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たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

ちょっとした心理テストです

2005年09月12日 23時56分55秒 | 四方山話
あなたの住んでいる星(多分地球だと思いますが)に 数ヶ月後 巨大彗星が衝突することがわかりました。あなたは これにどう対処しますか?

選択肢はありません。自由に答えてください。
コメント (11)
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松崎すみ子バレエ公演『夜叉ヶ池』他

2005年09月12日 14時22分32秒 | 観る
先週の金曜日、殿とお嬢と三人で いざ夜の池袋へ。あ...殿とは待ち合わせね。えっ? 王子? いいのいいの。彼はダンスは観ないから...。

松崎すみ子バレエ公演 ──東京芸術劇場(9/9)──

『clouds』
振り付け:松崎えり
出演:森本祐布、
   五十嵐理恵、
   荻原彩花 他

『faire l'arbre』

振り付け:松崎えり
出演:大嶋正樹、松崎えり

『夜叉ヶ池』

原作:泉鏡花
振り付け:松崎すみ子
出演:下村由理恵(白雪姫)、
   黄凱(千蛇池の若者)、
   能美健志(万年姥)、松崎えみ(百合)、
   小原孝司(萩原晃)、篠原聖一(山沢学円)他

松崎すみ子と松崎えりの 初のジョイント公演です。長年にわたるオリジナリティ溢れる創作で定評のある松崎すみ子と 平成15年度文化庁芸術家在外研修員としてフランス・ドイツでの一年間の活動の後 益々洗練された独特の動きを見せつける松崎えり。歌舞伎しかり、そして ここでもまた 才能の遺伝子を見せつけられてしまいました。

それにしても 若いダンサーたちが 松崎えりの振り付けに よくついていっています。『clouds』で核になるダンサー 森本祐布は、クラッシックの世界でも名を馳せたダンサーで 松崎作品もフランス公演から経験済みですが、その他のアンサンブルを踊ったダンサーの中には 今回初めて松崎えりのコンテンポラリーを踊ったダンサーも多かったはずです。松崎えり独自の動きは それを理解するのに少々時間が必要かもしれません。そして これはクラッシック作品でも同じ事ではありますが、振り移しをするだけでは ただの猿真似になってしまいます。そこにある内面性と動きとの結びつきを 公演限りのユニットの中で それぞれが消化し 更に昇華させるのは かなり大変な作業であったのではないかと思います。

『faire l'arbre』は、松崎えり自らによるデュエット作品。これまでに彼女の作品をいくつか観ていますが、どこから生まれてくるの? あの動きは!! クラッシック時代は、その上背を生かしたダイナミックな踊りを得意としていましたが、コンテンポラリー作品は むしろ繊細...且つ 自己の内面をさらけ出し パートナーに気持ちが絡みつく様な ピーンと張りつめた空気感のある作品作りになっています。

さて、真打ち登場の『夜叉ヶ池』ですが、大きく分けて 池の伝説を含めた水底の物語と 長い年月の後言い伝えを守り 夜叉ヶ池に向けて一昼夜に三回鐘を叩き続けることを託された萩原晃 百合、そして萩原の旧知である山沢の三人の物語...という二部構成になっています。原作は、萩原と百合の情景から始まる戯曲ですが、松崎すみ子は それを敢えて 時間軸の流れそのままに、むかしむかし生け贄となって夜叉ヶ池に捧げられた娘を哀れんだ池の万年姥が その娘に白雪姫と名付け 池の主として奉る という池にまつわる伝説の部分から始まります。

ステージ上に浮いているかの様に配置された蓮の葉や 水面から水底に降りてくる生け贄の娘[下村由理恵]がゴンドラで降りてくるなど 松崎すみ子ならではの演出が随所に観られます。
日照りに業を煮やし 百合を生け贄にしようとやってくる村人たちが、オーケストラピットから舞台に向けて設えられたスロープを魑魅魍魎の如くに駆け上がって現れる! という演出には「あのスロープ絶対使うよなぁ...」と思っていたにもかかわらず 度肝を抜かれました。そして 圧巻だったのが[ついに掟を破ったが為に 山津波を起こし村を呑みこんでしまう夜叉ヶ池]という場面。ステージ上がみるみる青い布で覆われ それがまた大波の如く または生き物の如く うねるうねるうねる!!!

そして、[下村由理恵]というダンサーの凄さを改めて感じました。[下村友理恵]は ポアント(トゥーシューズ)の音がしないダンサーです。音がしないことだけが素晴らしいダンサーの基準ということでは 決してありません。本来 ポアントは先が硬くできているので どんなに最後の最後まで力を抜かずに着地をしても音が出て当然です。それが[下村由理恵」の場合は、くたくたというくらい 柔らかくしてしまっています。それじゃ爪先で立てないでしょ! っていうくらい くたくたです。他のダンサーが歩いただけだって カツカツ鳴るのに、[下村由理恵]はジュテの着地も音がしません。不思議だぁ~~~。
(いつか みなちゃんを誘ってやろうと と手ぐすねを引いている私)


10月には、梅若六郎 野村萬斎 檀 れい 小林十市 茂山宗彦 茂山逸平といった異色の顔ぶれでの能楽劇『夜叉が池』の公演が渋谷:オーチャードホール(10/31)と梅田芸術劇場(10/29)で開催されます。秋は泉鏡花が似合う季節かも...。
コメント (10)
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