今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

泣き崩れて・・・・・・

2014-01-26 07:52:38 | 想い出

今日は最近の記事のパート3、といったところでしょうか。

記事のタイトルは、相当、人の目を引きそうですね~(笑)

 

今年の大学入試センター試験は、良いお天気に恵まれ無事終了しました。

受験された方々は、それぞれの思いを抱き、志望校目指し、更なるまい進へと、勉学に励んでおられます事でしょう。

偶然にもその日、T大の赤門をくぐる際、立会人から身分証明書を提示するように声をかけられた私です。

 

 

本日の記事は、その大学入試センタにおける、忘れもしない、次女の大失敗(?)についてなのですが。

その日、私は、励ましの言葉に精一杯の心を込め、次女を送り出しました。

そして無事に終わってほしい、と祈るような気持ちで、家事を進めていた昼前のこと。

電話のベルが・・・・・・。

電話口に響く次女の声。

嗚咽しながら、母親の私に救いを求めるかのような、悲痛な様相でした。

 

午前中の二教科目の国語の試験に臨み、終了前に差しかかった時、マークシートの問題の回答欄の枠が二つ残ってしまうことに気が付いたMちゃん。

回答する際、どこかで問題がずれてしまったのでしょうね~

もしそのミスが、最初の方であれば、採点はゼロに近い結果になります。

それに気がついた時のMちゃんの青ざめた顔は、想像するまでもありません。

 

このような時は、最悪のことしか思い描けなくなるのが、人の性。

しかし母親の私が、打ちのめされているわけにはまいりませんでした。

激しく動揺してしまったことには、次女と変わりありませんでしたが、ひたすら平静を装い、優しい母になりきった私。

前の失敗は忘れ、心を新たにし、午後からの二教科、理、数を全力を尽くして頑張るように、穏やかな声で励まし諭しました。

 

 

帰宅後、取り乱だし、泣き崩れてしまったMちゃん。

学習机と参考書を拳で叩きつけるようにして、いつまでもいつまでも・・・・・

無理もないことです。

長女とは異なり、大変な努力家のMちゃん。

ひたすら姉と同じ大学を夢見て、並々ならぬ苦労を積んで勉強に励み、目指したT大学でした。

それが、思わぬ小さなミスで、数年間の苦労が水の泡になりかねない出来事でしたから。

 

私は、Mちゃんが可哀そうの一言に尽き、慰める言葉も見つかりませんでした。

最難関の大学ゆえ、センター試験とは言え、足切り点も相当高い事でしょう。

今回のミスが、合否に大きく影響するに違いないと悟った私達。

 

その後は、T大学は半ばあきらめ、勉強の方針を私立向けに一変させました。

T大学の受験問題は、思考力を問う良門で知られるところですが、第二志望だった私立の数大学は、重箱の隅をほじくるような設問で、その頃は有名。

ですから過去問で、そのような問いに強くなれるように、記憶力を鍛える勉強に切り替えたのです。

 

そこに至るまでの、Mちゃんの心の葛藤と苦悩は、相当のものだったに違いありません。

私も、Mちゃんを不憫に思う気持ちは強くなる一方で、夜も安らかに寝付けなくなりました。

しかしその後も、ひたすら平静を装い、明るく振る舞い、優しい母親に徹したことを、今でもよく覚えています。

何としても立ち直り、第二志望の私立大目指して、元気に頑張ってほしかったからです。

 

そして、見事にその期待に応えてくれたMちゃん。

心機一転、その数日後からは、私立向けの方針に切り替え、一生懸命、受験勉強に励み始めました。

 

 

そして、その数週間後、結果報告の通知が来ました。

案ずるより産むが易しの言葉通り、足切りされることなく、T大学受験資格を取得することが出来たのです。

思いがけない通知を手にした時の親子の喜びは、たとえようがないものだったでしょう。

けれど、ショックを受けた時の印象の方が余りに強過ぎて、今となっては、その時の事をよく覚えていません。

そして、志望大学に無事合格。

 

合格発表の日も卒業式の日も、恐らくこの赤門の前を通り過ぎ、私は正門に向かったはずです。

私がこの大学を訪れたのは、その二度のみ。

入学式は武道館で執り行われましたから。

 

それが思いがけない契機で、また頻繁にこの大学を訪れることになった私達夫婦。

旦那様と話し合いの上、遠方ながら交通の便は悪くないこの病院に一本化して、今後は治療に専念することになりました。

夫と娘達の母校で治療を続けられることに、不思議な機縁と、言いしれぬ安らぎを感じている私です。

 

私が病院に行く時間帯に因るのかもしれませんが、余り学生の姿を見掛けない不思議な大学ですが。

けれど、構内にみなぎる若さと学問の気風が、すっかり鈍化した私の頭脳と心身に幾分でも新鮮な風を当て、若返らせてくれることを願いましょう。

生まれかわったなら、この大学を目指せるくらい、勉強にも励んでみたいな~、と思ったり……。

思うのは自由ですものね~(笑)

 

 

蛇足となりますが、私はもともと、決して大学に高い望みを抱いていたわけではありません。

女子大を卒業して、花嫁修行をし、良妻賢母の専業主婦になってほしいと願う、割と保守的な母親でした。

ところが、高2の夏休みの事。

駿台の入塾前に受けた全国模試の長女の成績が思いがけず、驚く程良くて・・・・・・

その時から多少欲が出てしまいました。(笑)

そしてその後の娘達の人生のシナリオは、思わぬ展開に。

若かりし頃、思い描いていた娘達の将来像と、今の状況が余りに異なり、母親としては、時々複雑な心境になることがあります。

でも今では、女性が働くのは当たり前の時代ですものね~

時代を先取りしたかのような娘達の選択は、間違っていなかったのかもしれません。

 

      

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ 

にほんブログ村  ランキングに参加中 です。

今日もお立ち寄りくださいまして有難うございました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする