斑鳩町・竜田神社の北側に緑ヶ丘住宅がある。その中にはかつて「竜田御坊山古墳群」があったが今は住宅以外に何もない。3基あった古墳の中の3号墳の石槨内には、黒漆塗りの陶棺が安置されていた。その中には身長160センチの被葬者の人骨一体があった。副葬品としては三彩の硯、ガラス管(筆の芯と思われる)、琥珀枕とみられる破片が見つかったが、武具などの装飾品はなかった。文人的な性格が見られることや、築造された年代などから、山背大兄王墓ではと云われている。画像は橿考研に展示されている3号墳の石槨(赤枠は発掘時の画像)。この石槨の大型で上部が崖から転げ落ち分離したのが飛鳥の「鬼厠俎」である。
(今日の歴史=935年平将門が、叔父の平国香を殺す)
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