月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

この数日間のあれこれとドキドキとわくわくと。

2012-06-24 | 仕事
最近、ブログをあまり更新していない。
見ると、この10日間で1日だけ。

書けないほど忙しかったわけではない。
が、時間的にというより、精神的に余裕がなかった。

昔から「大らか」からはほど遠い性格だが、最近、その自分の細かいことが気になる性格によるストレスに押しつぶされそうになることが増えた。

単純に、歳をとって「処理能力」や「記憶力」が衰えたからかもしれない。
古いパソコンみたいに、あまり詰め込みすぎると、処理速度が落ちたりフリーズしたりする。

とにかく毎日「あれやって、これやって、あれやって、これやって」と、考えている時間がすごく長くて。

たとえば、1日に10個のことをやるとする。
普通は朝起きて、「今日はあれやってこれやって・・・」と10個を自分の中で確認したら、その後はただそれをやっていくだけでいいと思う。
それが同じ10個のことをやるのでも、1つ終わるごとに「えーと、次はあれやって、これやって・・・」の確認が始まり、勝手に追われている気持ちになってストレスがたまっていく。
そうしているうちに、翌日や翌週の予定が少しずつ埋まっていくと、そのたびに「えーと、明日はあれやって、来週はあれやって・・・」と、今日以外のスケジュール確認まで始まって、最後には「わぁ~~~」となる。

この間、電車に乗っているときに、またそれが始まったので、スマホの日記アプリに全部書き出してみた。

たとえば、この日はこんなふう。
・高槻の無印でパンフもらう
・帰ったらパンと鶏肉を冷凍
・アジの南蛮漬け作る
・ブロッコリー、ほうれん草、小松菜をゆでて冷凍
・Kさんに取材日程をメール
・○○の取材予定確認→決まれば、□□会社のTさんに連絡
・布団カバーを洗って干す
・実家に電話
・店を探して予約
・■■のサイトのコピー変更
・Hさんに頼まれた文章作る
・Aの資料を読み込む
・お弁当の準備
・Jの資料読み込む
・借りた本を読む

伏字やイニシャル以外はメモのまま。
こんな感じで仕事の細かいやりとりから、家事の細かいことまである。
たいしたことはないのだけど、全部この日にやらないといけないことで、「忘れたらあかん!」と何度も復唱していた。

不思議なことに、書いたら気持ちがラクになった。
今まで忘れないようにとずっと復唱を続けていたことが、書いた事によって「これで忘れない」と安心できたのだ。

なんや、こんな簡単なことかと(笑)

実は、私は持ち運びできるスケジュール帳というものを持たない。
毎年のように1年の始まりに買ってみたりするのだが、結局2月には使わなくなってしまっている。
で、何年も使い続けているのが、無印で売っている大きなスケジュール帳。
縦20センチ、横35センチくらいのカレンダーみたいなもので、1日ごとにスケジュールを書き込めるようになっている。
それも縦軸。
横軸のスケジュール帳を一度使ったけど無理だった。

白紙の部分も多いので、そこには電話がかかってきたときのメモや、お弁当のおかずのスケジュールなどを書き込んでいる。
お金を計算したり、まあ、いろいろ使える。

もうこのスケジュール帳以外は使う気がないのだが、あまりに大きいので持ち運びができない。
それでいつも電車の中などで「To Doリスト」を自分の頭の中で作っていたのだが、老化により、どうも記憶しきれなくなったみたいだ
前は一度頭にインプットしたら、全部覚えていられた。
それが、何度も復唱しないと忘れそうで怖くなってしまって・・・

いつまでも若いつもりで、前と同じ仕事のやり方をしていたらダメだなぁと実感。
こうやって全部書き出してやれば、安心してリラックスできるのなら、そうすべきなんだと思った。

とりあえず、この件は書き出すことで解決したわけだが、最近精神的に追い詰められて余裕がなかったのはもう一つ。
今抱えている仕事の重圧が大きくて。

チャンスだ、チャンスだと思っているので、意気込みが強すぎてしんどくなっている。
今日もコピーをこれから仕上げるけれど、この間書いていた某メーカーの社運をかけた新製品のカタログ。
火曜日に打合せして、方針が決まった半分だけコピーを書き上げた。
通用するのかどうなのか・・・ドキドキして返事を待っていたら、ディレクターさんから電話があり、
「カンペキでした」
とのこと。

嬉しすぎて、酔っ払って、夫にこの話を10回もした(笑)

第一段階は突破したわけだが、今日この後半を仕上げる。
この仕事はどうしても成功させたいのだ。
「クリア」するだけじゃ絶対に嫌だ。
「期待を超えるものだった」と思ってもらえないと、次につながらない。
そういう緊張感があって、ずっと製品の性能の分厚い資料を読み込んで、言葉と向き合っている。

そうしている間にも、別の取材も入ってくるわけで。
水曜日は久しぶりに転職サイトの取材に行ってきた。
不動産会社だったのだけど、この時代に右肩上がりで、活気があっていい会社だった。
何十社もこれまで取材してきたけれど、総じて「右肩上がりの会社」というのは活気がある。人がいい。
そして、社長が信念をもって、業界にイノベーションを起こしているということが多い。
単純に古いものを守るのではなく、新しいもの、新しい価値観を作り出す。
これが成功の秘訣なんだろうなと思う。

たとえば、この会社は不動産は「サービス業です」と言い切った。
ちょっと悪い人が影に潜んでいるような印象すらあった不動産業界。
クリアでオープンで、ホスピタリティを重視していて、「常にお客様に尽くす」ということを理念にしている。
そのための戦略も(ここには書かないが)、業界の常識を覆すやり方。

昔、お世話になっていた社長がよく言っていたっけ。
「業界の常識は、お客様の非常識」

業界の常識にとらわれている限り、お客様のほうを向いたサービスはできない。
いったんゼロに戻して、自分たちを否定して、現状否定して、新しいものを作り上げる。
そういう会社こそが生き残れる時代なのだと。

取材したのは、まさにそういう会社だった。
こちらが好感をもって話を聞いていれば、相手にもそれは通じるもので。
取材内容にはかなり満足してもらえたように感じた。
終了して、帰ろうかと片づけを始めていたら、取材していた人事担当者の人が言った。
「フリーでやっているんだったら、他の仕事でも助けてもらえませんか?」

実は、この会社は不動産以外も手広くやっていて、人材派遣の会社も経営している。
そちらでのサイト関連のライティングを任せたいとのこと。
まだ具体的には決まっていないけれど、とりあえずこれまでの実績や過去の作品などを送ってほしいといわれた。
それによっては仕事をもらえるみたいだ。

営業してないのに、仕事が来たよ・・・

まだわかんないけど、仕事につながってもつながらなくても、一度話しただけで信頼してもらえてこういう話をもらえたことがとても嬉しかった。

で、この記事はいつもより気合を入れた。
過去の作品を見るよりまずこの取材記事をちゃんと書けているかを見ると思ったので。

今、ディレクターさんのチェック段階で、先方まではまわっていないが(月曜日に先方チェック)、とりあえずディレクターさんからは良い評価だった。
「仕事の内容、会社の雰囲気も分かりやすくて
ターゲット設定も明確な原稿ですね。」
とのこと。

とりあえず、ホッとした。

でも、来週は例のガイジン社長の取材もあり、昨日いっぱい資料が送られてきた。
また読み込んで頭に入れないといけない。

いつも自分自身に対して祈るような気持ちでいる。
もうちょっとだけ「もってくれ」、と。
頭の老化が進んで、覚えられる量も処理能力もどんどん衰えていく。昔できていたことができなくなる。
だけど、まだまだやりたいこと、勉強したいこと、知りたいことが山のようにあるのだ。
酒飲んで脳細胞が死滅していくし、あと何年同じような仕事ができるんだろうかと怖くなることもある。

毎日毎日、新しいことを覚えて、勉強して、フルに感性使って、言葉と向き合って。

それでも仕事だけになることは嫌なので、先週もきっちり遊んだ。
火曜はゆうちゃんといわさきっちと3人で京都へランチ。
木曜の夜はこうちゃんが来て、一緒に夜中まで飲んでしゃべった。
昨日は夫の実家へお母さんのお誕生日祝いに。

そりゃ、ブログ書く余裕もないわな(笑)

こんなふうに充実した毎日の中で、いつもある「焦り」のようなもの。
明日はまた鍼に行く。

なんだかね、もういっぱいいっぱい。

1つ1つをきちんとやりあげているけれど、心はいつも余裕がなくて、家ではむすっとしていることが多い。
自分で造った船なのに、いつも「乗りかかった船だから」みたいな気持ちでいるのはなぜなんだろう。
乗るのはこの船で正解だったのか?

でも、今はそんなことをじっくり考えている時間もない。
とりあえず乗っている船から落ちないよう、必死にバランスをとっている。それで精一杯。

人生には、自分の目の前にリムジンがとまることが何度かあるという。
いわゆる、チャンスってやつだ。
躊躇している時間などない。
もう二度と停まってくれるかわからないのだから、とりあえず乗り込むだけだ。
行く先がどんな場所であったとしても、せっかく停まってくれたリムジンを見送るのは嫌だ。

「今、いい流れが来てるね」と、この間、あんこちゃんが言ってくれた。
私もそう思う。

なんだか毎日ドキドキする。
ストレスがたまっているから、ちょっとしたことでもぶわーっと涙があふれてくる。

一番やりたかった書籍
一番好きな流通業の業界誌
取材の中で一番得意な企業取材
実績とお金になる有名メーカーの広告
(それもこのメーカーは夫のメインクライアントと同じ!!だからいろんなことを指導してもらえる)

これらがこの春くらいから一気にやってきて、私は本当に毎日が緊張状態。
とにかく、おもろなってきた
20代のがむしゃらに走り続けていた時みたいに、どきどきわくわくが止まらない。

頼むから、頭と体がもってくれ!!