広島駅に到着後、タクシーで夫の菩提寺に直行予定でしが、私の頓馬で、すっかり計画が狂ってしまった旅行の初日。
数点のお店を駆け巡り、カメラの充電器とお花を買い求め、お寺にたどり着いた頃には陽がすでに傾きかけていました。
まずは、お墓に行き、旦那さまに声をかけましょう。
とは言っても、私は毎日、家でも語りかけているのですけれどね。
墓前では、改まった気持ちになれます。
次第に嬉しさが込み上げてきましたが、そのお墓がなかなか見当たらない。
長い間、広島の墓参は夫の役目で、私はご無沙汰続きでしたから。
お墓が立ち並ぶ細い道を、キャリーバッグを引きながら、右往左往して幾度も通り抜けるうちに、やっと見付けることができました。
念入りに汚れた墓石をたわしで磨き、お花を手向けた私です。
両隣の親戚のお墓にも。
墓前では、まだどこか半信半疑だった夫の死を改めて受け止めながら、感謝の思いを深くしました。
けれど、ここに辿り着くまでの慌ただしい行動で、少々疲れ気味だった私。
果たして、心静かに落ち着いた心境で、お墓を参ることができたでしょうか?
墓参を済ませ、その後お寺さんにご挨拶に行きました。
住職様の御母堂様が玄関先に出ていらっしゃいました。
一昨年までの前住職様でいらっしゃいます。
夫が逝ったあと、その後の事について、色々ご相談に乗っていただいたのですが・・・・・・。
その時の電話のやりとりの印象は、あまり良いものではありませんでした。
娘たちも同様の思いだったようです。
金銭的なお話が多過ぎましたもの。
私は、四十九日の法要の際、一体いくらお寺さんにお納めしたのでしょう。
院号代も入れると、大きな額になりました。
更にお彼岸の前には、寄付の要請もあり、一口10万以上でしたが、遺族年金で暮らす身の私です。
「もうそんなに払いたくない」との不謹慎な気持ちから、今回は、5万円包んで用意していました。
去年の春ごろからの要請だったようですが、私は介護が大変で、それを気に掛ける心のゆとりもなくて・・・・・・。
ゆとりがあっても、無視したかもしれません。
けれど今回は、今後、夫の供養でもいろいろお世話になると思うと、そのような態度はさすがに取りづらくて。
心ばかりの寄付に、お彼岸の法要のお布施とお茶菓子を添えてお渡ししました。
バラの世話が苦手な私ながら、今年はアイスバークが清らかな純白のお花をたくさんつけてくれました。
わたしには、まるで夫の死を悼んでくれているかのように見えます。
ところが、少々印象が悪かった前住職様が、私を心から歓迎してくださり、遠方からの来訪の労をねぎらう温かなお言葉をたくさんかけて下さいました。
「お上がり下さい」と言われましたが、ホテルの送迎バスの最終時刻が迫っていましたから、丁寧にご辞退して、またお墓に戻りました。
そこで、まだ多少余裕ある時間を過ごしていると、先ほどの前住職様がお見えになり、簡単なお経をあげて下さいました。
感謝の気持ち一杯に。
電話のやりとりで受けた悪い印象は、そのころにはすっかり消えていました。。
実は、開業医だった義父は、医院は遠いのに、このお寺さんのかかりつけ医だったようです。
~先生と呼んで、思い出話までしてくださいました。
今後、私が元気なうちは、お寺さんとの長いお付き合いが続くのでしょう。
私達は長男長女の結婚でしたから、守らなければならないお墓が二つあります。
余り義理堅くお寺さんとのお付き合いをしていると、経費がかさみ、大変なことに。
ほどほどに義理を果たしたいところですが、そんな器用な振る舞いが私にできるでしょうか。
何だか、今後のことがちょっと心配です。
昨日の私の画像の眼付きの何と暗い事。
数か月前までは、あんな寂しげな眼付きの日が多かったです。
でも今は、ずいぶん元気になり、夫に日々声をかけながら前向きの暮らしをしています。
誤解を招くといけないので、そんな明るい表情の私の画像でもう一度御対面。(笑)
この写真を見て、母に似ていると、しみじみ思いました。
ご覧下さいまして有難うございました。
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花のように泉のように