今日の同窓会記の話題は、最初、何に触れたらいいのかしら。
初めに迷うと、あとが思いやられますね~
書き始めますと、意外にいつもスムーズに、キーボードを打つ手が動く方ですが。
何だか話題が盛りだくさん過ぎて、はしょらないと、とても文章がまとまりそうにありません。
まずは、私が同窓生に会う前に楽しんだホテルライフについて、綴ることにいたしましょう。
既に、このホテルに抱く私の思いは、若かりし頃の思い出と共に語りました。
その頃から憧れていたホテルに二泊もした私ですが、
その期待にたがわず、このホテルの美しさに魅了させられました。
ホテルの外観も屋内も、過剰な装飾はなくシンプルながら、重厚な雰囲気で、品格溢れる佇まいです。
クラシックとモダンが融合した趣と言えば良いのでしょうか。
実に味わい深く、建築の値打を十分感じさせるものでした。
このホテルがある地に最初に別邸を構えたのは、岩崎弥太郎の甥、三菱三代目の岩崎小彌太男爵。
狩猟好きな彼が、趣味を楽しむために、10万坪の土地を手に入れ建てた住居だそうです。
最初の屋敷は、築1年後に焼失。
二度目の建築でコンドル設計の洋館に建て替えられましたが、それも関東大震災で崩壊。
再度、それを再現する形で、立て直された洋館が後、ホテルになり利用されるようになりました。
今もなお、かの有名なコンドル設計の名残が、随所で継承されているとのこと。(ホテル従業員のお話し)
コンドル設計の建築といえば、東京、台東区の岩崎久彌邸の旧住居が有名ですね~
重要文化財になっています。
つつじの見ごろの季節になると、駒ケ岳山ろくを背景に、庭園に、一面じゅうたんを敷いたように、色とりどりの花が咲き乱れるようです。
残念ながら、今の季節は見ることはできません。
食事は、電話でホテルに直接予約した際、食欲がない旨、一言触れました。
すると、ヘルシーコースがありますと言って、勧めて下さいました。
フランス料理ののフルコースにしては、確かに品数も量も少なめでしたが、私にはこれで十分でした。
このお陰で、一般料金よりも、5000円も安くなり大助かり。(笑)
どこのホテルにも、このようなスタイルのサービスがあるのであれば、是非利用したいものですね。
翌朝は幾分寒かったですが、柔らかな朝の陽ざしを背に浴びながら、ひざかけを二枚当て、外のテラスにて一人で朝食。
清々しい新鮮な空気、紅葉で彩られた広大な美しい庭園と富士、芦ノ湖が望める遠景、小鳥のさえずり・・・・・・
これ以上願いようがない、朝の食事のための素晴らしい環境でした。
たとえ、観光はしなくても、、このようなホテルならば、滞在するだけで、心は十分リセットできそうです。
私は前日から一人で宿泊したお陰で、ホテルの素晴らしさも十分満喫できました。
けれど、他の友人達は、果たしてどうだったでしょうか?。
同窓会とは、再会を喜び、お互いに近況を伝えあい、思い出を語りあう場。
幾分ハイテンションな気分で、瞬く間に共に過ごす時間が流れていくものです。
旅行気分を味わえるのは束の間かもしれませんね~
でもそれで十分満足感を味わえるのが同窓会ですものね。
ホテルの庭園から望んだ芦ノ湖
その点私には+αの時間がありましたから、他の方々より、幾分得をした気分になれました。
富士山もホテルの周辺の景色も、数倍堪能できたようにも。
それだけに、一層有意義な旅になりました。
下の写真は、会った翌日、いよいよ観光に出かける前の朝食後のスナップです。
ここで数名の方は、所用で一足先に戻られることに。
前日の夕食時、宴会室とカラオケルームで撮った写真も、思い出に載せておきます。
私は、ホテルのエントランスホールで、皆様をお迎えしましたが、お一人杖をついて現れた方がいらっしゃり、びっくり。
「どうなさったの」と尋ねたところ、糖尿病になり立ちくらみで倒れる心配ががあるとのこと。
そんな万一の状況に備え、、体を支えるための杖をついているんだよ、と説明して下さいました。
昨年、恩師の葬儀でお会いした時は、お元気そのものでした。
高校時代から登山を愛好し、その鍛えた体に、過ぎし日の人生で身に付けられた風格と風貌が備わり、実に魅力的な人です。
設計事務所を構え、活躍しておられたはずでしたが、数年もたたずしての変わり様に、私達の年齢の怖さを思いました、。
しかしこの方に冷やかされたのか、あるいは本気だったのか。
私はとんでもない宿題をを抱えて、我が家に帰ることになりました。
友人達は、大学教授、外交官、心療科のドクター、その他、様々な職業で活躍してこられた方達。
しかし、卒業後就いた職業は人それぞれでも、、性格は変わらないものですね~
寡黙な方、おしゃべりな人は、高校時代そのまま。
私は、「Kさんは結構おっちょこちょいだな~うちの奥さんにそっくりだ」などと言われてしまいました。
色々頓馬な挙動をしでかしましたから。
さてそんな雰囲気で、実に楽しい気の置けない同窓会は、無事に終わりました。
しかし私は、I君から提供された宿題の答えを出さずにはおられません。
その宿題を抱えることになった経緯を、説明いたしますね。
I君が、糖尿病の話をされた時、私は自分にも似た症状があることを告げました。
夏から続いている異常な喉の渇きや立ちくらみについて。
すると彼が、血糖値を検査するキットを持っているから、すぐ測定しようと言われたのです。
願ったりかなったりの申し出です。
喜んで彼が宿泊する部屋に行き、幹事のU君と一緒に、その検査を受けました。
その時は、U君は98、私は118でした。
食後二時間後の再度測定が必要とのこ。
その数値で、判断が可能なようでした。
カラオケルームで10時になった頃、彼が離れた席から、にやにや笑いながら、「Kさん、時間になりました。測りましょう」と。
キットを又持ち出して、みんなが注目する中での測定。
指先に針を刺し僅かに滲み出た血液で数値を出します。
すると、測定値の針が、なんと146を指しました。
彼が驚き、奇声を発するのですもの。
私は心配せずにはおられません。
糖尿病が十分疑われる数値のようでした。
私は旅行から帰宅した翌々日、もちろん行きつけの医院で、早速検査してもらいました。
ところが、全くの正常値。
血糖値は93.
他の検査でも正常でした。
本当によかった!
もしかして、私はからかわれただけ?
そんなことはありません。
私は自分の目で、確かに高い血糖値を、その場で確認したわけですから。
でもこの機会にと思い、ネットで糖尿病について調べました。
そして、この病気がいかに怖い病であるかを認識。
甘いもの大好きな私は、今後は幾分控えようと、固く心に誓わずにはおられませんでした。
彼には、心配させられたけれど、宿題を提供され、よい勉強の機会を与えてもらえ良かったです。
I君は、糖尿病を克服するために、自己管理が実に徹底しています。
そのお話しを聞き、私には到底真似ができない事と、ただただ感心するばかりでした。
努力が実り、杖がない颯爽とした以前の姿で、次回の同窓会には現れてほしいもの、と祈るような気持ちでいます。
私達の年齢になると、明日はわが身に何が起きるかわかりません。
それ故に、出逢いの愛おしさは、格別なものがあるのかもしれませんね。
。
お話しが四方八方に飛んだ同窓会の思い出記でしたが、最後までご覧下さった皆様には恐縮の至りです。
本当にありがとうございました。
成川美術館の窓越しに見た富士と芦ノ湖の絶景
最後に、美しい富士の写真を再度載せ、同窓会の思い出記は終わりにします。
そういえば、女性友達から、私の旦那様の信じられないような学生時代のエピソードを耳にしました。
次回でお話ししてしまおうかしら?
朝の気分次第ですね~
ということは、同窓会の思い出記が、もう一章あることになるのかしら。(笑)
今日も、お立ち寄り下さいましてありがとうございました。
ホテルの記述が大半を占めてしまい、関心のない方が多く、退屈だったかもしれませんね~
カメラの被写体としても申し分なく、絵になる美しいホテルでしたので。