十分とは言えなかったお墓参りでしたから、少々心残りのままお寺を後にしました。
お寺さんが呼んでくださったタクシーを、いつまでも待たせるわけにはいきません。
急ぎ足で、寺院の門を出て、タクシーに乗り込んだ私。
「お待たせしてすみません」と運転手さんに一言声を掛けました。
タクシーに乗る度に、懐かしい広島弁が、耳に心地よく響きます。
向かうは広島駅。
そこから広島グランドプリンスホテルの送迎シャトルバスに乗り、ホテルへと。
旅行の際、ホテルライフは私にとっては、観光に勝るとも劣らないといっていいほど楽しみな事の一つ。
今回も非日常の空間で寛ぐことへの期待は大きなものでした。
その期待感が、タクシーの運転手さんの一言でますます高まっていった私です。
このホテルが、4月11日から開かれるG7外相会議で利用されると聞いたからなのですが。
けれど、実際に到着するとどうだったでしょう。
海岸の岬に立地するホテルゆえ、自ずと私のイメージは膨らみました。
美しい海岸線と緑を望みながらのしばらくのドライブを・・・・・・。
しかし、その期待は見事に裏切られ、普通の住宅地を抜けると、あっという間にホテルに到着。
目に飛び込んできたホテルのエントラス周辺の一部は衣料品の商店街になっていて、ホテルらしい格調さに欠けた雰囲気でした。
でも、中に入ると、圧巻!
吹き抜けのそれはそれはゴージャスなホールが私を迎え入れてくれました。
ホールの中央には噴水まであります。
けれど、余りに豪華すぎ、ほっと一息つけるような落ち着きさではなくて・・・・・・。
フロントで受付を済ませ、客室に到着。
部屋に通された時の第一印象も今一つ。
ちょっとがっかりした私です。
何故だろう?自分でもその理由がよく分からず、帰宅して思ったことは。
ベッドカバーが白で統一されていたからかもしれません。
調度品も、北欧的で軽い印象でした。
カーテンもホテルらしくない柄。
次女にその感想を述べると、白で統一したホテルは、最近は良く見かけるわよ、と。
でも私は初めて目にしたことでしたし、おそらく白から病室を思い出し、一瞬拒否反応が心に影を落としたのかもしれません。
前面のガラスの窓からの瀬戸内の海の眺望も、半分小山で遮られていました。
格安の料金で、パックにしてもらったこのたびの広島往復の旅。
止むを得ないことだったのでしょうけれど。
ツインベッドルームで広さは十分でしたが
その上、その日のお夕食も、私の計画とは大違い。
デパートで求めた酔心の幕の内弁当でした。(笑)
旅行の間は、ホテルのレストランで食事をする予定だったのですけれどね~。
カメラ騒動で、予定外の出費となり、無駄なお金を一万円近く支払ってしまいましたから。
それを埋めるべく、倹約することにしました。
時間には十分ゆとりを設け、のんびりと旅を愉しみたい、と願っていた私です。
けれど、一日目は慌ただしく過ぎ、疲労も濃く、ホテルの印象も今一つ。
温泉施設の浴場もありましたが、そこへいく元気もなく、部屋のバスで入浴を済ませ、早々に就寝。
旅の初日から、思いがけない失敗で神経を遣い、疲れ果てていたのでしょうか。
夜はぐっすり眠り、翌朝を迎えることができました。
ご覧下さいまして有難うございました。
ブログランキングに参加しています。
宜しければ、足跡変わりに、バナーにポチッ!をお願いいたします。
花のように泉のように