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影法師

2011年11月21日 | Weblog
 百田尚樹著 江戸時代に貧しい下級武士の子が理不尽にも親を上士に切り殺され、匿われた屋敷の子と刎頚の友になる。屋敷の子は、剣術と学問に優れていたが武家の二男坊であったため家を継げずにいた。貧しい友の新田開拓の夢を叶えさせるため影の様な役回りで貧しい子を支え貧しい下士の子は、殿に認められ家老まで上り詰めた。しかし、屋敷の子は浪人になって胸を病み人知れず死んでいった。家老になって国元に帰って来た家老は、命を狙いに来たかっての刺客に藩を逐電した刎頚の友の生きざまを聞き何度助けらた友の行為を知り後悔の念にかられる。
 武士の生き様と矜持と友の私心のない友情に気付かない主人公の心情と落ちぶれて死んでいった友の生きざまが対照的で影のごとく主人公を助けた友が報われず死んでいった筋書きは、感動を覚える。