か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ウソはしきりと絶叫する 77

2021年03月20日 | 韓国
<前回のつづき>

[2. 韓国の反日教育]

以前私は拓殖大学の碇教授とソウルで会って、反日感情の原因を質問したことがある。この問題に関し彼は、韓国において反日感情が強い理由は過去において日本との同化のレベルが深かったためだと答えた。これは初めて聞く解釈であり、私としてはこのような返答が理解できなかった。この点に関しては韓国の歴史学者シンボンニョン教授らも同様の指摘をしているのだが、彼によると国家の消滅と異民族の統治過程において朝鮮民族ほど抵抗が少なかった場合はまれだ。(韓国史の新しい見方、「草色」)同化の程度が深かったために独立したのち反日感情が強いというのは奇妙な論理なのだが、これは朝鮮特有の意識からくる自尊心に対する痛み、悲しみの論理と関連付けてみればわからないわけでもない。



このような心理学的な分析は論外だとしても韓国社会に存在する強い反日感情のわけをうわべだけ見るといったんは低水準の国民意識、持続的で体系的な反日教育、過去に対する歪曲と無理解、朝鮮王朝に対する郷愁、独立イデオロギー等々多くの点に言及することができよう。しかし、この問題に関してはやはり政府による持続的な反日教育に最も大きな責任があるといえよう。



大韓民国の歴史編纂委員会がまとめた高校過程「国史」(韓国史)教科書を見ると、この深刻さがよくわかる。この本では1876年朝鮮の開港以後1945年の終戦に至るまで日本という国は世の中に二つとない悪魔の国であり平和に暮らしてきた朝鮮を侵略し征服し苦しめたならず者だと描写している。例えば、朝鮮末期国家の財政を破綻状態に追い込み軍人はもちろん公務員の給料さえ支払えなかったのは国庫を湯水のように使い尽くした閔妃の贅沢と政権を握っていた閔氏外戚たちの貪欲さと腐敗だったのに「国史」はこのような朝鮮末期支配階級の問題点に関してはただの一行も言及せぬまま亡国の責任を最初から最後まで日本に転嫁している。


また、朝鮮末期1894年から1895年にわたり施行された朝鮮社会の近代化計画に対してもこれは一貫してソウルに進駐した日本軍が起こしたクーデターとその勢いに乗って可能となった革命的社会変化として開港期に日本が朝鮮にもたらした重要な貢献とみることができる。「国史」は日本の役割についてはほとんど言及せぬままあたかもこれが朝鮮政府の自発的な措置であったかのように書いている。その過程において必然的に発生した閔妃殺害事件に対してのみ(を記述し)不当に日本に対し全責任を転嫁している。


また、多くの点で朝鮮社会の発展に決定的な手助けとなった合邦以後の日本の統治に関してもやせた土地の開発のためなされた開拓者たちの努力と犠牲、彼らの愛情に対しては全く言及せずにまるで日本が36年間朝鮮を生き地獄にして人々を奴隷として搾取したかのように描写しているが、このため多くの操作された統計資料が動員されている。


すべての学生が必修として履修しなければならない正規国定教科書がこのように歴史に対して歪曲と操作に基づいて近現代史を記述しているために韓国人は外部世界に対する認識が幼い子供のころから日本に対し『むかしの朝鮮王朝の暴虐政治と中国の清、ロシアからの侵略から守ってくれた国、多くの犠牲と投資を通じ我ら朝鮮民族を文明化に導いてくれた親のような国』というイメージの代わりに、『われら民族を苦しめ搾取した敵の国』としての否定的なイメージがはっきりしてきている。韓国人が過去に対してこのようなワンパターンの反日思想以外にほかの解釈に接する機会はほとんど遮断されているので事実上韓国人の反日感情は国家によって勝手に意図的に国民を洗脳することを通じて出来上がったものと見るべきである。この文中、何か所かの重要な事例に対し、韓国の学生たちが日韓関係の過去に対しいかに間違った認識を持っているのかを書いていくことにする。




<次回用メモ  毎月20日に書きます。 [갑오개혁과 민비 시해 사건]から>









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