今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

もっと早く歳月が流れてほしい 

2015-05-25 07:13:51 | 病気

今年も余すところ、あとほぼ半年。

瞬く間に、月日が流れてしまった!

そんな思いでいます。

数年前までの私でしたら、そんな状況に焦りを感じ、もっと遅く時が経過してほしい、と強く願ったことでしょう。

「光陰矢の如し」だと、たちまち老け込んで、死が早まるだけと、単純に思ったりもしたものでした。

 

しかし今の私の心持は、かなり異なります。

矢のスピードより、もっと早く時が流れても構わない、と。

その方が嬉しいかもしれない、と。

なぜなら、夫の病状を心配するあまり、つい、Yさんが元気でいられる歳月を慮ってしまうからです。

病気で気分が悪い旦那さまも、おそらく朝起床して就寝までの時間を、とても長く感じているに違いありません。

 

私の今の目標は、73歳の夫が喜寿を今と変わりなく迎えられること。

できることなら80歳まで。

なぜなら、両家の父がその年齢の前後に亡くなっているからです。

 

そこをクリヤーできれば、さらに目標年齢を上げましょう。

そんな年まで長生きしてくれたなら、私の方が、先に旅立っている可能性も十分ありますけれどね。

 

 

癌になると、よく五年生存率とか余命何年とか言った言葉が、頭にこびりついて離れなくなるものかもしれません。

幸いにも、夫がお世話になってきた医師は、この言葉はほとんど口になさいませんでした。

余命については、最近になり、新しい病院の若い医師がはじめて口にされ、私は内心、少々憤慨したものです。

表面上は、いつもと変わらない態度で、夫婦揃って冷静に伺いましたけれどね。

 

同じ先生と、夫抜きで個人的な相談事をした時には、余命についての表現が、微妙に変わっていました。

~さんは、他の患者さんに比べると経過が良好な方です。

ですから、今後の見通しは、立てにくいと。

 

私はその言葉に、納得。

そうですよね。

神秘的な命を宿した人の死に至る期限を、たとえ医師であろうとも宣言するのは、あまりにおこがましいこと、ではないでしょうか。

私は神様の思し召し如何、の領域であると思っています。

 

夫はC型肝炎による肝臓がんを患い、その後長い闘病生活に入りました。

肝臓がんは、およそ半分を切除するといった、大手術で難易度も高いものでした。

でも世界的に名声の高い医師の執刀による手術が功を奏したのか、その後の経過はすこぶる順調。

私は全く意識することのなかった五年は、瞬く間に過ぎてしまいました。

この五年間の歳月の流れに、改めて感謝しましょう。

 

 

しかしその途上で、直腸がんが見つかり、その後、また肝臓に転移。

肝臓の癌は、今はすっかり消え、直腸がんの経過観察といったところですが、前回の記事でも書きましたように、腫瘍マーカーの数値は3で正常。

とても喜ばしいことだと、医師は言われますが・・・・・・。

しかし癌が消えたわけではないようです。

複雑な経過で、私が理解に苦しむところですが、くよくよ考え頭を悩ましても、どうすることもできません。

 

私の未熟な判断で、一番思うことは、夫の生活力の低下をもたらしている一番の原因は、がんよりも、放射線治療の副作用で生じた腸の穿孔のような気がしてなりません。

そこにドレーンを挿入し、体外に汚れた腸液を排出しながら過ごしている旦那さまです。

その患部が、動き如何でとても痛むようで、歩行にも大いなる支障を来しています。

此処の手術を行うことはできないものか。

一度、そのうち先生に伺ってみようと思っています。

残念ながら、その手術はその後のお話で無理なようでした。

 

 

旦那さまは、物事をシンプルにしか考えようとしない人。

あれこれ想像をめぐらすのを、とても毛嫌いします。

 

ですから病気に対しても、先生にすべてを任せ、一切疑問を抱きません。

私は想像力は、夫に比べるとはるかにありますが、病気に関しては、治療に当たってくださる医師を信頼し、取り越し苦労はできるだけしないようにしてきました。

けれど、そんな私でも、時に先生に質問したり、要望を遠慮がちに話すこともあります。

前述の質問とお願いもそうでした。

でもその度に、夫が非常にイライラしているのが分かり、私は情けなくなるのですよね~

 

担当医は病室を尋ねられた際、夫の前で時に、結構深刻なお話をなさいますから。

つい私はその内容が心配となり、その場で、質問したり、自分の気持ちを伝えることがあります。

しかし、最近も、その私の態度に非常に苛立った旦那さま。

その様子を見て、今後は気を付けようと思いました。

 

旦那さまの前では、口を利かないようにしようと。

先生がその場を去られるとき、廊下に一緒に出て、夫に聞こえないように立ち話すれば良いだけですから。

 

 

それにしても、新しい病院の若い先生は、ずけずけと物事をおっしゃいます。

爽やかな雰囲気の、感じのいい先生なのですけれどね。

私は旦那さまの気持ちを察し、ハラハラし通し。

T大病院の年配の助教授とは、病人への対応がまるで違います。

一度やんわりと、夫への口の利き方は気を付けてほしいとお願いしたのですが、あまり態度を変えて下さいません。

正直に話すのが自分の方針だと、いつか言われました。

 

病気のせいで、短気になり、理解に苦しむようなことでイライラする旦那さまを見て、私のストレスもかなりのものですが。

くよくよしても始まりません。

悩み始めると苦労が倍加して辛くなるだけ。

如何なる状況にあっても、「今日が一番素敵」の心境で過ごせるように、日々心を新たに頑張りたいもの、と願っていますが・・・・・。

あまりにひどい腰痛で、軽やかに動くことができなくて、気持ちがつい沈みがちな日々です。

 

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