今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

旅への思いは人それぞれ

2011-05-02 09:02:23 | 日記

たかがちょっと旅に出かけるだけで、立つ鳥跡を濁さずなんて、余りに大げさとは思いつつ、そんな心境に、ついなってしまいます。
立ち去っても戻る我が家。
不適切な表現と、十分承知していますが。
明らかに、震災による心の変化が、影響しているようです。

明日はわが身かと、相変わらず時々揺れる大地を不安に感じながら過ごす日々。
ですから4日間の留守でも、心残りのないように家事を済ませ、整理整頓をできるだけして、出発したいと・・・

何か起きた時に、身内に迷惑をかけたくありません。
最近は断捨利も、ぼつぼつ実行しています。

だからと言え、日々暗い気持ちで過ごしているわけではありません。

アバウトな面も非常に多く、もともとおっとりタイプの、のんき者。(笑)
口で言うほど、努力もせず、備えも十分ではありません。

でも今日から、多少頑張らなければ。

旅慣れない私は、今から準備のことが気になり始めています。
気温の寒暖がまだ激しい所ですから、衣類も選択幅が大きくて困ります。
何を持っていけばよいかしら、と数日前から悩み始め・・・
心配で、あれもこれも詰め込んで、結構な荷物で出かけるのが、旅立つ時のいつもの私の常。

旅慣れた人は、こんなことはなく、身軽に颯爽とお出かけになられるのでしょう。

通常ですと、美容院に出かけるのはまだ一月半くらい先ですが、昨日は午後から髪をフルコースで、整えて頂きました。
今日から、いよいよ荷物も詰め、不足するものがあれば、明日ショッピングに出かけるつもりです。
旅行先のご報告は、帰宅後と致します。

去年は、長女の婿の優しい心遣いで、招待に甘えてのホテル滞在でした。

そして、宿泊したそのホテルに、ぞっこんほれ込んでしまった私。
レトリックな雰囲気で、重厚な扉、木の香り漂う客室、レストランでの心温かいおもてなし。美味な食事。
庭のテラスのベンチに腰掛けると、ひと山所有の広大な庭が広がり、そこを散策するだけで、十分森林浴が楽しめます。

次女家族がすでに出かけた義父母様の別荘も近く、ともに行動もできます。
先日も書きましたように、その次女が、今は体調が芳しくありません。
更に、インターフェロンの注射を毎週打っている夫の体調も副作用で万全ではなく・・・・・・・

観光などせず、数日間ホテルに泊まり、周辺のみ散策してホテルライフをのんびり楽しむ。
それが今年は、本当に叶うかもしれません

そんな優雅なレジャーの過ごし方にも憧れを抱き続けてきた私。
昨年に引き続き、今回も訪れるホテルは、まさにその目的にかなっています。
「又まいりました。今年もお世話になります。」とホテルマンにご挨拶する常連客になりたいですね~

しかしもう一人の私が、「それではもったいない。せっかく旅立つのだから、くまなく観光しなければ。」と、心の中でささやきます。(笑)

こんなことを書いている今、突然懐かしい親子喧嘩を思い出しました。

娘が、入社数年でベトナムに転勤となった時期のこと。
二度目の再会を、タイのプーケット島で果たしました。

娘に会いに最初にベトナムへ出かけた時は妹も一緒でしたが、この時は単身です。
一人で手続きをすべて済ませ、心細い思いで、飛行機に搭乗。
何とか無事にたどり着きました。

宿泊するホテルの異国情緒あふれるセ優雅な佇まいにすっかり魅了され、娘にも会えた嬉しさも手伝って、私は上機嫌。
翌日は広大な敷地のホテルで、疲れを癒し、娘と共にのんびりホテルライフを楽しみました。
けれど、その翌日は、私は観光に出かけるもの、と思いこんでいました。
ところが、その夜は亜熱帯地方特有のスコールに見舞われ、夜が明けても、雨がやみそうにありません。
私は、大変な思いをしてきたのだから、たとえ雨が降ろうとやりが降ろうと観光にでかけるぞ!といった気合が入っています。(笑)

しかし娘のレジャー感覚は私とは全く異なるものでした。
日頃の海外勤務の疲れを癒すために来たのだから、雨であれば、ゆっくり午後まで休み、ホテル内で、今日ものんびり過ごせばよいと。

私はそれでは気が済みません。
明日はタイ旅行に向かうことになってましたから。今日中に何としても、プーケット島の観光をしたかったのです。
気分が次第にむらむらし、わざわざここまで一人で来た親の気持ちが何故汲めないのとばかり、文句を並べ立て、抗議しました。

それからはしばらくは思わぬ親子喧嘩。そして二人ともふて寝。(笑)
でもひと寝し、目を覚ました時には、お互いに気持ちが落ち着き、もう一度話し合い。

近郊のホテル巡りのシャトルバスが出ていることが分かり、それに乗リ、夕暮れのプーケット島の海岸沿いの景色を観光することとなりました。
お夕食は、隣のホテルのお庭にあるイタリアンレストランで。
人影はほとんどなく静寂そのもの。
渚に打ち寄せる波音のみ、耳に響きます。
残照の光芒で、茜色に染まった水平線を見つめながらのパスタ料理。
尽きることのない親子の語らい。

私の人生では屈指に入る、美しい想い出です。

更に、レストランに入る前に出会った印象的な家族の姿が、私の心をとらえました。
その写真を、ここに載せましょう。
今もすぐ手の届くところにあります。

小さなお子さん連れの家族三人が、夕日が沈みきるのを、一言も語ることなく、じっと見つめている姿です。

長い時間が流れていきましたが、身動き一つしないで・・・・・・

私は訳もなく心が震えるほど感動しました。
家族はこうあるべきだと・・・・・・

個が尊重され、お互いを邪魔することなく、それぞれの思いに浸って、沈む夕日を、いつまでもいつまでも見つめる家族。
小さなお子さんがいながらにしても、この落ち着きと静けさ。

ご両親の立派なお人柄と幸せなお暮らしが、その姿だけからでも、十分彷彿されました。

娘達にもこのような家庭を築いてほしい、と、その時心から願い、今もなお、この写真は私の心の宝物となっています。

旅行の過ごし方も、百人百様ですね~
お出かけの方も、のんびり自宅でお過ごしになられる方も、さわやかな五月の日和を、心からお楽しみになられますように♪

                  

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村

ご訪問有難うございます。
今日も健やかで良い一日でありますように。

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遠い記憶 ロイヤルウェディング | トップ | ご訪問下さる皆様へ (夕食の... »
最新の画像もっと見る