなっておらず。

ましてや南関東で温暖だと言われる南房総地域ではなおさら。

造り手としても深い知識が必要で、手間とコストがかかる断熱気密の

レベルアップは造り手側からの提案ではなかなか進まず。

お施主さんの興味も、コストを聞けば消極的になったりして、目に見えない

断熱性能は目で見える快適な設備機器などには勝てる訳もなく。

そんな状況では断熱気密が進むわけもないですよね。

住宅への不満では暑い、寒いが上位にいるのですが・・・。

私は7~8年ほど前から断熱気密という分野に徐々に関心を持ち始めました。

それ以前も窓の複層化ということでの断熱強化は行っていましたが、

それだけではまだまだ快適ではないため、断熱気密をしっかりしていこうと

思い立ち試行錯誤しながらいまに至っています。

私が設計・監理・施工に絡んでいますので、設計で学び、現場で考え実践して

いましたので、いろいろなことを考え試しながら丁寧な断熱施工をやってきました。

あまりにうるさい事を言うので、年輩の職人さんは断熱施工はやりたがりません。

いや、やりません。(^^ゞ

(会社で高気密高断熱を掲げていても施工が・・・(-.-) という現場も多々だそうです)

断熱性と気密性の向上は快適な暮らしにはなくてはならないことだと思います。

そこをご理解いただければ、寒暖の差でトイレで倒れた、お風呂で倒れた・・・。

ということを減らせると思います。

断熱気密は壁と床の下地をすべてはがさなければ施工できません。

後から断熱気密を含むリフォームは、とてもコストと時間がかかります。

後から比較的簡単に交換できる住設機器よりも、後から簡単に強化できない

断熱気密に興味を持ってみませんか?

より丁寧な施工で、快適な熱環境実現のお手伝いをさせていただきたいと思います。

 

ひとつひとつ、ていねいに。

千葉・南房総 (株)加瀬工務店
T.K
http://www.kasekoumuten.com/

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まん中で使っていませんか?

2012-05-20 | 建築のアドバイス

今日は以前に現場で感じた プロがあたりまえと思っていたのに一般の人にはあたりまえではなかった お話を。
これを実践すれば簡単なエコロジーにもつながります。

キッチンや洗面台でおなじみの、ひとつのレバーを左右に回すだけで温度調整が調整が可能な シングルレバー混合水栓。
ちなみに、お風呂などで見かける温度調整の目盛りが付いているのがサーモスタット付混合水栓。
お湯と水のハンドルを別々に回して 「熱い!」 とか 「冷たい!」 とか言いながら温度調整するのがツーハンドル混合水栓と言います。(^_^;)

※混合水栓とは水とお湯を混合する(普通ですね)水栓のことです。

20120520_2まずは混合水栓の仕組みのお話。
混合水栓には右側からお水が左側からお湯が供給されています。
シングルレバー水栓は左右に回すハンドルの位置でお湯と水の量を調整して温度調整をします。
ですからシングルレバー水栓はいちばん右に回せば給水100%なので水道水ならば水道水の温度になります。いちばん左にまわせば給湯100%なので給湯器などで設定された温度のお湯が出るわけです。
その間の位置ではお湯と水を0~100%の間の比率で混ぜていて、まん中では給水50%給湯50%の比率で混ぜられています。
(例外があるかもしれませんが基本的な構造のお話です)
そこでプロと一般の人との考えの違いが生まれていたようです。
皆さんはシングルレバー水栓をまん中の位置で使っていませんか?
私の妻もまん中。 聞けば知人友人の多くもまん中と言う人が多数。(^_^;)
お湯がほしくない状態でまん中で使用すると、お湯の供給が行われるため、給湯器の電源が入っている場合には給湯器でお湯が沸かされてしまいます。
少しのお湯を使うために(しかも特にほしいわけではない状況で)給湯器が作動すると言うことはエコロジー&エコノミーではありませんよね。

今日から水で良いときはいちばん右側で使ってください。

よろしくお願いいたします。m(_ _)m

でも、いちばん右側だとレバーが使いにくいし・・・
その気持もよくわかります。
私も全員に伝えるのは大変だし、全国民の大半がこんな使い方でしょうから使い方を変えさせることは難しい・・・。

そこでメーカーは改良をしてきました。まん中で給水100%、そこから左へ回すほど給湯の比率があがって行くシングルレバー水栓。
その名も エコシングルレバー水栓 とか言われています。
これならば無駄なお湯の使用もありませんよね。
ただし、お湯への温度上昇は急になるので、給湯器で特に高い温度設定でお使いの方などは注意が必要です。
こんな水栓が増えれば少しはエコロジー&エコノミーになっていくかな?

このお話がためになっていただければ嬉しいです。



エコロジー&エコノミー で 省エネ&省コスト生活を

南房総 加瀬工務店
T.K

http://www.kasekoumuten.com
 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

揺れましたね。

2008-07-24 | 建築のアドバイス

本日未明の東北地方での地震で被災された皆様には
お見舞い申し上げます。

東北地方北部での地震なのに、千葉県南部で、明ら
かにわかる揺れを感じたのですから、驚きました。
大きな地震があるたびに、家の耐震性能強化の事を
考えてしまいます。

 大きな地震があるたびに、建築基準法などが改正
され、1981年(S56)に施工された新耐震基準前後
の木造建築では、耐震性に大きな差があります。
 1981年以前に建てられた木造建築物は、耐震化
工事を早期にする必要があります。
 家が地震で大きなダメージを受けても、倒壊しなけ
れば命が助かる確率は大幅に良くなります。
 旧耐震基準住宅にお住まいの多くの方々に、倒壊
させない耐震性能以上の工事をして欲しいのですが、
耐震化工事にはお金がかかりますので、効果ががわ
かりにくい耐震化工事にお金をかける人が少ないの
が現状です。
 市町村などからの補助金もわずかで、補助金申請
のための事務作業で補助金が消えてしまうような額の、
補助金額しか補助されない例も多々あります。
 耐震化のためだけに工事をすることが難しくても、
外壁の張り替えや、内部の大規模改装の際などに一
緒に行えば、作業が重複することも多く、工事費用が
抑えられます。
 大きな改修をする際には、一緒に耐震改修を考えて
みてはいかがでしょうか。

P.S すぐに家を耐震改修出来なくても、家具などの
    転倒を防止することも大事な地震対策です。
    まずは自分に出来ることからやってみるといい
    と思います。

                      加瀬工務店 T.K

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする