今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

桜への想い

2011-04-10 06:16:21 | 自然

                   

我が家には、来し方今まで、家族揃ってお花見に出かける、といった慣習はありませんでした。
私の育った実家もそう。なぜかしら・・・

理由は分かりませんが、ある日(もちろん、大震災前のことですが)夫にお願いしてみました。
確か婿の車に便乗している時のことだったと思います。

「ねえ~あなた。私達の家族は、お花見に出かけたことは一度もないわね。
でもブログを読むと、春になると、お花見の話題で、毎年に賑わうのよ。
今年は、家族揃って、どこかにお花見に出かけましょうよ。」と。

ところが夫の返事は、誠に素っ気ないものでした。

「お花見とは、桜の木の下に、ござを敷き、円座を組んで、お弁当を広げ、お酒を飲んで、楽しみ騒ぐものだよ。」と。

自分にはそんな趣味嗜好はないと言わんばかりでした。運転していた婿も、同意している風に見えました。
そうかしら?、と、幾分首をかしげた私です。
しかし、夫の余りにきっぱりした物言いに、それ以上頼む気にもなれず、この話は、それで終わり。(笑)

私の感想は、確かに場所取りに始まって、会社の同僚、友人、親戚などによる集団行動のお花見には、花より団子の精神が顕著に感じられ、
必ずしも、風情のある所作とも思えないけれど、それがすべてではないでしょう。
夫婦二人、恋人同士、或いは親子連れが、桜並木を散策し、桜の美しさを愛で、いろいろな感慨に浸るのもお花見であるに違いありません。
咲く季節柄、桜に人生の思い出を重ね合わせる方も多いでしょう。

私にとり、一番印象的で、その美しさと華やかさが、心に焼き付いて離れないのは、やはり千鳥が淵の桜です。
娘二人の大学の入学式が執り行われた日本武道館に向かう途中、目にすることができました。
思いがけない人生の幸せな出来事に、心が高揚し、喜びあふれる親子を、圧倒的な美しさと存在感で、桜が最初に出迎えてくれました。

更に遠い過去にさかのぼり、長女の小学校の入学式。
母と私と娘の三人で手をつなぎ、通り抜けた有名私立中学の塀沿いに咲き乱れる桜。
その情景が、今も懐かしく心に浮かびます。。

次に思い出が尽きない桜は、目黒川沿いに咲く美しい桜並木。

枝が川面に向かって流れ滴るように咲く様は、本当に優美で、心を打たれるものでした。
長女夫婦が新婚時代を送ったマンションが、この真向いに立地し、私は桜の季節も、初孫のお守りで、足しげく、この道を通りました。

満開の時、花吹雪の舞う頃、花が散り始め、みずみずしい緑が目にまばゆい葉桜の季節、さらに葉が生い茂り、姿に優美さが失せる頃
そして紅葉の季節等・・・・
その花の姿に、巡る季節をいつも感じる幸せを、長女夫婦のお陰で5~6年味わうことができました。。

その後さらに都心のマンションへと若夫婦は転居し、今は一軒家を構えるようになりました。
今の家の数分歩いたところにも、延々と続く細い桜並木の遊歩道があります。

最初にアップした写真は、次女夫婦が住むマンションの真向いの公園に咲く桜です。
この地域では、お花見のスポットとして知られています。

娘は二人とも、桜には何かと縁があるようですね~

桜を見るために、私はわざわざ出かけることはめったにありませんが・・・・・・
しかし、一昨日はブログが励みとなり、今にも小雨が降り出しそうな昼下がり、お天気を気にしながら、重たいカメラ持参で桜鑑賞を。
お花見をした後は、娘のところで一服し、スーパーでお買い物をして戻りました。
昨日は朝から雨でしたから、最後のチャンスを逃さず、美しい桜を愛でることができて幸運でした。

しかし一言。私は桜より、もしかすると葉桜の方が好きかもしれません。
桜は、あまりに優美で華やか過ぎ、なんだか幻惑されそう・・・・・・
現実離れして見えてしまいます。

一時、ハンドルネームを葉桜にしても良いと思ったことがあるくらいの私。
孫の名前は、桜ですが、桜の優美さも身につけ、一方葉桜のような凛とした清々しさをたたえた女性に成長してほしい、と願うばあばです。
少々欲張りすぎますね~(笑)
意味のわからない独り言でした。(笑)

一昨日撮った写真を数枚載せることにいたします。
二時間くらい歩き、街頭でカメラを向ける気恥しさも我慢し、頑張って、撮りました。
青空であれば、もう少し桜の美しさが引き立ったことでしょうに。少々残念!

又、数日前、大きな地震が襲いましたね~
やっと心が多少落ち付いた矢先に。
私は寝ぼけていたせいか、また震度5位に感じられ、夫に向かって、もうやめてほしい、と悲痛な声を発してしまいました。
夫に文句を言ってもはじまりませんのに・・・・・・(笑)

被災地の方々のお気持ちの、やりきれなさとやるせなさが、伝わってくるようで、本当に心が痛みます。
それぞれの立場で苦しみ悩み、途方にくれる方々の姿を映し出した映像をテレビで見る度に、身につまされる思いがし、無力な自分が
情けなく、ため息ばかりついています。

本格的な春を迎え、皆様のお気持ちにも、多少でも、新しい希望が湧き、お元気が出られますように。
春の優しい陽光がこの人達の心を柔らかく包み、二度と、二度と裏切ることのないように、ひたすら祈念します。

福島では、津波が襲った地に、昨日桜が開花したそうです。何だかとても嬉しいニュースでした。

   

向かって左隣に、来年入学する次女の子の小学校があります。

   

 

   

                                       次女家族の住むマンションの庭から見た桜

 最後に、孫の桜が誕生した頃に、大変はやった、森山直太郎のさくらとともに、花見で検索して学んだことを忘れないために、ところどころ抜粋し、
転載させていただきます。

http://www.youtube.com/watch?v=k20eJ45NZNQ

花見は奈良時代の貴族の行事が起源だと言われている。奈代には中国から伝来したばかりの梅が鑑賞されていたが、平安時代に桜と変わってきた。

その存在感の移り変わりは歌にも現れており『万葉集』において桜を詠んだ歌は40首、梅を詠んだ歌は100首程度だが、平安時代の『古今和歌集』

ではその数が逆転する。また「花」といえば桜を意味するようになるのもこの頃からである。

花見の風習が広く庶民に広まっていったのは江戸時代、徳川吉宗が江戸の各地に桜を植えさせ、花見を奨励してからだといわれている。江戸で

著名な花見の名所には愛宕山などがある

実際に日本国内における桜の花見はソメイヨシノを対象としているところが多い。しかしながら、全国のほとんどのソメイヨシノが寿命を迎えている

と言われている。この為、現在多くの公園などで桜の植え替えが行われており、これにより開花時期が大きく異なっている。

 

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