魔の手が少しずつ伸びている。
ある仕事から、私をなんとかして辞めさせたいと思っている人がいて。
例えば、仕事で大きなミスをしたとか、「あれ」とわかるようないざこざやぶつかり合いがあったとか、もう本当に私がダメ人間で周りの人全員から嫌われているとか、何かそういうはっきりした理由でもあれば納得がいく。
でも、そういうものは一切ないし、彼女以外は私を頼りにしてかわいがってくれているのである。
しかし、魔の手は着実に伸びている。
もう時間の問題かなぁとも思う。
モヤモヤしないわけがない。
そういうことを考えている時、「ああ、なんかもう面倒・・・」とも思う。
いっそのこと自分から「辞めます。あの人がこういう対応するので、もう耐えられません」と社長に言って辞めてもいいのではないかと思うこともある。
だけど、社長はいい人で大好きだし、この仕事もやりがいを持ってやっているし、なぜそんなことで自分から辞めないとあかんねん、という気持ちもあって、「辞めます」の一言が出ない。
とりあえず、向こうから「辞めろ」と言われるまで、ずるずると長引けるところまでやっていこうと、今はそう思っている。
私は善人ではあるが、非常にクセはある人間なので、私のことを嫌いな人が世の中にたくさんいても、そりゃーしゃーないな、と思っている。
「しゃーないな」と思えるのは、私のことをはっきりと好きだと思ってくれている人もたくさんいるからだ。
一人も味方がいなくて、みんなに石を投げられていたら、やっぱり自分に何か問題があるんだろうと思うしかない。
でも、今は「みんなに好かれるように生きてないんだから、嫌われることもあるよね」と思える。
そうは言っても、原因もわからないのに人に嫌われるというのは、なんとも気持ちが悪いもので・・・。
一応、大人になって平和主義になったので、原因がわかればなんとか直したいと思うし、その人に何かしら嫌な想いをさせてしまったのだとしたら、謝って許してもらいたいとも思っている。
だけど、無視されているのでどうしようもないし、電話をかけたり待ち伏せしたりするほどの根性も、その人への執着もないというのが正直なところ。
「おかしな人がいるもんだなぁ」と、そう思って忘れるという高等テクニックはまだ身につけられていない。
こそこそこそこそ。
今回の東京出張では、私の知らないところでいろんなことが動いていた。
「新しいライターさん、来ましたよ」と教えてくれたのは、取材先企業の窓口の人。
私には一切知らせずに、まるで隠すようにして知らない同業者が動いている。
わざわざ「一緒に帰りましょう」と社長が言うから、「今回で終わりにしてください」とでも言われるのかと思っていたが、いつも通り、わざわざ「ご飯食べましょう」とイタリアンに連れて行ってくれるし、帰ったら「この本読むといいですよ」とわざわざリストを送ってくれるし、「今度勉強会をするので、ぜひ参加してください」とわざわざメールをくれる。
本当に完全に切ろうと思っていたら、わざわざしなくていいことばかりだ。
でも、陰では動いている。
別の人の手によって・・・。
なんだかモヤモヤする・・・。
こういうことがあると、なんだかもう廃業したくなることもある。
いろんなことを考えてしまう。
「何やってんのかなぁ・・・」と自分を見つめてみたり。
先週、工業薬品系の企業の会社案内パンフの制作に少し携わった。
ディレクションをしてくれている人から修正が入った。
まあ、ほんの少しだ。気にならない人もいるかもしれない。
だけど、私はすごく気になった。
例えば、NGワードを使うとか、明らかによくなる方向への修正だとか、納得がいくものならよかったのだが、「好み?」「センスの違い?」というような修正だったからだ。
あとで話を聞いて、最終的には納得したし、その人にすべてを任せることにしたのだけど(気持ちよく)。
でも、その時も思った。
ああ、もういやだと。
第三者が自分の好みに私の文章を変えてしまう。
私の言葉、私のリズム、それが崩されて、別の人の言葉とリズムになる。
それがとても傷つく。
痛くて仕方がない。
何もない真っ白なところに自分が生み出したときには、あんなにも愛しかったのに、もうなんとも思わなくなる。
それが悲しくて。
100行あるうちの、たった2、3行であったとしても、私はもうイヤなのだ。
こうやっていつまで「文化的雪かき」を続けていくんだろうな。
誰かがしないといけないし、世の中の役には立っている。でも、誰がやったって同じ。
そんな雪かきをずーっと続けて生きていくのか。
いや、それでもいいんだ。それは割り切ってやってきたことだから。
でも、ああやって「魔の手」が伸びてきて、それに脅えていると、なんだかなぁと自分のやっている仕事を見つめ直してしまうわけだ。
私は雪かきが好きだし、楽しい。
だけど、いつ屋根から落としてやろうかと、虎視眈々と狙っている人に脅えながら雪かきをするのがとてもストレスで。
逃げ出したくなる。
そして、また自分を責める、といういつもの流れ。
今日は完全なる愚痴。
イヤだねぇ。
ノーコメントで!
ある仕事から、私をなんとかして辞めさせたいと思っている人がいて。
例えば、仕事で大きなミスをしたとか、「あれ」とわかるようないざこざやぶつかり合いがあったとか、もう本当に私がダメ人間で周りの人全員から嫌われているとか、何かそういうはっきりした理由でもあれば納得がいく。
でも、そういうものは一切ないし、彼女以外は私を頼りにしてかわいがってくれているのである。
しかし、魔の手は着実に伸びている。
もう時間の問題かなぁとも思う。
モヤモヤしないわけがない。
そういうことを考えている時、「ああ、なんかもう面倒・・・」とも思う。
いっそのこと自分から「辞めます。あの人がこういう対応するので、もう耐えられません」と社長に言って辞めてもいいのではないかと思うこともある。
だけど、社長はいい人で大好きだし、この仕事もやりがいを持ってやっているし、なぜそんなことで自分から辞めないとあかんねん、という気持ちもあって、「辞めます」の一言が出ない。
とりあえず、向こうから「辞めろ」と言われるまで、ずるずると長引けるところまでやっていこうと、今はそう思っている。
私は善人ではあるが、非常にクセはある人間なので、私のことを嫌いな人が世の中にたくさんいても、そりゃーしゃーないな、と思っている。
「しゃーないな」と思えるのは、私のことをはっきりと好きだと思ってくれている人もたくさんいるからだ。
一人も味方がいなくて、みんなに石を投げられていたら、やっぱり自分に何か問題があるんだろうと思うしかない。
でも、今は「みんなに好かれるように生きてないんだから、嫌われることもあるよね」と思える。
そうは言っても、原因もわからないのに人に嫌われるというのは、なんとも気持ちが悪いもので・・・。
一応、大人になって平和主義になったので、原因がわかればなんとか直したいと思うし、その人に何かしら嫌な想いをさせてしまったのだとしたら、謝って許してもらいたいとも思っている。
だけど、無視されているのでどうしようもないし、電話をかけたり待ち伏せしたりするほどの根性も、その人への執着もないというのが正直なところ。
「おかしな人がいるもんだなぁ」と、そう思って忘れるという高等テクニックはまだ身につけられていない。
こそこそこそこそ。
今回の東京出張では、私の知らないところでいろんなことが動いていた。
「新しいライターさん、来ましたよ」と教えてくれたのは、取材先企業の窓口の人。
私には一切知らせずに、まるで隠すようにして知らない同業者が動いている。
わざわざ「一緒に帰りましょう」と社長が言うから、「今回で終わりにしてください」とでも言われるのかと思っていたが、いつも通り、わざわざ「ご飯食べましょう」とイタリアンに連れて行ってくれるし、帰ったら「この本読むといいですよ」とわざわざリストを送ってくれるし、「今度勉強会をするので、ぜひ参加してください」とわざわざメールをくれる。
本当に完全に切ろうと思っていたら、わざわざしなくていいことばかりだ。
でも、陰では動いている。
別の人の手によって・・・。
なんだかモヤモヤする・・・。
こういうことがあると、なんだかもう廃業したくなることもある。
いろんなことを考えてしまう。
「何やってんのかなぁ・・・」と自分を見つめてみたり。
先週、工業薬品系の企業の会社案内パンフの制作に少し携わった。
ディレクションをしてくれている人から修正が入った。
まあ、ほんの少しだ。気にならない人もいるかもしれない。
だけど、私はすごく気になった。
例えば、NGワードを使うとか、明らかによくなる方向への修正だとか、納得がいくものならよかったのだが、「好み?」「センスの違い?」というような修正だったからだ。
あとで話を聞いて、最終的には納得したし、その人にすべてを任せることにしたのだけど(気持ちよく)。
でも、その時も思った。
ああ、もういやだと。
第三者が自分の好みに私の文章を変えてしまう。
私の言葉、私のリズム、それが崩されて、別の人の言葉とリズムになる。
それがとても傷つく。
痛くて仕方がない。
何もない真っ白なところに自分が生み出したときには、あんなにも愛しかったのに、もうなんとも思わなくなる。
それが悲しくて。
100行あるうちの、たった2、3行であったとしても、私はもうイヤなのだ。
こうやっていつまで「文化的雪かき」を続けていくんだろうな。
誰かがしないといけないし、世の中の役には立っている。でも、誰がやったって同じ。
そんな雪かきをずーっと続けて生きていくのか。
いや、それでもいいんだ。それは割り切ってやってきたことだから。
でも、ああやって「魔の手」が伸びてきて、それに脅えていると、なんだかなぁと自分のやっている仕事を見つめ直してしまうわけだ。
私は雪かきが好きだし、楽しい。
だけど、いつ屋根から落としてやろうかと、虎視眈々と狙っている人に脅えながら雪かきをするのがとてもストレスで。
逃げ出したくなる。
そして、また自分を責める、といういつもの流れ。
今日は完全なる愚痴。
イヤだねぇ。
ノーコメントで!