月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

セイケツシラク

2012-06-28 | 生活
先日、2週間ぶりに鍼に行った。
仕事が忙しくなるとストレスで酒飲みまくりなので、何か言われるかなぁとヒヤヒヤしながら行った。

有吉先生は必ず最初に「約束事」を確認する。
「あれはできていますか?」「これはどうですか?」・・・と。

正直、私はもう通うのを辞めようかなと思っていた。
それは先生との約束をほとんど守れていないから。
せっかくお金かけて鍼をやっても、家でむちゃくちゃな生活していたら意味がない。
先生に「どうですか?」と聞かれるたびに心が痛み、罪悪感に襲われる・・・
そのことを言おうかと思っていたら、先生が言った。

「続けることが大切なんです。だから、しつこいかもしれないけれど、僕も毎回聞くんです」

・・・また心読まれた?!

なんだかわからないけれど、先回りして言われたら、もう少し頑張ってみようという気持ちになった。
1口30回噛むのは結構できているし、体調も悪くない。
もう一度心を入れ替えてがんばってみようと思った。

まずは、甘いものをやめる。
あんなに「甘いものをやめなさい」と言われていたのに、この2ヶ月ほど毎日甘いものを食べていた。
自分では買わないのだが、人から手土産などでもらうことが多くて。(今も夫のお母さんにもらったゴーフルがある)
チョコレートやクッキー、ケーキ・・・やめるのは辛いけど、当分は我慢しよう。

そして、お酒・・・
「週3日の禁酒」はまだ2回しか成功していない

まずいなぁと思っていたら、私が何も言っていないのに、先生が言った。
「お酒は・・・。週2日禁酒でもいいですよ。ストレスになったら逆効果なので」

・・・また読まれた?!

なんか怖いなぁ・・・すぐ読まれるよ。
でも、週2日と聞いてホッとした。「週2」と「週3」って、全然違う。
これならできる気がしてきた。

で、いつものように鍼が始まって、お灸が終わる頃、先生が女性スタッフに「セイケツシラクの準備しといて」と言った。
セイケツシラク?

どんな字だろう・・・清潔死楽?
いやいや、なんか怖いな
きっと「ケツ」は「血」だから、「清血指楽」じゃないかな?
・・・なんて考えていたら、その道具がやってきた。

有吉先生を見ると、美容院のカラーリングのときにはめるみたいな、ピチッとした白いゴム手袋をはめてる。
なんか手術するみたいな・・・

私の表情に気づいたのか、先生は「セイケツシラクしますね」と言った。
「セイケツシラク・・・」
私が道具をベッドから覗き込んでいると、「指先に穴をあけて血を絞り出します」と言った。

・・・

明らかに動揺した私を見て、「痛いですよ」と有吉先生。
「えっ!!
「いや、嘘です。チクッとはしますけど」

・・・おちょくられた!!

そして、親指の爪の下辺りに、専用の針みたいなので穴を開けた。

イタっ!
嘘じゃないやん、結構痛いやん・・・
一瞬だから我慢できるけど、3秒だったら「ぎゃー!」って言うような痛さ。

そして、先生はその穴からぎゅーっと血をしぼり出した。
ひぃーーーー!
私、血はほんまにあかんねん・・・

「あの・・・これは何をしてるんでしょうか・・・」
おそるおそる尋ねてみると、ぎゅうぎゅう絞りながら、先生は言った。
「今日は咳してたでしょう。邪気が入ってるので、悪い血を取り出しています。悪い血が全部出れば、もう絞っても出なくなりますから」

そういえば、今日私はコホコホと咳をしていたのだった。
そして、ぎゅうぎゅうと絞り出した後、まったく血は出なくなった。驚き!!
合計4箇所、そのセイケツシラクをやられた。
「子供が風邪ひいたときとか、自分が扁桃腺腫れたときもこれやるんです。やったそばから腫れが引いていきますよ」とのこと。
アトピーなどにも効果があるというので、自称「アレルギーのデパート」であるアトピー体質の夫に勧めてあげたいと思った。

毎度のことながら、すごいな、東洋医学!
誰が考えたんだか・・・

確かに喉はすっきりしたが、もともと鼻が悪くなっていて痰が絡んでいたのが原因だったので、そこはあまり効果がなかった。
(有吉先生は風邪で喉が悪くなっていると思っていたみたいだ)

セイケツシラクか~
なんか怖かったけど面白かったな~と思いながら院を出た。

電車の中で早速、「セイケツシラク」を検索。
正しい漢字は、「井穴刺絡」だった。
「市井」の「セイ」ね。これは思いつかないなぁ。

サイトを見ると、なんかすごく効果が出やすい治療法みたいだった。
こんな感じ。
http://www.geocities.jp/seiketusiraku/

鍼の後は元町まで行って、なじみの整体の先生とチラシの打ち合わせ。
この先生も「点穴療法」というのを使ってツボ押しをする。
自分で靴下も履けないほどの腰痛に2ヶ月も悩まされていたのに、この先生に3回診てもらったらウソみたいに治った。
それ以来、私は東洋医学を信頼している。
この先生に出逢っていなかったら、鍼に行っていたかはわからないなぁ。

チラシの打ち合わせはすぐに済んで、ちょっとだけ世間話をして(先生の家庭の話など)、近くの上島珈琲で遅い昼ご飯(3時半)を食べて帰って来た。

もうちょっとだけ鍼は続けてみようと思った。
甘いもの断ちと、週2日の禁酒も、1口30回、腹八分目、毎日お灸も。
ダイエットもしたかったし、ちょうどいい。
それに、なんか毎回おもしろいことあるしなぁ