『チャーリーとチョコレート工場』(劇場にて)
制作国:アメリカ(2005年)
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
(ウィリー・ウォンカ)、
フレディー・ハイモア
(チャーリー)
アンソフィア・ロブ
(ガム噛みすぎバイオレット)、
ジュリア・ウインター(わがままベルーカ)、
ジョーダン・フライ(ゲームの達人マイク)、
フィリップ・ウィーグラッツ(食いしん坊オーガスタス)、
デイビット・ケリー(ジョーおじいちゃん)
オープニングから 映像の素晴らしさに引きつけられます。どこか不気味さもありながら ワクワクする工場の外観や 次々に出来上がるチョコレート☆
原作を読んだ時、非常に視覚に訴えかける作品だなと思っていましたが その時に思い描いた雰囲気が 次々と目の前に現れてきます。自分の中の既にあるイメージと作品中の工場の様子が ほとんど食い違うことがありません。見事なまでに映像化に成功しているといっていいでしょう。
物語は 概ね原作のまま進んでいきます。チャーリーは、私が思っていたよりほんのちょっぴり早く ゴールデン・チケットを手にしますけどね。大きな違いといえば、ウォンカ氏(ジョニー・デップ)が あるトラウマを持っているということ。原作でのウォンカ氏も 変わり者ではありますが、ジョニー・デップ演じるウォンカ氏は 少し病的なほど性格に歪みを感じる正体不明な人物になっています。そして その裏付けとして、原作にはない少年時代のリトル・ウィリー・ウォンカが登場します。それに依り 物語の結末でチャーリーがとてつもなく大きなご褒美を貰う際に ウォンカ氏は あるショックを受けることとなりますが、ここがこの物語の一番のテーマとも言え チャーリーの嫌味じゃなく[いい子]なところが 原作以上に表現されることとなります。これは、実によいアレンジといえます。
原作では 工場に入ってからのシーンで、チャーリーよりも 若干ウォンカ氏の方が目立つ感じがありましたが、映画では いい塩梅に二人のバランスが取れている様に思います。
原作にもあるウンパ・ルンパの歌ですが、唄って踊るウンパ・ルンパのミュージカルシーンとして 楽しいシーンに出来上がっています。工場内に わらわらと居るウンパ・ルンパを 女性秘書も含めて全部一人で演じきったディープ・ロイに拍手。ダンスシーンでは、衣裳は同じでも 表情を変えて撮ったりと、全部で千回くらい踊ったのだとか。
原作と違わず、いや それ以上に なかなかブラックな出来です。チャーリー以外の4人の子どもが 徹底的に嫌な奴に描かれているので[お仕置き]も ある意味[いい気味 ざまぁみろ]なのですが、如何せんウォンカ氏が異常なまでに[子ども嫌い & 親という生き物嫌い]なので 正義の鉄拳のいうより単なる個人的な嫌がらせであることは間違いありません。そんなブラックユーモアは苦手 という方にはお奨めしませんが、私は 結構楽しんできましたよ。映像を見るだけでもワクワクすること請け合いですし、子ども連れと限らず 大人ひとりで行っても充分楽しめる作品だと思います。

1972刊行の田村隆一翻訳版(現在 版元在庫切れ)では‘ウォンカ’の表記は‘ワンカ’と なっています。(柳瀬版は未確認です)
そういえば、[レニー・ゼルウィガー]から[レネー・ゼルヴィガー]に 日本語表記が変わりましたね。『シンデレラマン』の劇場予告の時に おや? と思いましたが その後の来日情報など TVでの扱いも[レネー]に統一されているようです。
日本語表記が途中で変わったといえば、昔 レーガン大統領が 大統領選の間は[リーガン]だったのに、当選後(もしかしたら選挙戦の途中だったかも)は[レーガン]になった というのを思い出します。古っ
こちら、ティム・バートン監督の最新作『Corpse Bride』

制作国:アメリカ(2005年)
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
(ウィリー・ウォンカ)、
フレディー・ハイモア
(チャーリー)
アンソフィア・ロブ
(ガム噛みすぎバイオレット)、
ジュリア・ウインター(わがままベルーカ)、
ジョーダン・フライ(ゲームの達人マイク)、
フィリップ・ウィーグラッツ(食いしん坊オーガスタス)、
デイビット・ケリー(ジョーおじいちゃん)
オープニングから 映像の素晴らしさに引きつけられます。どこか不気味さもありながら ワクワクする工場の外観や 次々に出来上がるチョコレート☆
原作を読んだ時、非常に視覚に訴えかける作品だなと思っていましたが その時に思い描いた雰囲気が 次々と目の前に現れてきます。自分の中の既にあるイメージと作品中の工場の様子が ほとんど食い違うことがありません。見事なまでに映像化に成功しているといっていいでしょう。
物語は 概ね原作のまま進んでいきます。チャーリーは、私が思っていたよりほんのちょっぴり早く ゴールデン・チケットを手にしますけどね。大きな違いといえば、ウォンカ氏(ジョニー・デップ)が あるトラウマを持っているということ。原作でのウォンカ氏も 変わり者ではありますが、ジョニー・デップ演じるウォンカ氏は 少し病的なほど性格に歪みを感じる正体不明な人物になっています。そして その裏付けとして、原作にはない少年時代のリトル・ウィリー・ウォンカが登場します。それに依り 物語の結末でチャーリーがとてつもなく大きなご褒美を貰う際に ウォンカ氏は あるショックを受けることとなりますが、ここがこの物語の一番のテーマとも言え チャーリーの嫌味じゃなく[いい子]なところが 原作以上に表現されることとなります。これは、実によいアレンジといえます。
原作では 工場に入ってからのシーンで、チャーリーよりも 若干ウォンカ氏の方が目立つ感じがありましたが、映画では いい塩梅に二人のバランスが取れている様に思います。


原作と違わず、いや それ以上に なかなかブラックな出来です。チャーリー以外の4人の子どもが 徹底的に嫌な奴に描かれているので[お仕置き]も ある意味[いい気味 ざまぁみろ]なのですが、如何せんウォンカ氏が異常なまでに[子ども嫌い & 親という生き物嫌い]なので 正義の鉄拳のいうより単なる個人的な嫌がらせであることは間違いありません。そんなブラックユーモアは苦手 という方にはお奨めしませんが、私は 結構楽しんできましたよ。映像を見るだけでもワクワクすること請け合いですし、子ども連れと限らず 大人ひとりで行っても充分楽しめる作品だと思います。

1972刊行の田村隆一翻訳版(現在 版元在庫切れ)では‘ウォンカ’の表記は‘ワンカ’と なっています。(柳瀬版は未確認です)
そういえば、[レニー・ゼルウィガー]から[レネー・ゼルヴィガー]に 日本語表記が変わりましたね。『シンデレラマン』の劇場予告の時に おや? と思いましたが その後の来日情報など TVでの扱いも[レネー]に統一されているようです。
日本語表記が途中で変わったといえば、昔 レーガン大統領が 大統領選の間は[リーガン]だったのに、当選後(もしかしたら選挙戦の途中だったかも)は[レーガン]になった というのを思い出します。古っ