たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

昭和懐古

2005年12月02日 18時46分18秒 | 東西 食文化の違い
今日、知人宅に持って行く‘アップルクランブル’に シナモン入れるの すっかり忘れてた! ...で、シナモンの小瓶を持参いたしました。そんな話から...

「子どもの頃、ニッキ水が嫌いだったわ」って 言ったら、「ニッキ水??? ハッカ水じゃなくて?」「ラムネみたいなの?」と聞き返されてしまいました。「ううん。もっとちっちゃいの アンプルみたいな感じ(実際のものとは ちょっと記憶違い)」お祭りの夜店で売られていたニッキ水...ただひとり 話が通じたのは 大阪出身のようこちゃんだけ。あとは 誰も(関東勢は)知らない。...あっれ~~っ? これまた東西の違い...!? そう言えば 私はハッカパイプなら分かるるけど ハッカ水は 知らないぞぉ~~~!! ほぉ~ それにしても こんなところにも東西の違いが在ったとはねぇ。でも...ホントに東西の違い?‘ニッキ水’を知ってる 知らない などの情報 お待ちしております。

ニッキ水も懐かしいアイテムですが、‘バターごはん’は 如何でしょう? 昭和44~45年くらいに広まったのだと思うのですが、熱々の白いごはんにバターをのせ 醤油をかけて混ぜたら出来上がり! という‘バターごはん’の認知度は、東西ではなく 年代や当時のライフスタイルで 違ってくる様です。喫茶店の‘ボク’だった うちの殿...、晩ごはんも店員さん達と一緒に 大勢で食べていたそうなので、こんな わけの分かんない物が口に入ることはなかったのか 先日戴いたバターで食べたのが 初体験だった様です。子どもの頃 食が細かった私は‘バターごはん’なら もりもり食べられました。久し振りに口にしたバターごはんは、やっぱり美味しかったなぁ...^^
     注)マーガリンでは やらないでぇ~~~(個人的な お願い)

余談ですが...
子どもの頃 風邪で喉が痛い時といえば‘浅田飴’でして、クールとニッキなら やはりクール派でした。そうそう 芋づる式に思い出がよみがえりますが、風邪引きの時 新発売の‘浅田飴の水飴’を頼んだら、‘浅田飴’と‘水飴’を買ってきたのは、私の父です。(;^_^A

【本日の持ち寄りメニュー】チーズフォンデュ、ラタトゥイユ、酢で煮た豚の角煮、ピーマンとじゃこと塩昆布の混ぜごはん、ジャガイモとサツマイモのポテトサラダ、ヨーグルト風味のトライフル、アップルクランブル and...食べきれなくて おみやになった でかでかクッキー
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東西 食文化の違いについて ──最終回

2005年04月28日 09時36分50秒 | 東西 食文化の違い
私が生まれ育った土地を離れて 上京したのは18歳の時。
もし、成人後も 故郷に暮らし 家庭生活を送る様になったのちの
転居であれば もっと敏感に食文化の違いを感じていたかもしれません。
如何せん、まだまだ ぼぉ~~~っとしていた頃のこと
「なんか違うなぁ」と思ってもあまり気に留めず過ごしてきた事も
多々あります。昔食べていたものをすっかり忘れていて 最近になって
突如 記憶が甦ってきたりするものもあります。
そんな記憶を辿りつつのシリーズでした。

今回は ちょっと根拠に欠けるかもしれない 私なりの体験から...。

大福...多分なのですが 上京して初めて口にした様に思います。
もちろん和菓子屋さんには 牛皮を使ったお菓子は ありますが
普通におやつでいただく 庶民的な菓子としては あったかしら...。
今と違って‘今日のおやつ’なんて物は なかったし(枝豆や
とうもろこし、トマト 時にはシャコをおやつに食べたりして!)
ひょっとしたら 大人達は‘大福’なるものを口にしていたのかも
しれませんが...。
そのかわり、こちらで見かけないのが 小豆餡の入った餅。
大福と違い 普通のお餅ですから おいておくと硬くなります。
それを焼いて いただくのですが、焼けた餡が香ばしくて美味しいのです。

くず餅、ところてん...やはり 子どもの頃いただいた記憶が
ありません。
‘葛’といえば 吉野葛が有名ですから‘くず餅’をいただいた事が
なかったのは 我が家の事情に過ぎないかもしれませんね。
そのかわり‘わらび餅’が かなり身近な存在でした。
わらび餅売りが屋台を引いてまわってきて、最中皮で出来た
舟形のお皿に入れてくれたものです。
夫に依ると、屋台が笛を吹いてやって来たそうで「ピロピロ ピロピロ」
と呼んでいたとのこと。
学生時代の‘ところてん初体験’は、ちょっとした衝撃でしたが、
友人と甘味屋さんに行っても 甘いものが食べたくない事もありましたから
酸っぱいところてんの存在は 重宝でした。

もやし...東日本で もやしといえば、一般的には緑豆もやしですが
西日本では‘ブラックマッペ’という豆のもやしが中心です。
しゃきしゃきした歯ごたえと 香りの良さが特徴ですが、
ひょっとしたら 現在は全国的に緑豆が台頭しているかもしれません。
時々 店頭でブラックマッペのもやしを見つけると やはり こちらに
手が伸びます。

新巻鮭...お歳暮に登場する新巻鮭も 縁遠い物でした。
そういう物が存在するのは 知っていましたが、鮭まるごと一匹
...ハテ...どうするんだろう...?という感じです。
というのも お正月に鮭をいただく習慣がないからです。
お正月には 鰤をいただきます。
明石が近いからか夫の実家では 鰤の照り焼きの他 鯛の尾頭も必須です。

いなり寿司...子どもの頃 馴染んだ いなり寿司は三角で
中身は五目寿司でした。初めて俵型のいなり寿司をいただいた時
「えっ?人参もなんにも入ってないんだ...」軽いショック...でした。
三角形のいなり寿司を作るためには いなり寿司用の 正方形に近い
油揚げを使うのですが 最近では見かけなくなった と実家の父が
いつぞや申しておりました。
確かに 行楽のお供には、俵型の方が 詰めやすいですものね。
ところが 近所のスーパーマーケットで たまに
三角形の...しかも 五目稲荷を売ることがあるのです
何故だか このお店 つきたての丸餅を売っていることもあります。
不思議...。たしか このお店の本店は 茨城のはずなんだけど...?

おでん種...おでん全般に関しては ここでは触れません。
あまりにも全国に色々あるらしいので。
私が上京後 初めて出くわした おでん種...それは‘ちくわ麩’と
‘すじ’です。‘すじ’といっても‘牛すじ’なら myおでんに
なくてはならない存在なのですが 鮫肉と鮫の軟骨から作られた
棒状の練り製品の‘すじ’...‘ちくわ麩’と並んで 未体験ゾーン
です。来シーズンは おでんの鍋に入れてみようっかな。。。


なぁ~~んてなことで このシリーズは、今回で終了です。
最終回を期に カテゴリーを独立させました。
どうぞ「東西...」シリーズ過去ログにも お立ち寄りください。
お読みいただき ありがとうございました。
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東西 食文化の違いについて「柏餅」

2005年04月10日 23時47分09秒 | 東西 食文化の違い

巷に柏餅が出回る季節になってきました。
柏餅の東西の違いは、ナント葉っぱです。
柏餅なんだから 柏の葉に包んであるのが当たり前 他に何か...? と
思われる方も多いかと思います。

ところが、私が子どもの頃から柏餅の葉っぱとして見てきた物と
柏の葉は全くの別物!!
最初は どうしてこんな大きな葉っぱに包まれているのだろう...と ???

それが 実は正真正銘‘カシワ’という木の葉っぱで
柏の葉は新芽が出ないと古い葉を落とさない=家が絶えない
と いうことから 子孫繁栄の象徴だなんて謂われを知るのは
少しあとのことになります。

では、私が子どもの頃から食べていた柏餅は、どんな葉っぱで
包まれていたかというと...
...ツルッとした丸い葉で、最近調べて分かったのですが
サルトリイバラ(山帰来:サンキライ)という葉っぱです。
そういえば 子どもの頃「柏餅の葉っぱを採りにいくよ」と言われて
山菜採りの様に山へ行った事もあります。
そうなんです。柏は ブナ科の木立ですが、サルトリイバラは 下草なのです。

はて...?身内の作るかしわもちだけが そうだったのかしら...? と
記憶の糸をたぐってみたのですが...
いえいえ、確かにお店で売られていた物もみんな丸い葉でした。

そもそも 「かしわ」とは食物を包んだり、覆ったりした植物の葉の総称で
「炊ぎ葉(かしぎば)」の転じた語ではないかとも言われています。
柏の葉は、東北、信越、関東地方では馴染みが深く しなやかで 食物を盛るに
都合がよかったことから、古くから食器として使われてきたようです。
物が腐りにくいという薬効もあるようです。

しかし、近畿以西では柏の木自体に馴染みが薄く、柏餅といえば
サルトリイバラの葉二枚で挟んだものが一般的なのだとか。
ひょっとすると 近畿地方辺りでは、混在しているかもしれません。


【ウンチク】
柏餅が現れたのは江戸時代。
もともと端午の節句は中国より伝わった行事ですが、
柏餅を包む手付きが神前でかしわ手を打つ仕種に似ていることから、
武運を祈願するこの節句に柏餅がふさわしいと考えられ今に至る。

サルトリイバラ(別名:山帰来)
日本各地の山野などに自生している植物で、葉は柏餅の材料に使われる。
名前に反して薔薇科ではなくユリ科の植物。基部に二本の巻きひげを持ち
他の木や草に絡みつく。
《薬効》
地下部を掘り水洗いをして、細かく切ってから天日乾燥する。
腫れ物、アレルギー、 アトピーなどに、煎じて一日三回服用する。
慢性皮膚疾患などには漢方薬として使われている。

             ほぉ~~~

「東西 食文化の違い」シリーズ...次回は...
...どうしよ...。
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東西 食文化の違いについて「メロンパン」

2005年03月10日 18時29分02秒 | 東西 食文化の違い
さぁ『メロンパン』の東西話です。
東日本で『メロンパン』と呼んでいる まぁ~るいパン...
従来 西日本では、それを『サンライズ』というのです。
最近はあまり見かけなくなりましたが
メロンパンはメロンパンで別にあります。(若い人は知らないかも...)

さて これはどんなものかというと...まず、形が違います。
チキンライスをお皿に伏せる型...『ライス・メロン型』というそうです。
そんなラグビーボール型(瓜型?レモン型・・・?)で 
格子ではなく縞目が入っています。

そして 決定的な違いは中に白餡が入っていること!!!
白餡といっても 和菓子の白餡の様に澱粉質ではなく 
水飴で練った感じの半透明なものだったと思います。
また 全体に甘みのある生地で 甘食をソフトにした様な感じ...? 
クッキー生地は被さってたかなぁ...?
...と まあ これが 西日本の『メロンパン』
まぁ~るいのは『サンライズ』

全国展開しているベーカリーショップでも もし『サンライズ』
という名前があったら、その店の出どころは間違いなく 西日本です。
『サンライズ』はゴボゴボッとした感じにクッキー生地が被さって
いるだけで、筋目は入っていなかったと記憶していますが、最近は
格子状にスジが入っているものが多いようです。

さて、パン屋さんといえば...
広島出身の私には生まれたときからのお付き合いのタカキベーカリー
...。
といっても分りづらいかもしれませんが フランチャイズで
『リトルマーメイド』を展開している そして青山や上野にある
『アンデルセン』の母体といえば お分かりでしょうか...。
青山が本店と思っている人も多いようですが 
実は、本社は広島なのです。
私が幼い頃のタカキベーカリーといえば...そうそう 丁度『ヤマザキパンの店』
(今どきのデイリーストアとかじゃなく)という感じでした。
そんな馴染みのパン屋さん。

だからというわけでもないのでしょうが、私はリトルマーメイドの
『サンライズ』がとても気に入っていて『メロンパン』が食べたいときは、
必ず リトルマーメイドの『サンライズ』という時期がありました。 

と、ところが! 近所の行きつけの店舗では『サンライズ』が姿を消し 
代わりにメロン果汁入りの『メロンサンライズ』(?)なる物が登場!!
ちょっと 許せない...というか せっかくのお気に入りがぁ...
ゆゆしき問題ですっ!
メロンパンにはメロンの味もメロンの匂いも要らないよぉ... (p_;)
そんなとき出会ったのが 移動販売車のメロンパン屋さん。

外はカリッ。中はしっとり。香料・果汁 無添加で その上 焼きたて!
♪ おっ気に入りぃ~ ♪   ♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪

多分ですが サンライズ&メロンパンに 果汁や香料が入り始めたのは
比較的最近のこと。本来のメロンパンにメロンの匂いは していなかったと
思います。(昭和初期のレシピにはコーヒーを入れるとあったとか...)

ところで...
広島県の呉市には なんと“メロンパン”というパン屋さんがあります。
このお店のことは以前から知ってはいたのですが ちょっと疑問が...
その“メロンパン”の『メロンパン』...西日本式のラグビーボール型
なのですが、その中身が記述によって違うのです。
白餡だったり、カスタードクリームだったり...。
紙屋町そごうの地下でも売っているようです。現在、広島在住の方で 
ご存知の方がいらしたら 教えてください。

因みに 子どものころ口にした白餡入りのメロンパンはちょっと苦手でした。


シリーズ次回は「柏餅」。つづく...
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東西 食文化の違いについて「長命寺 と 道明寺」

2005年03月02日 00時40分02秒 | 東西 食文化の違い
           上段左『道明寺』 上段右『長命寺』
           下段『長命寺』の本家 (山本や)
                 ──桜の葉が三枚も!
               

『長命寺』と『道明寺』...
もちろん 桜餅の話です。

ご存知の通り桜餅にも 関東風と関西風があります。
今どき首都圏在住の人なら『道明寺』の桜餅を見ても
「???...」という方は ほとんどいらっしゃらないと
思いますが 西日本では『長命寺』の桜餅を見かけることは
あまりないのではないでしょうか。

かくいう私も 未だに桜餅といえば『道明寺』信仰が強く
自分から『長命寺』の桜餅を買ったことは ついぞありません。
すみません...。<(_ _)>

ただ、“わざわざ買う”という感の強い 和菓子ですから
「桜餅を買おう」と思うときは『道明寺』の“つぶつぶ感”を
欲しているところもあり ちょっとこれは譲れないことの
ひとつです。

つまり、『長命寺』と『道明寺』、二つの桜餅の大きな違いは
というと 餡を包むお餅(皮?)にあります。
練った小麦粉をクレープ状に薄く焼くのが『長命寺』、
もち米を乾燥させ砕いた粉を蒸して餅を作るのが『道明寺』。

さてさて 東日本でもすっかり顔なじみになってきた『道明寺』
ではありますが、ここで 二つの桜餅の由来などを軽く...



【長命寺】桜餅の誕生は、徳川吉宗(暴れん坊将軍?マツケン?)が
八代将軍となった翌年の 享保2年(1717)年、
当時 長命寺の門番だった『山本や』創業者の山本新六が、
隅田川に植えられた桜の落葉の処理に困り考案したと伝えられています。
それまで公家や武家だけのものだった花見を庶民に広げたのが ナント!
時の将軍 徳川吉宗。数千本の桜を隅田川堤をはじめ江戸の各所に植え
江戸庶民に一大行楽地を提供したわけです。
これがきっかけとなり、桜の下で飲めや歌えの庶民的な花見が広まります。
『長命寺の桜餅』は、そんな流れの中で大ヒットしたわけです。


【道明寺】もち米を一度蒸して乾燥させ 粗く砕いた粉のことを
『道明寺』といいます。
これは大阪の道明寺という寺から付いた名前ですが 
道明寺は戦国時代に武士の携帯食として糒(干し飯)を
作ることで有名でした。
そこで 寺の名をとり糒のことを『道明寺』または『道明寺粉』と
呼ぶ様になったわけです。
お湯や水に浸せば すぐ食べられる『道明寺』は
   (フリーズドライの ご先祖だぁ~)
備蓄用の食糧として重宝されたようです。

                   
で、どちらが元祖かというと.....
考案の由来や販売記録が文献に残っている『長命寺』が有力で、
それが関西に伝わる際に、道明寺粉にアレンジされたのではないか
.....と。
(ちょっとくやしい...)
                                                                                                         
現在 桜の葉は 塩漬けにしたときの色、味、香りなどから
『オオシマサクラ』が好まれ 全生産量の八割は西伊豆の松崎町で
生産されています。残りの二割も南伊豆産。


シリーズ次回は「メロンパン」。 つ・づ・く...
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東西 食文化の違いについて「おしるこ と おぜんざい」

2005年02月22日 01時28分45秒 | 東西 食文化の違い
上京して初めて聞いた言葉『御前しるこ』『田舎しるこ』。。。
「むむむむむ...どうやら『おぜんざい』のことを『田舎しるこ』と
いうのだな...」

そう...東西で同じ言葉でもそれぞれ指している物が違うのです。
西日本では『おしるこ』といえば、即小豆粒のない こし餡や
晒し餡を使った さらっと仕上げたものを指します。

ところが、東日本では小豆汁なら『しるこ』と呼び 二種に大別されます。
ひとつは『御前しるこ』・・・これは西日本の『おしるこ』と同じでサラサラ。
もうひとつは『田舎しるこ』・・・西日本で『ぜんざい』と呼ばれるもので
粒餡で仕立てたもの。どちらも『汁粉』というだけあって もちろん
汁気があります。

さて、西日本で汁気のあるはずの『ぜんざい』...同じ呼び方でも
東日本では汁気のほとんどない餡を餅に添えた物を指します。
『小倉ぜんざい』ともいうのかな...。
じゃぁ 西日本には東でいう『ぜんざい』は無いのかというと
これは『亀山』と呼ぶらしいのですが...実は、私にとっては
これ...ちょっと異文化な単語。う~~~ん 確信はないけど
近畿地方限定の呼び方かもしれない...。
四国や九州以南の人は言うのかなぁ...『亀山』...。


そもそも『小倉』も『亀山』も小豆のことを指すらしいのですが
これは、古くから丹波が小豆の産地であるということに
端を発しているようです。
丹波と京の都の境にある山...小倉山、そして亀山。
つまり、その山を越えてやってきた丹波の名産品というような意味で、
大納言小豆のことを呼んだのに始まる、という説はかなり有力?
                             

さりとて お椀の中に小倉餡とお餅が入っているという食べ物は
私の原体験にはなく...お餅をあんこで食べたことがないわけでは
ないけれど...それは、お皿の上。いうなればPTAのバザーで作る様な...
だけど あれは『ぜんざい』とも『亀山』とも呼ばないでしょ?
ってことは『ぜんざい』や『亀山』になるためには品格が必要...?

そういえば沖縄で『ぜんざい』っていうと『小倉餡の上にかき氷』
なんだよね。う~~~ん 異文化


シリーズ次回は『長命寺 と 道明寺』。
   かき氷ならミルク金時が好きっ!(子どもの頃は断然イチゴミルクだったけど...)
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東西だけじゃ語れない・・・

2005年02月20日 00時23分13秒 | 東西 食文化の違い
東西「ネギ」談義のときにコメント欄で お雑煮の話が出たんだけど 
お雑煮ってその土地その土地で あまりにもバリエーションが多すぎて 
東西の違いだけで語るのは難しそう...。

さて、あなた好みのお雑煮は・・・?
やっぱり 生まれ育った土地のお雑煮が 一番?


        全国お雑煮MAP2005

おでんも 思っている以上に「私のおでん」があるようですよ。
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愛知の越津ネギ

2005年02月18日 01時57分33秒 | 東西 食文化の違い
これが愛知の「越津ネギ」
いやぁ~驚いた! ホントに半分ずつ!!

しかし これって九条ネギを育てるときに畝を
高くするだけじゃダメなのかな・・・?
きっと九条ネギの様な葉ネギ向きの品種だと
白い部分の甘みに欠けるのね。
子どもの頃ネギが苦手だったのは この辺に原因ありかも・・・。


う~~ん 甘ぁ~いネギが食べたくなってきた・・・。
やっぱり冬は鍋だね。
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東西 食文化の違いについて 「ネギ」

2005年02月15日 16時33分23秒 | 東西 食文化の違い
近頃は、どこに住んでいても いろんな地域の野菜が手に入ります。
例えば 水菜・・・ここ数年で どこでも見かける様になりました。
  (鍋物やサラダに使われる事が多いようですが 
  実家では 油揚げと一緒に煮るのが定番でした)
 

とはいうものの 青菜の類にはかなり地域性がある様で・・・ 
春菊なども 東西で見た目の様子がかなり違います。
西の物はあまりギザギザしてなくて 葉っぱが少し大振りなのです。

そんな中でも かなり地域性が強いのが「ネギ」
冒頭から「青菜」と書いてしまいましたが お察しの通り
西日本で「ネギ」といえば「葉ネギ」を指します。
「葉ネギ」というと「あぁ 万能ネギね・・・」と 思う方も多いでしょう。
豚骨ラーメンにたっぷりのせると とっても美味しいアレ。

「万能ネギ」も確かに「葉ネギ」なんだけど
未だに東日本では あまり見かけない「葉ネギ」もあります。
千葉県東葛地域でも 確か松戸市の北小金では 栽培されているはずで
松戸在住の時は 手に入ったのですが・・・
               (本土寺の参道でも売ってた)

白いところではなく青いところを食べる というのは万能ネギと
同じですが 万能ネギよりずっと太くて 根元の辺りは
いわゆる「長ネギ」とほとんど同じような感じのネギです。

品種的には いわゆる「長ネギ」と それほど遠くはなく
ホワイトアスパラとグリーンアスパラ的な栽培法の違いと
思われます。

もっとも「長ネギ」というのは「タマネギ」に対しての区別ですから
白いのも青いのも みぃ~んな「長ネギ」といえば長ネギ。

                         
そういえば 広島にいた頃は「ネギ」といえば なにも言わなくても
「葉ネギ」のことでしたから 白い部分が多いネギは「白ネギ」とか
「大ネギ」と呼んでいました。
兵庫の義母は「京ネギ」と呼んでいるようです。なにに由来するのかしら?
と まぁ 呼び名があるのだから 「しらが葱」にしたりと
使わなくはないのですが あまり出番は多くなく すき焼きにも もちろん
「葉ネギ」を入れたものです。

母は、ヌタにはワケギ 薬味ならアサツキという風に使っていました。
それでは ネギの種類をいくつかご紹介・・・

                     

【千住ネギ】---関東で最も一般的な根深ネギ。埼玉県深谷市で栽培される深谷ネギや茨城県水戸周辺の赤ネギなど。関東は土壌が深く柔らかいので、土寄せして白い部分を長く伸ばす育て方に向いているのだそうです。

【下仁田ネギ】---群馬県下仁田町の特産。茎が太くて柔らかぁ~い。煮るとますます甘味があって美味しぃ~い。下仁田以外ではいいものができないんだって!

【九条太ネギ】---京都の九条ネギ。いわゆる「葉ネギ」の代表です。青い葉の部分が柔らかくておいしい。

【九条細ネギ】---7~8株に株別れする葉ネギ。福岡県の万能ネギ等がこれ。

【ワケギ】---ネギとタマネギを交配したものなんだって。・・・知らなかった・・・。ネギより辛味、香りが柔らかいのでヌタに最適! But...葉ネギを若採りしたものをワケギと称して売ることもあるとか。へぇ~

【アサツキ】---ネギの近縁種で 本来は春 出回る物ですが、葉ネギを小さいうちにとってアサツキとして売っていることもあるのだそうです。こりゃまた驚き!

その他にも 愛知県には・・・【越津ネギ】というのがあって
これは 千住ネギ 九条ネギ の交雑種なんだって!
流石 名古屋! 東西文化の行き交う街!! 日本のトルコ!!!


シリーズ次回は 甘ぁ~い おはなし。つ・づ・く・・・
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東西 食文化の違いについて 「うどんとそば」

2005年02月08日 11時05分44秒 | 東西 食文化の違い
「ヒガシマルうどんスープ」・・・粉末のインスタントうどん出汁。
うすくち醤油で有名なヒガシマル醤油の製品です。
西日本の家庭で簡単にうどんを楽しむための必須アイテム、
醤油の味よりも出汁の味を大切にしたい うどんのためのスープです。
最近では東日本のスーパーマーケットでも簡単に手にはいる様になりました。

西はうどん 東は蕎麦・・・
確かに24年前上京した頃は蕎麦屋の醤油っからいうどんに閉口したものですが
いろんな土地の人間が集まる東京圏 昨今の讃岐うどんブームも手伝って 
色々なところで うどんも美味しく食べられる様になりました。

それに反して西日本では まだまだ蕎麦に対する馴染みが薄いようです。
兵庫の義母も「あかんでぇ~ あんな黒い黒い出汁は」と言っていました。
確かに出雲の様に西日本でも蕎麦と関わりの深い地域もありますし
実家のある広島も 大本営が移ってきた事があるせいかどうか・・・
それは定かではありませんが 蕎麦も納豆も食べる地域のようです。
ただ 蕎麦屋というと あまり見かけなかった様に思います。

では 近畿以西では外食で蕎麦は食べられないのかというと
うどん屋で 食べる事は出来るのです。
ところが これがいけないのです。
「黒い出汁」を嫌っての事でしょうが なんとナント!
うどんの出汁で蕎麦を供するのです。

これはやっぱり なんというか どちらかというと 不味い。

うどんにはうどんの 蕎麦には蕎麦の それぞれに相応しい出汁があるのよねぇ。
麺自体の個性が強い蕎麦には やはり甘辛く濃い出汁が良く合います。

つまり「関西人は蕎麦が嫌い」というのは 蕎麦を美味しく食べる方法を
知らないからだと思うのです。
「黒い出汁はダメ」→「蕎麦をうどん出汁で食べる」→「蕎麦は不味い」
この構図は どうすれば打破する事が出来るのでしょうねぇ・・・。

取り敢えず義父と義母は 最近では私の作る甘辛い年越し蕎麦を
喜んで食べてくれています。

こういう草の根運動しかないですかねぇ・・・。

さて「ヒガシマルうどんスープ」ですが うどん出汁としてだけでなく
おでんも美味しくできるという触れ込みですが
粉末の中には乾燥青ネギも入っています。
これは おでんの中で ど・どうすればいいのでしょう・・・?


          ヒガシマル醤油

ってことで(?) シリーズ次回は「葱」・・・つ・づ・く・・・

因みに近畿で「納豆」といえば かつては「甘納豆」を指しました。
さすがに 健康ブームも手伝ってか「納豆」も市民権を得ているはず。
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東西 食文化の違いについて 「肉」その二-2

2005年01月31日 16時36分44秒 | 東西 食文化の違い
ようこsanにコメントを戴いて「かしわ」について
Web上をあたってみると 面白い記述を見つけました。
引用してここに載せるより そのまま読んでもらった方が
いいと思います。

         こちらをどうぞ


それから シカ肉を「モミジ」って言うのは「花札が・・・」なんて
書いちゃったけど その花札の由来になる歌がありましたね。
失礼しました。

「鯨肉」の別名に関しては鯨を使った鍋に「ハリハリ鍋」というのが
あるのですが この「ハリハリ」は「鯨」のことというより 
一緒に煮る水菜の食感から来ている様で 特に鯨と限らず
豚肉や牛肉の場合もあるようです。

他にイノシシの肉のことを獣を食べるというのを憚って
「山鯨」と言ったりしたようですが 逆に鯨の別名というのは
無いのかなぁ・・・。鯨の部位に付いている名前はあるよねぇ
「オバケ」とか。

さて「豚肉」「牛肉」の話の続きの様になりますが
ハンバーグを作る時って なんのお肉でしょう・・・?
我が家は 餃子には「豚挽き」鍋には「鶏挽き」と もちろん
いろんな挽肉も使いますが ハンバーグには断然「牛挽き」です。
ただ 近所のスーパーで見る限りでは「牛挽き」はあまり多くは置いてありません。
大体「合い挽き肉」に「ハンバーグに最適」って書いてあったりするのよね。
でもレストランに行くとハンバーグは「牛挽き」の様な気がします。

昨日はお嬢の
調理実習お復習いデーで 上げ膳据え膳
おやつはチョコチップバナナケーキ 晩ご飯は煮込みハンバーグ
という とてもハッピーな一日でした。

ひとりで学校で習ったとおりのレシピを使って作ってくれるのですが
ハンバーグ種だけは───これは東西の地域差なのか予算の関係なのか
分かりませんが───学校でのレシピでは「豚挽き」だったので
この機会にと実家広島の母直伝のハンバーグを伝えることにしました。

ただ この「牛挽き」か「合い挽き」かについては
東西の違いなのか家庭の好みなのか・・・私にはちょっと分からない。
でも 「豚挽き」はないよなぁ・・・豚挽きは・・・。

次回は 本当に「うどんとそば」編。つ・づ・く・・・
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東西 食文化の違いについて 「肉」その二

2005年01月31日 08時53分27秒 | 東西 食文化の違い
西日本 特に近畿では「肉・・・」と言えば 是すなわち
牛肉を使った料理なわけで・・・「牛丼」もその発祥の地が
大阪辺りだったら「肉丼」なんて名前になっていたかもしれませんねぇ~。

さてさて その「牛肉」・・・これははっきり根拠のあることではありませんが
なんとなく 東日本より西日本の方が霜降りの肉を好む様な気がします。
確かに霜降りのお肉はやわらかくてジューシーだけど
肉自体の味がしっかりしているのは 赤身の様な気がします。
我が家の子ども達は赤身を好みます。

ところが「豚肉」となると 西日本でも脂身のない「ヒレ」
(近畿では「ヘレ」と呼びます)が好まれるようです。
私はトンカツならロースが好きです。「ヒレ」・・・高いし・・・。

義父は冬場 丹波篠山あたりに猟に出掛けます。
目当てはイノシシとシカ。
ところが牛肉にとても似ているのに「赤身」なシカは
霜降り好きの義父の周りの人たちにはあまり人気がありません。
(カツにしたり甘辛いタレで食べると美味
らぶりぃ~

逆に豚の祖先といえども 野生なので肉質がしっかりしていて
脂身もギトギトした感じがないイノシシはたいそう人気です。
「ヘレ」好きの関西人達をうならせる程です。
色も豚に比べると ぐっと赤くなります。

・・・で この肉に色から「ぼたん鍋」というのですね。
ただし これは料理屋さんでの話・・・かな・・・?
うちのおじいちゃん(義父)は「猪(しし)鍋」といいます。
「イノシシ」のことも大体「しし」と呼んでいます。
だから「獅子座」の私のことも「猪座」だと思っていたようです。


シカ肉のことは「モミジ」っていうのかな・・・?
花札に由来するんだと思うけど 鶏の足先のことも「モミジ」っていう?

そうそう 西日本の人間が「カシワ」って言ったら「柏餅」のことだと
思ってはいけません。「鶏肉」のことです。


        それではまた~ つ・づ・く・・・
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東西 食文化の違いについて 「肉」その一

2005年01月29日 11時30分39秒 | 東西 食文化の違い
今日のお昼は「肉うどん」。
実は、西日本で「肉」というと まず「牛肉」のことです。
「肉・・・」というメニューで「豚肉」やましてや「鶏肉」であることは まずありません。
(東日本でも「鶏」はないか・・・。)
西日本といっても近畿圏で特に顕著といえます。

つまり今日の我が家のお昼御飯「肉うどん」の「肉」もまさにそうなわけで
従来うどん自体になじみの薄い関東地方では 「きつねうどん」や
「力うどん」ほどなじみがないかもしれませんが
西日本ではかなり定番のメニューです。

というわけで「肉じゃが」の「肉」にも東西の違いがある様なのです。
「牛肉」自体の好みにも差があるようですが 今日は時間がないので この辺で・・・

「肉」その二 「うどんとそば」へつづく・・・
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